《栃木編》
情緒ある湯治の里・板室温泉に佇む、わずか8室の小さな湯宿。スタイリッシュな現代建築でありながら、和を基調とした空間が落ち着く。珪藻土や土佐和紙などを用いた木の温もりあふれる客室は、すべて異なる造り。檜のビューバス付き、インナーバルコニー付きなど、どの部屋も魅力。古くから薬湯として親しまれてきた天然温泉も愉しみのひとつ。加水・加温を一切しない源泉掛け流しで、その豊かな効能を堪能しよう。地産地消を心がけ、旬の味覚をちりばめた和のコース料理は、心に沁み渡る優しい味。
日常を離れてどこかに出かけたいけれど、だれかを誘って旅行というのもはばかられるなら、あえてひとりでおこもりステイをしてみるのはいかがでしょう。自然のなかでゆったり寛ぐも良し、都会のスタイリッシュなホテルでのんびり過ごすも良し。あるいは温泉三昧の至福の時間を送るも良し。同行者に気を遣うこともなく、スケジュールに縛られることもなく、自分の気分を一番に優先させ、自らの心と体をリトリートしてみませんか。
全 8 施設
手付かずの大自然に囲まれた3つの離れからなる「茜庵」。本館から趣ある外廊下を進むと、新館の半露天風呂付客室「美月」の入り口が見える。ほかの客室より少し広く、約2畳のガラス張りの半露天風呂からは季節の情緒が感じられる。本館からの飛び石通路の先にある客室「春月」、「秋月」はともに約1畳の源泉掛け流しの露天風呂が付き、思い思いに寛げる上質な空間だ。赤ちゃんの受け入れも定評で、肌に優しいアルカリ単純泉の湯は子どもの温泉デビューにもおすすめ。