岩手旅行で外せない温泉地・温泉郷20選!泉質やおすすめ温泉旅館・宿もご紹介
2024.09.30
旅行メディア「旅色」が贈る温泉ガイド。気軽に行ける人気の温泉からわざわざ足を運ぶ価値のある秘湯まで、全国各地から厳選した温泉をたっぷり紹介します。
日本には世界の活火山の約1割があるといわれ、火山性の温泉に恵まれています。源泉数は2万7千を超え、湧出量は毎分250万リットル以上。47都道府県のすべてに温泉があり、日本はまさに世界に誇る温泉大国なのです。
まだ薬がなかった古き時代から、万病や傷を治癒すると重宝され、身近な存在として愛されてきた温泉は、旅の目的として常にトップクラス。温泉によるさまざまな自然治癒効果が近年改めて注目されています。
旅色温泉ガイドでは、泉質別の温泉の魅力や効能はもちろん、温泉地別に、旅館やホテル、グルメ、観光・レジャースポットなどその温泉地ならではの旅行プランなども紹介しています。
ぜひ次の旅は、温泉へ。日常を忘れて、心と体をゆっくり癒しましょう。
ひとえに温泉といっても、大きく「単純温泉」「二酸化炭素泉」「炭酸水素塩泉」「塩化物泉」「硫酸塩泉」「含鉄泉」「硫黄泉」「酸性泉」「放射能泉」「含よう素泉」の10種類の泉質に分類されます。それぞれの特徴や効能、適応症を知って、自分に合う温泉や目的に合わせた温泉を選び、よりディープに温泉を楽しみましょう。
温泉水1kg中の溶存成分(ガス成分を除く)が1,000mg未満で、湧出時の泉温が25℃以上のものが単純温泉。やわらかな肌触りで、肌への刺激が少ないのが特徴です。このうちpH8.5以上が「アルカリ性単純温泉」で、湯上りに肌がすべすべとした感触になるため、“美肌の湯”と呼ばれています。ほぼ全国各地にありますが、代表的な温泉地には岐阜県の下呂温泉、愛媛県の道後温泉などがあります。
温泉水1kg中に溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上あり、陰イオンの主成分が塩化物イオンの泉質が塩化物泉。海水成分に似た食塩を含む無色透明の湯で、皮膚に塩分が付着して汗の蒸発を防ぐことから湯冷めしにくく、“熱の湯”や“温まりの湯”と呼ばれています。塩分の殺菌効果が、切り傷ややけど、皮膚病などに効能を発揮します。単純温泉の次に多い泉質で、静岡県の熱海温泉や兵庫県の城崎温泉などがあります。
温泉水1kg中に溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上あり、陰イオンの主成分が硫酸イオンのものが硫酸塩泉。含有成分により、「カルシウム硫酸塩泉」「ナトリウム硫酸塩泉」「マグネシウム硫酸塩泉」に分かれ、それぞれに少しずつ効能が違うのが特徴です。硫酸イオンは血管を広げ、血液の流れを良くする働きがあり、余分な皮脂を落とすので美肌効果も期待。温泉地は、群馬県の伊香保温泉や島根県の玉造温泉があります。
温泉水1kg中によう化物イオンが10mg以上含まれている泉質が含よう素泉。2014年に新しく誕生した泉質です。その名の通り、ヨードチンキやうがい薬といった殺菌薬や消毒薬などに使われている、殺菌効果の高い成分の“よう素”が含まれているので、その作用が期待できます。非火山性の温泉に多く、色は茶褐色で、時間が経つと黄色く変色するのが特徴。温泉地は千葉県の酒々井温泉、東京都の前野原温泉などがあります。