【福岡から2時間以内】九州の絶景スポット25選 春の日帰りドライブ

【福岡から2時間以内】九州の絶景スポット25選 春の日帰りドライブ

自然・絶景

2023/11/21更新

九州エリアは、SNS映えする景観をはじめ、リラックス効果抜群の自然を堪能できるスポットが盛りだくさん。暖かくなってきたら、家族や友人、恋人を誘って春らしい風景を見に出かけませんか? 暖かな陽気と生き物の息吹を肌で感じれば、明日の活力もチャージできそう。
今回は、福岡から2時間以内で行ける日帰りドライブにおすすめの絶景を25スポットご紹介します。

桜はもちろん、春に可憐に咲く花観賞も楽しみたい

日本の春の風物詩といえば、お花見。お花見で真っ先にイメージするのは桜ではないでしょうか? しかし、桜以外にもツツジや牡丹、ネモフィラなど、春の訪れを知らせてくれる花々の絶景はたくさんあります。開花の時期が重なれば桜との共演が楽しめることも。この記事では春だから見るこのできる、楽しむことのできる絶景スポットを開花時期や春を満喫できるおすすめの時期とともにご紹介します。この春訪れたいスポットが見つかるはず!

【福岡県福岡市】舞鶴公園

福岡城・天守台からの景色

桜と牡丹

桜をはじめ美しい花々が鑑賞できる花の名所

福岡市中央区にある「福岡城」の本丸城を中心とするこちら。梅や桜、ツツジ、花菖蒲、蓮など四季折々の花は、園内を鮮やかに彩ります。なかでも、桜はソメイヨシノをメインに、しだれ桜や里桜など約20種、約1,000本が植えられており、お花見にピッタリぴったりなスポットです。3月下旬~4月上旬に開催される「福岡城さくらまつり」は、夜はに桜がライトアップされ幻想的な雰囲気に。昼夜を問わず多くの花見客でにぎわいます。
また、藤→牡丹→芍薬→ツツジ→花菖蒲と、花の開花リレー時期で一番華やぐ4月中旬~5月下旬頃は「舞鶴公園 花まつり」を開催。気候によっては、牡丹と桜の共演が叶います。春は開花に合わせてベンチに敷物を敷いて休憩所が設置されるので、ゆっくりと過ごすお花見の時間に心も和むことでしょう。

【福岡県福岡市】海の中道海浜公園

フラワーミュージアム

花の丘 ネモフィラ

「海の中道」に位置する絶景の公園

博多湾と玄界灘(げんかいなだ)、2つの海に囲まれた砂州状の地形「海の中道」に位置する「海の中道海浜公園」。東西に約6km、面積約350ヘクタールの広さを有しています。敷地内には、巨大トランポリン、動物の森、バラ園など多彩な施設があり、時間を忘れて楽しめますよ。
注目は、敷地内に大小含めて8つあるお花見スポットです。12,000平方メートルの広大な花畑「花の丘」や、花と水のコラボが美しい「虹の花壇・彩りの花壇」、“屋根のない花の美術館”をテーマにした「フラワーミュージアム」など、写真に収めたくなる絶景ばかり。
花の丘は、4月中旬~下旬にかけて見頃を迎えるネモフィラがおよそ150万本咲き渡ります。青く可憐な花が一面を埋めつくすと、すっかりメルヘンな雰囲気に。旬の花々が彩る景色、その香り、潮風を肌で感じながら春を満喫しましょう。

【福岡県糸島市】桜井二見ヶ浦

真っ白な鳥居が目を引く名勝地

福岡県糸島市を代表する景勝地の一つ「桜井二見ヶ浦」は、三重県伊勢二見浦が「朝日の二見浦」と称せられるのに対し「夕日の二見ヶ浦」として有名で、玄界灘サンセットの名勝地の一つ。いにしえより櫻井神社(県指定文化財)の社地として神聖な場所とされています。
海岸から約150m沖に浮かぶご神体の夫婦岩は、スズメ岩とも呼ばれ、向かって右の岩(男岩)が高さ11.8m、左の岩(女岩)が高さ11.2m(花崗閃緑岩)。二つの岩を結ぶ大しめ縄の長さは30m、直径50㎝、重さ約1トンもあり、毎年4月下旬~5月上旬の大潮にあわせ勇壮なはっぴ姿の氏子(うじこ)により大しめ縄つくりと大しめ縄のかけ替えが行われます。
また桜井二見ヶ浦は、豊かな自然が残る絶好のロケーションにあります。春には、ピンク色の桜が咲き誇り、美しい桜のトンネルも眺められますよ。

【福岡県福岡市】大濠公園

散歩やサイクリングなどが楽しめる県民憩いの場

「大濠(おおほり)公園」は、福岡市中央区にある広大な都市公園で、黒田長政が福岡城築城の際、当時博多湾の入江の一部だったこの地域(草ヶ江と呼ばれていた)を埋め、福岡城の外濠(大堀)として城の護りとしたのがその名の由来です。
日本でも有数の水景公園で、多くの人々が散歩やジョギング、サイクリングなどのレジャーを楽しめる県民の憩いの場として広く親しまれています。まず大濠公園の最大の魅力は、美しい景観です。公園内には、約2kmに渡って続く美しい湖「大濠」があり、その周りには四季折々の草花や樹木が植えられています。とくに春には、桜の花が咲き誇り、その美しい景色は多くの人々を魅了します。

【福岡県北九州市】和布刈公園

関門橋を間近に眺める自然公園

「和布刈(めかり)公園」は福岡県北九州市にある自然公園。公園内にはさまざまな植物や動物が生息しており、自然愛好家やファミリーにとって、素晴らしいリゾートスポットとなっています。ウォーターフロントエリアには、観潮遊歩道や姉妹都市のノーフォーク市にちなんだ「ノーフォーク広場」、旧暦元旦に行われる和布刈神事で有名な「和布刈神社」などがあり、ダイナミックな潮の流れや全長1,068mの雄大な関門橋、行き交う船などを間近に眺められます。門司港レトロ観光列車潮風号終点の「関門海峡めかり駅」近くには、全国でも最大級のタコ遊具がある潮風広場や、夏の間だけオープンする全国的にも珍しい塩水のプールも。
また、2020年7月に「日本夜景遺産」にも認定された、関門橋と北九州と下関の両市の街並みが織りなす、美しい夜景も楽しめます。有田焼のレリーフ1,400枚からなる、高さ3m、長さ44mにわたる、源平合戦をモチーフとした大壁画も見どころの一つ。

【熊本県】天草五橋

橋と水面がオレンジ色に染まる美しい夕景

「天草五橋」は、日本の熊本県天草市にある九州本土の宇土半島と三角から大矢野島・永浦島・大池島・前島を経て天草上島まで、天草諸島を結ぶ5つの橋の総称です。五橋が架かる国道266号は、その周辺が真珠の養殖場となっていたことから、天草パールラインとも呼ばれ、車窓からは、三大松島の一つとされる「天草松島」を一望できます。船に乗って、島々と海が織り成す絶景を海上から眺める五橋クルーズもおすすめです。
天草五橋は、全てが白いアーチ橋で統一されており、澄みきった水面に映る姿はまるで美しいアート作品のようです。とくに夕暮れ時には、橋と水面がオレンジ色に染まる美しい光景が見られます。また、春には桜のトンネルが橋を覆う美しい景色も楽しめます。
橋の上からは入り組んだリアス式海岸や、点在する小島も眺めることができます。大矢野島と上島の間の海に浮かぶ島々の眺めは天草松島といわれる絶景で、日本三大松島のひとつとされており、松島橋を渡ったところにある「千巖山」からは、穏やかな多島海と天草五橋が調和した見事な景観が望めます。

【熊本県】水前寺成趣園

“恋の成就園”としても注目を集める回遊式庭園

阿蘇の伏流水が湧き出る池と緑が調和した美しい回遊式庭園を眺めながら、のんびり散策が楽しめる「水前寺成趣園(じょうじゅえん)」。車や電車が行き交う熊本市中心部にありながら、街中の喧騒を忘れさせてくれる憩いのスポットです。見どころの多い園内ですが、縁結びの木やベンチもあり、近年“恋の成就園”としても秘かに注目を集めています。
熊本のお殿様に代々愛されてきた庭園は、1929年に国の名勝・史跡に指定。年間を通じて地域と連携したさまざまなイベントが催され、多くの観光客でにぎわっています。
園内は30~40分ほどで散策できる広さ。出水神社や能楽殿、夏目漱石の句碑なども点在し、梅や桜、松などが庭園を彩る光景は見事のひとこと。

【熊本県】草千里ヶ浜

4月~11月には雄大な草原で乗馬体験が可能

熊本県阿蘇市にある「草千里ヶ浜」は、阿蘇五岳の一つ「烏帽子岳(えぼしだけ)」の北の麓に広がる、火山の火口跡に位置する78万5000平方メートルにも及ぶ雄大な草原です。雨水が溜まってできた池と大草原とが織りなす自然が非常に美しく、噴煙を上げる中岳を見ながら、放牧された牛や馬が草を食む風景は、まるで時間が止まったかと思えるほどのどかです。
草千里ヶ浜のおすすめの見どころスポットは、少し登った所にある「草千里ヶ浜展望所」から見ることができる光景。牛や馬が放牧されていますが、4月~11月には乗馬体験をすることができます。引き馬に乗って大草原をぐるりと一周する時間はとても優雅なひととき。癒やしの時間を楽しめますよ。

【熊本県】大観峰

「大観峰」の石碑の前がフォトスポット

熊本県には美しい自然がたくさんありますが、そのなかでも「大観峰」は絶景の一つとして知られています。大観峰は、熊本県阿蘇市に位置する標高1096mの山で、周囲に広がる景色が美しい観光地です。かつて「遠見ヶ鼻」と呼ばれていましたが、大正11年5月小島内牧町長の要請により、昭和初期に文豪徳富蘇峰が展望の雄大さをたたえて「大観峰」と名づけました。
大観峰の最大の魅力はその景色です。山頂からは、阿蘇の街並み阿蘇山や九重連山筑後川の流れなどを一望することができます。駐車場から徒歩5分ほどで大観峰の展望エリアに到着。「大観峰」と書かれた大きな石碑があり、よく記念写真を撮っている風景がみられます。ここが阿蘇五岳をはじめ、360度の大パノラマが楽しめる阿蘇随一のビュースポット。ここから望む阿蘇五岳は、お釈迦様の寝姿に見えることから「涅槃像」と呼ばれており、左側から根子岳が顔、高岳が胸、中岳が腹、杵島岳と烏帽子岳がひざに例えられます
天気が良く、風が強くない日はパラグライダー体験も可能で、天体観測のスポットとしても人気です。

【熊本県】鍋ケ滝公園

繊細な「水のカーテン」で癒やしのひとときを

熊本県と大分県の県境にある阿蘇郡小国町にある「鍋ヶ滝」。高さは9mの滝で一般的に見ると小さめですが、緑に囲まれた大自然の中に佇む姿があまりに美しいことから口コミで話題になりました。その後、CMに起用され全国で一躍有名に。鍋ヶ滝に流れる繊細な水の姿はまるでカーテンのように見えるので、別名「水のカーテン」とも呼ばれています。
そんな鍋ヶ滝は「裏見の滝」としても有名です。裏見の滝とは、その文字が表す通り滝つぼの奥に行くことができ、裏側から滝が落ちる様子を眺めることができることを指します。日本にもいくつか裏見の滝は存在しますが、こちらの鍋ヶ滝はその中でも有名な滝です。裏側から見るとまるで洞窟の中から見ているかのような感覚に。裏側から見える木漏れ日に照らされる水のカーテンはとても優美で神秘的で、その美しい水のカーテンの先には緑色の世界が広がっています。春には期間限定で滝を裏側からライトアップするイベントが開催されます。虹色にライトアップされたロマンチックな姿を眺めてみませんか。

【大分県】金鱗湖

歩いて行く道中で突如現れる美しい湖

「金鱗湖」は、大分県由布市湯布院町にあり、由布院を代表する場所の一つ。豊かな自然を象徴する湖です。名前の由来は、明治初期に儒学者の毛利空桑(くうそう)が、湖の魚の鱗が夕日で金色に輝いているのを見て、その名を付けたといわれています。
JR由布院駅から伸びる目抜き通りを横目に歩いていくと、今まで通ってきた雰囲気とはまた違い、突如自然の美しい風景が広がります。湖底から湧き出る水に加え、周囲から流れ込む湧水や温泉のおかげで水量が豊富で美しい湖です。年間を通じて水温が高いため、湖面から湯気が立ち上り、朝霧に包まれるような幻想的な雰囲気に。まるでその源になっているような不思議な気分になります。金鱗湖は1周400m程とこじんまりとしているので、のんびりと周りを散策していただくのがおすすめです。また、湖の水が川につながって流れて行くところをたどって歩くのもいいですよ。

【大分県】九重“夢”大吊橋

「日本一の高さ」を誇る絶景吊橋

2006(平成18)年10月にオープンした「九重“夢”大吊橋」。長さ390m、高さ173m、幅1.5mのこの橋は、歩道専用として「日本一の高さ」を誇る吊橋です。すぐ目前に「日本の滝百選」にも選ばれた、「震動の滝・雄滝」や「雌滝」を望み、足下に筑後川の源流域を流れる鳴子川渓谷の原生林が広がり、四季折々に織りなす大自然の変化は訪れる人々を魅了してやみません。また、遠くに三俣山や涌蓋山など雄大な「くじゅう連山」が横たわり、360度の大パノラマは、まさに「天空の散歩道」にふさわしい、文句なしの絶景です。こちらの橋は渡ること自体がスリル満点で、高さや揺れを楽しめます。

【大分県】国指定名勝 海地獄

海のようなコバルトブルーの「地獄」

別府観光の定番といえば、噴気(蒸気・ガス)や熱湯、熱泥が吹き出す自然湧出の源泉を周遊する「地獄めぐり」です。「地獄」とは、湯の町別府で見られる、地底から熱湯や噴気などが激しく噴き出している奇怪な景色のこと。市内には八つの地獄(海地獄、白池地獄、鬼地獄、鬼石坊主地獄、血の池地獄、龍巻地獄、かまど地獄、山地獄)があり、大地のエネルギーを間近で見て感じることができるようになっています。そのなかで最大級の広さを誇る「海地獄」。1,300年前の鶴見岳の爆発によって誕生した海地獄は、湯の色が海のようなコバルトブルーに見えることから、その名が付けられるようになりました。
コバルトブルーの色は神秘的ですが、見た目とは裏腹に温度は約98度もある熱湯地獄で、泉脈まで深さは200m以上といわれています。泉質は酸性、水面が青く美しく見えるのは、温泉成分に硫酸鉄を多く溶解しているためです。天気が良い日はより青く見えるそうですよ。

【大分県】稲積水中鍾乳洞

日本の名水100選にも選ばれた水中鍾乳洞

「稲積水中鍾乳洞」は、九州の大分県にある水中鍾乳洞で、日本の名水100選にも選ばれた白山川の上流に位置しています。3億年前の古生代に形成され、30万年前の阿蘇火山大噴火により水没し現在の形を形成しました。
洞内には水中鍾乳石や珊瑚石、ベルホール、ヘリクタイトなどが数多く見られる世界的にも珍しい日本最大規模の水中鍾乳洞です。無数の鍾乳石、水深40mをこえる深渕、未知の洞奥から湧き出る清流、その清らかな水が千変万化の美を織りなし、水中鍾乳洞のコントラストは訪れる人たちを幻想の世界へと導いてくれます。
また、洞内の温度は一年中16度で、夏は涼しく、冬は暖かいため一年を通してすばらしい水中鍾乳洞をご覧いただけます。マイナスイオンを感じる洞内で心も体も癒やされますよ。

【宮崎県】えびの高原

火山地帯ならではのダイナミックな景観を一望

九州南部、宮崎県から鹿児島県にかけて連なる霧島連山。その最高峰である「韓国岳(からくにだけ)」の裾野に広がるのが標高1,100m以上の高原地帯の「えびの高原」です。えびの高原があるのは、宮崎県南西部にある「えびの市」の南。一帯は日本初の国立公園である「霧島屋久(きりしまやく)国立公園」(現在は「霧島錦江湾国立公園」)の一部にもなっており、宮崎県を代表するスポットの一つとして、年間多くの観光客が訪れている人気観光地です。
えびの高原の最大の魅力はその絶景。高原からは、九州最高峰の宮崎県側の山「高千穂峰」をはじめ、周囲の山々や、遠くには熊本県の阿蘇山まで見渡すことができます。また、夜には星空が美しく天体観測にも最適です。また、えびの高原の特徴は、なんといっても火山地帯ならではのダイナミックな景観。とくに散策をする際にぜひ立ち寄りたい3つの池(湖)「白紫池(びゃくしいけ)」「六観音御池(ろっかんのんみいけ)」「不動池」は、いずれも丸い形をしており、それぞれがかつての噴火口だったことを思い起こさせます。大地のエネルギーを肌で実感してみましょう。

【宮崎県】高千穂峡

「日本の滝100選」にも選出された迫力の光景

自然豊かな宮崎県の高千穂地方。雄大な大自然に囲まれた「高千穂峡(たかちほきょう)」は、1934年に五ヶ瀬川へ流れ出した阿蘇の火砕流が急激に冷え、長い歳月をかけ浸食されてできたV字峡谷。7kmにわたって柱状節理の断崖絶壁が続く景観は見事で、国の名勝天然記念物に指定されています。
また、手漕ぎのボートで水面から見上げられる、落差約17mの「真名井の滝(まないのたき)」も圧巻です。「日本の滝100選」にも選出されており、大迫力の光景が広がっています。この場所は古事記・日本書紀にも記されている日本神話伝承の地。「天岩戸神社」や全国各地に伝わる神事「神楽」の源流「高千穂神楽」など、神話にまつわる史跡が数多く残されています。高千穂牛を使った料理や流しそうめんなど高千穂グルメに舌鼓を打ちながら、はるか彼方より息づく自然美と神秘の世界を感じてみませんか。

【宮崎県】都井岬

海から昇る日の出の美しさと野生馬の姿に感動

高さ10mから50mの断崖に囲まれて太平洋に大きく突き出した「都井岬」。日南海岸国定公園の最南端に位置し、先端には白亜の灯台が大自然に包まれて、眩しいばかりに白く輝いている姿はとてもロマンチック。岬一帯には雄大な景観の中に、世界的にも珍しい、日本の在来馬の一つとして国の天然記念物に指定されている御崎馬(みさきうま)」が中央の丘陵地帯に生息しています。江戸時代から続く武士の馬が野生化して生息している都井岬。野生馬の生活を気軽に観察でき、また海から昇る日の出の美しさを求めて多くの人でにぎわっています。

【宮崎県】真名井の滝

天孫降臨の伝説の舞台となった国の名勝天然記念物

「真名井(まない)の滝」は、宮崎県西臼杵郡高千穂町にある五ヶ瀬川の峡谷「高千穂峡」にある滝。高千穂峡自体は、国の名勝天然記念物に指定されています。
パワースポットとしても知られる高千穂峡は、阿蘇カルデラが形成された際に噴出した火砕流が、五ヶ瀬川に帯状に入り込み急激に冷却されたため、柱状節理のすばらしい懸崖となった峡谷です。
神話によると天村雲命(あめのむらくものみこと)という神様が、天孫降臨した際に、この地に水がなかったため、水種を移したと言われています。落差約17mを手漕ぎのボートで水面から見上げるのも圧巻。「日本の滝100選」にも選出されており、大迫力の光景が広がっています。

【宮崎県】青島

鬼の洗濯板

亜熱帯植物が生い茂る「鬼の洗濯板」でも有名な島

宮崎駅から車で約30分の場所にある「青島」。日南海岸国定公園に位置し、周囲1.5kmほどの小さな島には、樹齢300年以上のビロウやハマカズラなど、特別天然記念物に指定されている亜熱帯植物が生い茂ります。島の周囲は、1000万年前~800万年前の地層が侵食してできた波状岩で囲まれていますが、これが巨大な洗濯板のように見えることから、「鬼の洗濯板」と呼ばれ親しまれています。
島の中央には「青島神社」が鎮座。山幸彦(やまさちひこ)・海幸彦(うみさちひこ)の神話に登場する、山幸彦ことヒコホホデミノミコトと、その妻トヨタマヒメなどが祀られています。
青島の日の出は絶景。少し早起きして、ぜひご覧あれ。

【鹿児島県】屋久島

ハート型の「ウィルソン株」や「白谷雲水峡」が見どころ

九州本土の南60kmに浮かぶ周囲130kmの「屋久島」は、1993年にユネスコによって日本で初めて世界自然遺産に登録された場所。屋久島と聞いて誰もがイメージするのが屋久杉でしょう。屋久杉は樹齢1000年を超える屋久杉は「縄文杉」とも呼ばれます。朝日を浴び朝露に包まれた姿は神々しさを感じます。屋久杉を見るには4~5時間ほど時間を要しますが、苦労して山を登った後に見ると疲れもどこかに飛んでしまうことでしょう。
縄文杉へ向かう道中にある「ウィルソン株」も名所。ウィルソン株は屋久杉の切り株のことで、ハート型になっていることから恋愛成就に効果があると女性観光客に人気です。
また「白谷雲水峡」はジブリ映画「もののけ姫」の中に出てくる、深い原始の森のモデルになったとされています。美しい渓流と豊富な苔が生い茂る湿潤な森は、神秘的な雰囲気であふれています。

【鹿児島県】曽木の滝

大迫力な「東洋のナイアガラ」

鹿児島県の最北部、宮崎・熊本両県との県境に位置する伊佐市にある「曽木(そぎ)の滝公園」内の「曽木の滝」。なんと滝幅210mは日本一で、高さは12m。高さはそれほど高くありませんが、大量の水が千畳岩を削るように流れ落ちるさまは大迫力です。
また、滝の音にも圧倒されます。近づいて大きな声で話さないと会話ができないほど水の音が響きわたっているのです。目と耳で知る、曽木の滝のスケール感。そのダイナミックな景観から、「東洋のナイアガラ」と称され愛されています。
このほか、恋に効くと評判の「清水神社」、1年のうち数ヵ月間しか見ることができない幻の「曽木発電所遺構」など、周辺スポットも観光客に大人気です。

【鹿児島県】名勝 仙巌園

桜島や錦江湾を借景にしたスケールの大きい庭園

「名勝 仙巌園」は、万治元(1658)年に、島津家19代光久によって築かれた島津家の別邸です。雄大な桜島を築山、錦江湾を池に見立てたスケールの大きな庭園で、28代斉彬がこよなく愛し、篤姫など多くの人を魅了しました。
およそ1万5千坪の広大な庭園には、四季折々の花々が咲き誇り、大名家ならではの伝統を今に伝えるさまざまな催しも魅力です。ガス灯の実験に使用された鶴灯籠や、全国でも珍しい猫を祭った猫神、江戸時代の正門である錫門(すずもん)など、見どころが満載です。
仙巌園が位置する磯エリア一帯は、平成27(2015)年に「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録されました。日本の近代化を推し進めた薩摩の人々の歴史を感じることができます。島津家800年の歴史を学べる博物館・尚古集成館や、見学可能な薩摩切子工場が隣接し、立ち寄りスポットとしてもおすすめです。

【鹿児島県】知林ヶ島

「縁結びの島」という別名を持つ砂州

鹿児島湾(錦江湾)に浮かぶ、周囲約3 kmの美しい無人島「知林ヶ島」。岸から約800m離れていますが、3月~10月の大潮または中潮の干潮時には砂州「ちりりんロード」が出現し、岸から歩いて渡れるようになります。
この砂州が「架け橋」や「縁」、「人と人とのきずな」「縁結びの島」などに例えられていることから、別名「契りの島」「縁結びの島」ともいわています。ご夫婦やカップル、家族連れなどで島に渡ることができた人々には、その後の幸せが約束されるスポットとしても注目を浴びています。2つのオブジェが、ある角度から見るとハート形になる「Chirin’sハート」、鳴らすと願いが叶うという「Chirin’s BELL」などもあり人気です。

【鹿児島県】開聞岳

地域住民のシンボル「薩摩富士」

「開聞岳(かいもんだけ)」は、鹿児島県薩摩半島の最南端・指宿(いぶすき)市にそびえる標高924mの活火山です。決して高い山ではありませんが、整った山頂となだらかな稜線の美しさが人々を魅了して止みません。また、富士山のシルエットに似ていることから「薩摩富士」の名でも親しまれ、周囲には山がなく、南薩(なんさつ)のほとんどの地域から見ることができるので、地域住民にとってはシンボリックな存在となっています。
天気が良ければ水平線の向こうに硫黄島や竹島、黒島、屋久島を見られるほか、夜には沖合の漁火(いさりび)が明滅する幻想的な光景を楽しむこともできますよ。鹿児島は桜島のイメージが強いかもしれませんが、それとはまた違った優美さを感じられる山です。しかも薩摩半島の南端という場所にそびえているからこそ、オーシャンビューとともに楽しめます。

【鹿児島県】桜島

城山公園展望台から見た桜島

今もなお噴火を続ける活火山

言わずと知れた鹿児島のシンボル「桜島」は、鹿児島市街からわずか4kmの場所にある火山。はるか昔から鹿児島市民の暮らしとともにあり、活火山と人との共生は世界的にも注目されています。標高1,177mの桜島は、2.6万年前にカルデラの南部の噴火で誕生しました。
頻繁に繰り返してきた噴火の記録も多く、現在もなお規模を問わず活発な活動を続けています。噴火を繰り返しながら、どーんと構えるその姿は、圧巻。世界有数の活火山が噴煙を上げる景観に、大自然の感動を目の当たりにできます。
鹿児島市内からは、桜島港との間を結ぶ24時間運航のフェリーで桜島へ。島内巡りには自動車やレンタカーがおすすめです。船からの眺めは、桜島と鹿児島の街並みが広がり、海には時々イルカが見られることも。

まとめ

寒かった冬が終わると、行楽にぴったりな春がやってきます。うららかな陽気に、気分もなんだかうきうきして足取りも軽くなりますね。今回ご紹介したスポットを参考に行き先を決めたら、美しい景色をカメラに収めたり、目に焼き付けたりして、素敵な思い出を増やしていきましょう。

旅色編集部 たじま

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記事企画・監修:旅色編集部 たじま

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