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【2023年・秋】紅葉ドライブ!甲信越のおでかけスポット17選

【2023年・秋】紅葉ドライブ!甲信越のおでかけスポット17選

自然・絶景

2023/10/04更新

山梨・長野・新潟が属する甲信越は山深い地域が多く、紅葉名所もたくさん。特に標高の高い山間部では朝と昼の寒暖差が大きく、より鮮やかに色付く条件がそろっています。早いエリアでは9月下旬頃から見頃を迎えるスポットも。今回は数ある紅葉名所のなかでも、車で行きたいおすすめのスポットを厳選してご紹介します。家族と恋人とドライブで鮮やかに色づく日本の秋色を探しにおでかけしてみてください。

長野県

【大町市】青木湖

仁科三湖の中でもっとも北に位置する紅葉名所

大町市の北部にある青木湖、中綱湖(なかつなこ)、木崎湖(きざきご)の3つが「仁科三湖(にしなさんこ)」です。そのなかで最も広い湖で、別名は“思索の青木湖”と呼ばれています。山肌が間近に迫る静かなロケーションはキャンプや散策に最適。紅葉名所としても知られ、例年11月初旬頃には湖畔の木々と周囲の山が美しく色付きます。その奥には北アルプスが連なり、タイミングが合えば、湖畔の紅葉と里山に残る常緑樹の緑、アルプス山頂の冠雪という「三段紅葉」も楽しめます。
・例年の見頃:10月末~11月上旬

【木曽郡大桑村】阿寺渓谷

エメラルドグリーンの清流と渓谷の紅葉のコントラスト

木曽川支流の阿寺川(あでらがわ)がつくり出す全長約15kmの「阿寺渓谷」。川底の白い花嵐岩が光を複雑に反射して、水面はまるで宝石のように美しく、少しずつ色合いを変化させながら輝いています。両岸には木曽五木(きそごぼく)と呼ばれる、ヒノキ・サワラ・アスナロ・ネズコ・コウヤマキが育ち、四季折々に美しい渓谷美を堪能できますよ。特に紅葉は見事で、錦に染まる木々と川面のエメラルドグリーンのコントラストが鮮やかです。
・例年の見頃:10月下旬~11月上旬

【長野市】鏡池

戸隠を代表する絶景スポット。特に秋の紅葉は見事

「鏡池」は、水面に、まるで鏡のように戸隠連峰の山々を映し出すところからその名が付けられた屈指のビューポイントです。最近ではパワースポットとして、女性から人気を集めているのだとか。標高約1,200mの高原にある鏡池では例年、平地より早い9月下旬から色付き始め、10月中旬から下旬に紅葉の見頃を迎えます。カエデやモミジ、ブナなどが赤や黄に色付き、風のない日には湖面にくっきりと紅葉風景が映し出されて、息を飲む美しさです。
・例年の見頃:10月中旬~11月上旬

【駒ヶ根市】千畳敷カール

雄大な中央アルプスの景勝地。三段紅葉の名所としても有名

「千畳敷カール」とは、標高2,931mの宝剣岳(ほうけんだけ)直下に広がる、壮大な圏谷(けんこく)地形のスポットです。圏谷地形はカール地形とも呼ばれ、氷河が地面をスプーンですくい取ったように窪ませた場所のこと。千畳敷カールの周辺は、高山植物の宝庫として知られ、夏には1周約45分の遊歩道を散策しながら、貴重な花々を観賞できます。またロープウェイを使えば、2,000m級の山に楽々とアクセスできるのも魅力です。秋には背の低い高山植物が色付く“草紅葉”から始まり、9月下旬から10月上旬にはナナカマドが赤く、ダケカンバが黄葉し、岩肌を美しく彩ります。初雪は例年10月中旬頃で、タイミングが合えば三段紅葉も楽しめますよ。
・例年の見頃:9月下旬~10月上旬

【茅野市】白樺湖

条件が合えば湖面に紅葉風景が映し出されるミラーレイクが楽しめる

「白樺湖」は、蓼科(たてしな)山を望む、標高1,416mに位置する風光明媚な湖。春から秋にかけては、多彩な高原植物を愛でながら歩くトレッキングやカヌーツーリングなどのアウトドアが楽しめます。秋には湖畔のシラカバ、カラマツ、カエデなどが赤や黄に紅葉。条件が合えば、湖面に紅葉風景が映し出されるミラーレイクに出合えるかも。湖畔から望む蓼科山の紅葉や近くの車山高原のススキの草原なども見ものです。
・例年の見頃:10月中旬〜10月末

【北佐久郡軽井沢町】白糸の滝

清廉なる水のカーテンに、赤や黄の紅葉が彩る

約70mの幅を持つ岩壁を、無数の細い糸のような水が流れ落ちる美しい滝。岩肌から湧き出す地下水を水源とするため、水が濁ることは少なく、いつでも絶景を楽しめます。秋には滝の周りのカエデやカラマツが紅葉。赤や黄に色付いた葉が一面を覆う落葉の時期もまた格別の美しさです。
・例年の見頃:10月中旬〜10月下旬

【南佐久郡佐久穂町】白駒の池

原生林に囲まれた天然湖で神秘的な紅葉風景を堪能

国道299号の最高地点、麦草峠の東南にある「白駒(しらこま)の池」。周囲は約1.8kmで、標高2,100m以上にある湖沼の中では日本最大級の大きさを誇ります。池の周囲には、樹齢数百年のコメツガやトウヒ、シラビソの原生林があり、その根元一面を見事な苔に覆われているところは、 “苔の森” と呼ばれ神秘的な光景が広がっています。駐車場から湖までは、この原生林の中に設けられた歩道を歩いて約15分です。秋には、湖の周囲にあるドウダンツツジ、ナナカマド、ダケカンバなどが紅葉。透明度の高い湖面に写り込んで神秘的な美しさを見ることができます。
・例年の見頃:9月下旬~10月上旬

山梨県

【南都留郡山中湖村】山中湖

夕焼けの富士山を堪能したら、幻想的な「もみじ回廊」をそぞろ歩き

富士五湖の中では最も標高が高く、湖の面積も最も広い「山中湖」。湖の南岸約2kmは「山中湖夕焼けの渚」と呼ばれるエリアで、「日本の渚・百選」にも選ばれ、夕焼けの富士山と山中湖が一望できる絶景ポイントです。この夕焼けの渚を含む旭日丘地区湖畔緑地公園では、毎年恒例の紅葉まつりを実施(2023年は10月27日から11月12日まで)。夜には真っ赤に色付く「もみじ回廊」がライトアップされ、幻想的な風景の中を散策できます。また、湖畔から車で数分にある「山中湖 花の都公園」も、整備された園内のモミジやカエデが紅葉してきれいなので、こちらにもぜひ立ち寄ってみて。
・例年の見頃:10月中旬~11月中旬

【南都留郡富士河口湖町】河口湖

昼はマリンスポーツ、夜は幻想的な紅葉まつりを楽しんで

世界遺産になった富士山をはじめ、さまざまな美術館や花に彩られた公園など、見どころの多い「河口湖」。観光はもちろん釣りやマリンスポーツ、そして温泉まで、一年を通して楽しめます。湖畔には400~500本のモミジがあり、秋になると真っ赤に色付きます。見頃を迎える時期には、毎年恒例の「富士河口湖紅葉まつり」も開催(2023年は10月28日から11月23日まで)。まつりの中心会場となる「もみじ回廊」では夜になると幻想的なライトアップも楽しめます。
・例年の見頃:11月上旬~11月下旬

【南都留郡富士河口湖町】本栖湖

逆さ富士は湖面に波が立たない日がねらい目

富士五湖の中でも、最も自然の豊かさを感じさせてくれる「本栖湖(もとすこ)」。周囲約12.6km、水深約122mの湖は、富士五湖の中でも手付かずの自然が多く残され、透明度の高いエメラルドグリーンの水を湛えています。北岸からは湖と富士山が一望でき、こちらから見た逆さ富士は千円札の裏側に採用された風景としても有名です。周囲の山々が色付く秋景色は一際美しく、逆さ富士は湖面に波が立たない日に見られる確率が高いので、紅葉がピークを迎える秋晴れの日を狙って出かけてみては。
・例年の見頃:10月下旬~11月上旬

【南都留郡富士河口湖町】精進湖

しっとりと湖畔の紅葉を愛でることができる穴場的なスポット

富士五湖の中で最も小さな湖が「精進湖(しょうじこ)」です。豊かな自然が残り、河口湖や山中湖と比べると比較的観光客も少なく、のんびりできるスポット。秋には、カエデ、桜、ナナカマド、ナラの紅葉が湖をふち取るように色付きます。釣りやボートなどのレジャーもそろっているので、湖上で遊びながらモミジ狩りを楽しむのも良いですね。
・例年の見頃:10月下旬~11月中旬

【甲府市】昇仙峡ロープウェイ

県内屈指の紅葉名所を一望しながら、5分間の快適な空中散歩

昇仙峡(しょうせんきょう)は“日本一の渓谷美”と称され、国の特別名勝にも指定されています。花崗岩の断崖や奇岩・奇石が続く渓谷沿いには遊歩道が整備され、のんびり散策するのはもちろん、昇仙峡を一望できるロープウェイもおすすめです。眼下に渓谷美を眺めながら約5分で標高約1,058mのパノラマ台駅に到着。絶景ポイントのパノラマ台からは甲府盆地を見下ろし、南アルプスの山々や富士山の雄大な景色までを一望できます。秋には、県内屈指の紅葉名所である昇仙峡のほか周囲の山々の紅葉を一度に眺められる感動的な体験も。
・例年の見頃:11月初旬~11月中旬

【山梨市】西沢渓谷

秋には大小さまざまな滝を紅葉が彩る

「西沢渓谷」は、滝と原生林が織り成す神秘的な美しさで、「平成の名水百選」や「森林浴の森百選」などに数えられる自然の宝庫。春のシャクナゲ、秋の紅葉、冬の凍結する滝など変化に富む渓谷美が満喫できます。渓谷沿いには遊歩道が設けられていて、秋には、渓流に削られた花崗岩や大小さまざまな滝を、美しく色付いた木々が彩ります。所要約4時間のコースになっているので、飲み物やお昼&おやつを用意し、歩きやすい服装と靴で紅葉ハイキングに挑戦してみてはいかが?
・例年の見頃:10月中旬~11月上旬

【大月市】猿橋

日本三奇橋の一つと紅葉のコラボレーション

日本三奇橋の一つに数えられている「甲斐の猿橋」。桂川に架かる木造の橋で、その構造は橋脚がなく、両岸から四層に迫り出したはね木によって支えられているのが特徴です。1932(昭和7)年には国の名勝にも指定されています。たくさんの猿がつながり対岸へ渡っていく姿にヒントを得たという逸話も残る特殊な構造と、周囲の渓谷の美しさは古くから知られ、江戸時代の浮世絵師・歌川広重の「甲陽猿橋之図」にも描かれています。秋にはカエデやモミジ、イチョウが色付き、多くの観光客でにぎわいを見せるスポットです。
・例年の見頃:11月上旬~11月中旬

【北都留郡丹波山村】丹波渓谷

大菩薩嶺の山腹に続く鮮やかな紅葉

奥多摩湖の上流、多摩川の源流にあたる丹波(たば)川がつくり出す「丹波渓谷」。国道411号に沿って約10kmに渡って続く渓谷は、周囲を深い原生林に囲まれ、川の両側の断崖絶壁、滝や淵など変化に飛んだ景観が楽しめます。10月下旬になるとブナ、ナラ、カエデなどが徐々に色付き、風光明媚な景色が華やかに。遊歩道はないので国道を歩きながら鑑賞となるので周囲に注意しましょう。
・例年の見頃:10月下旬〜11月上旬

【南都留郡富士河口湖町】西湖

9世紀に起こった噴火によって形成された湖

山中湖や河口湖などと比べると観光化が進んでいないため、のんびりと自然を満喫できるのが魅力の「西湖(さいこ)」。2011年に、絶滅したとされていたクニマスが発見された湖としても知られています。湖畔にはキャンプ場が点在し、シーズン中は釣りやマリンスポーツ、アウトドアを楽しむ人たちでにぎわいます。10月下旬~11月上旬に紅葉の見頃を迎え、湖と紅葉・富士山のコラボレーションは一見の価値ありです。
・例年の見頃:10月下旬~11月上旬

新潟県

【村上市】笹川流れ

村上市街から北側に続く絶景海岸

「笹川流れ」は、新潟県村上市浜新保(はましんぽ)の鳥越山(とりごえやま)から寒川(かんがわ)の狐崎(きつねざき)まで、約11kmに渡って続く海岸です。日本海の荒波に浸食された奇岩や岩礁、洞窟などが続く景勝地で、国の名勝天然記念物(県立自然公園)にも指定されています。途中に笹川という集落があり、岩の間を流れる潮流とこの集落の名にちなみ「笹川流れ」と呼ばれるようになったそう。秋になると、海岸に続く断崖絶壁の山々が紅葉し、松の緑と落葉樹の紅葉とのコントラストが楽しめます。遊覧船に乗って海側から眺めるのがおすすめです。
・例年の見頃:11月上旬~11月中旬

おわりに

真っ赤なモミジのトンネルも圧巻ですが、赤や黄の紅葉と緑の常緑樹が混じり合う里山の素朴な紅葉もまた美しいもの。さらに、アルプスを有するエリアだけに、山頂に雪が積もれば、中腹の紅葉と山麓の緑との「三段紅葉」が見られることも。さまざまな紅葉風景を楽しめる甲信越エリアへドライブにおでかけしてみませんか?
※2023年シーズンは猛暑の影響で、例年と見頃時期が異なるという予報です。見頃時期については各スポットの公式HPなどをご確認ください

旅色編集部 なかやま

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記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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