開湯1,300年の歴史を持つ兵庫県・城崎温泉の特徴は、駅が玄関、道は廊下、宿が客室、外湯が大浴場……と、まちをひとつの宿に見立てることで表現できます。この″大きな宿″の中央を流れる大谿川と柳並木がある景色はまるで大昔にタイムスリップしたかのよう。古くから多くの文人を癒してきたとされる名湯とともに、情緒あふれる温泉街を満喫しましょう。
城崎温泉の一番の特徴は、温泉街ならではの風情ある景色に加え、そこを行きかう浴衣姿の人々。滞在する宿の温泉=内湯だけでなく、趣の異なる7つの共同浴場=外湯を巡るのが、この街の情緒を存分に味わう楽しみ方です。2湯以上入るなら、1日入り放題の「ゆめぱ」を使うとお得。スマホからリアルタイムで混雑状況を確認できるのもポイントです。
「城崎にて」の作家・志賀直哉をはじめ、多くの文豪が惚れ込んだ温泉街。創作意欲を掻き立てる情緒ある街並みは今も昔も変わりません。ゆかりの作家や文学の足跡をたどれる「城崎文芸館」は必見です。城崎でしか手に入らない、城崎温泉を題材にした湊かなえや万城目学の書き下ろし小説は、ユニークな装丁も話題になりました。
日本海に近い城崎は、海の幸が揃うグルメな街。城崎津居山漁港で水揚げされた松葉ガニのブランド・津居山ガニを筆頭に、ハタハタやのどぐろなど、季節の魚介が味わえます。名物但馬牛は、ステーキやしゃぶしゃぶのほか、ハンバーガーなど楽しみ方もさまざま。湯巡りのおともにぴったりの食べ歩きスイーツやお惣菜も外せません。
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