その土地ならではの料理とともに、地酒をくいっと……。大人の旅の、贅沢の一つです。楽しく飲むのが一番ですが、地域や製法によって多彩な味わいのある日本酒は、少しの知識があると、もっと美味しく感じられるかもしれません。種類別に見る料理との相性や、地酒が飲めるお店もご紹介するので、あなた好みの一杯を探す旅にでかけましょう!
明確な定義はありませんが、一般に、その地域でつくられた日本酒のことで、大手メーカーのものや、日本酒の主産地である兵庫県の灘や京都府の伏見でつくられたもの以外、とする説もあります。その土地の米と水を原料とするため、地域による個性があり、それを味わえるのが地酒の魅力といえるでしょう。もちろん蔵元ごとの特徴もあるので、好みの味を探す楽しみは無限大です。
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醸造アルコールを使用せず、米、米麹、水だけでつくられた純米酒は、米のふくよかな香りや深いコクが特徴です。料理も白米に合うような、しっかりした味付けのものによく合い、バターをつかった料理とも好相性。「冷や」から「ぬる燗」まで、さまざまな温度でおいしく飲めるのも、食中酒としておすすめのポイントです。
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吟醸酒とは、4割以上を削った白米を原料とし、低温で長期間発酵させるなど、特別に吟味して製造されたもの。なかでも米を5割以上削ったものは「大吟醸酒」と表示されます。フルーティーな香りとさわやかな飲み口が特徴で、素材の味を活かした、あっさりとした味付けの料理とよく合います。「冷や」や「常温」でいただくのがおすすめ。
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3割以上を削った白米を原料とした本醸造酒は、醸造アルコールの添加量が、原料に用いる白米の総重量の10%未満と規定されています。純米酒に近い香りと風味を持ちながら、端麗辛口な味わいが特徴。香りは控えめでどんな料理にも合うので、食中酒にうってつけです。温度は幅広く楽しめますが、「常温」と「上燗」が飲み頃とされています。
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