ウニの漁獲高が日本一の北海道。ベストシーズンは、産卵を控えた6月から9月中旬ころといわれています。エサとなる昆布も良質なものが多く、その味は格別。なかでも名産地といわれる場所をピックアップしました。産地でしか味わえない、獲れたての味を楽しんでみては?



美しい利尻富士が中央にそびえる利尻島。姫沼やオトタマリ沼など見どころも多く、温泉もあります。礼文島は、約300種類もの高山植物を海の近くで見ることができる日本でも珍しい島。スコトン岬など絶景スポットも巡るトレッキングは特に人気があります。魚介グルメも豊富で、夏から秋にかけてのエゾバフンウニのシーズンは、ウニ寿司や生ウニ丼を目当てに訪れる人も少なくありません。
限られた時期にしか獲れない希少なエゾバフンウニ。国内最高峰と絶賛されるおいしさは、厳しい北の海で、極上のダシを出す利尻昆布を食べて育ったからだといわれています。

積丹ブルーと呼ばれる海に、変化に富んだ海岸風景。ドライブコースとして人気を誇る積丹。かつて神のみが立ち入った場所といわれ、源義経に恋をした女性の悲しい伝説が残る神聖な神威岬、縄文期のものとされる洞窟遺跡・フゴッペ洞窟など見どころ満載です。秋のサケ、冬のタラといった近海で獲れる魚介も楽しみのひとつ。なかでも良質な海藻を食べて育ったバフンウニやムラサキウニは名物です。
主に日本海に生息するバフンウニ。ほかのウニと比べて小ぶりながら、“赤ウニ”とも呼ばれる濃いオレンジ色の身は甘みが強く、香り豊か。漁解禁の6月から8月が旬。

桜の名所として知られる北海道唯一の城下町・松前。本丸御門は国の重要文化財に指定されています。江戸時代にニシンの漁場として栄えた江差には、歴史的建造物が多く残り、幕末の軍艦を資料館にした開陽丸は人気の観光スポット。江差港からフェリーで行く奥尻は、貴重な自然が残る小さなリゾートです。マグロやアワビなど海の幸豊富なこのエリアは、キタムラサキウニの名産地でもあります。
北海道で最もメジャーなキタムラサキウニ。身が白っぽい淡い黄色であることから“白ウニ”とも呼ばれています。甘みと旨味のバランスよく、クセが少なくあっさりとした味わい。