【北海道・観光情報】根室・中標津で外せないおすすめスポット20選

2024/04/19

【北海道・観光情報】根室・中標津で外せないおすすめスポット20選

道東エリアに位置する根室と中標津。太平洋とオホーツク海に面した根室半島には、本土最東端の納沙布岬をはじめとする景勝地が目白押し。美しくダイナミックな海岸線や湖沼、湿原や深い森など、北海道ならではの景観を漫喫できます。一方、根室市街から車で1時間20分ほどの根室中標津空港を有する中標津は、酪農が盛んな地域。広大な牧場風景を堪能できるほか、商業施設や飲食店が集まる街の中心部では、買い物やグルメを楽しめます。

レジャー/根室エリア

【根室市】納沙布岬

日本一早い日の出が見られる本土最東端の岬

離島を除けば日本最東端に位置することで知られる岬。目前に北方領土を望むことができます。岬一帯は「望郷の岬公園」になっていて、北方領土の返還を願うモニュメントも。日の出、日の入り時の美しさは格別です。

【根室市琴平町】根室 金刀比羅神社

凛とした空気が満ちる境内を散策。海に沈む夕日も必見

文化3(1806)年、北洋漁業開拓者・高田屋嘉兵衛氏が当地の漁場を請負中に、金刀比羅大神を奉斎したのが始まりという歴史ある神社。ご利益は豊漁祈願や航海安全、商売繁盛、家内安全、子孫繁栄など幅広く、地元住民はもちろん、観光客にも人気のパワースポットです。敷地内には「神輿殿・お祭り資料館」があり、8月上旬の例大祭で使用する約1.5トンもの重さがある御神輿を間近で見学が可能。また、根室港から知床まで一望できる展望台もあり、夕方には日本で最も早い日の入りを楽しむことができます。

【根室市花咲港】根室市歴史と自然の資料館

根室について学べる資料館。観光前にぜひ立ち寄って!

レンガ造りのカワイイ建物は、昭和17(1942)年に大湊海軍通信隊根室分遣所として建てられたもの。戦後は小学校として利用され、現在は根室市の郷土資料を収集・保管・展示する資料館に。館内には、市内遺跡から出土した考古資料が展示されたコーナーや、樺太の日本とロシアの国境に置かれた国境標石が展示された日露外交史関連コーナーなどがあります。シマフクロウ、ラッコなど根室に生息する希少な動植物の標本・剥製なども展示。

【根室市】落石岬

根室半島の付け根に位置する、太平洋に突き出た岬

落石岬は湿原や草原が広がる台地状になっていて、環境保全のための木道が設けられています。車道終点からこの木道を約2km歩いた先の岬の突端に到着し、光達距離約35kmの落石灯台が建っています。海岸線は高さ約50mの断崖になっていて、灯台の下には太平洋の大海原が一面に広がり、運が良ければラッコやアザラシの姿も。木道の途中には、苔むしたアカエゾマツが密集する高層湿原があり、4月下旬からはミズバショウ、5月中旬には国の天然記念物に指定されたサカイツツジも観賞できます。

【根室市】明治公園

国登録有形文化財であるレンガ積みのサイロが写真映え!

元々この場所は、明治8(1875)年に、北海道で2番目の牧場として誕生した「開拓使根室牧畜場」。昭和7(1932)年と11(1936)年に3基の国内最大級のレンガ積みのサイロが建てられて、昭和30(1955)年まで牧場として使用されていました。現在は市の公園として整備され、令和2(2020)年には「『フォトジェニック』な近代化産業遺産ランキング」で全国1位に選ばれるなど、写真映えするスポットになっています。周囲は、芝生やバーベキューコーナーなどがある市民の憩いの場として親しまれています。

【根室市酪陽】風蓮湖

国内最大級のハクチョウの飛来地。野鳥観察も楽しみ

根室市と別海町にまたがる周囲約96kmの汽水湖。砂が堆積した「春国岱(しゅんくにたい)」によって根室湾と隔てられています。周辺には湿地や森林など手つかずの自然が広がり、ラムサール条約にも登録。日本で見られる野鳥の半分以上の約330種が観察される野鳥の楽園です。ハクチョウの飛来地としても知られ、10月上旬~12月下旬と3月中旬~5月上旬には、湖面を白く覆うほど多くの白鳥が飛来。風蓮湖に隣接する「道の駅 スワン44ねむろ」では、食事を楽しみながら湖を眺めたり、双眼鏡の貸し出しもあります。

レジャー/中標津エリア

【中標津町】開陽台

根釧原野を大パノラマで見渡せるビュースポット

町営・開陽牧場の高台に位置する展望台。目の前には遥か彼方まで続く根釧原野が広がり、北海道の広さに感動します。 “地球が丸く見える展望台” のキャッチコピー通り、緩やかに弧を描く地平線に“地球は丸い”ことをあらためて実感。北側に迫りくるようそびえ立つ知床連山の姿もダイナミックです。

【中標津町】道立ゆめの森公園

屋内の遊び場も充実。子どもも大人も大満足の1日を!

中標津空港に隣接した公園で、「センターゾーン」「軽スポーツゾーン」「翼とふれあいのゾーン」の3エリアに分かれています。公園入口を入るとまずあるのが「センターゾーン」で、こちらのメイン施設がまるで飛行船のような形をしたビジターセンター。内部には全天候型の屋外遊戯施設があり、中標津の厳しい冬の期間も快適に遊ぶことができます。「軽スポーツゾーン」には、自然の地形を活かしたパークゴルフ場があります。「翼とふれあいのゾーン」は旧滑走路が残された、空港の雰囲気を楽しめるスポットに。9月中旬~10月上旬には一面にコスモス畑が広がります。

【中標津町】中標津町緑ヶ丘森林公園

キャンプ場を中心に、遊具や遊歩道もある町営公園

東京ドーム12個分に相当する約57ヘクタールの敷地に、キャンプ場や遊具広場、パークゴルフ場、野鳥観察センター、全長6kmの遊歩道などが点在する町営公園。キャンプ場には、テントサイトとバンガロー、バーベキューハウス、シャワールームなどがあります。桜の名所「さくらの里」では、4月下旬~5月中旬にお花見を堪能。遊歩道では、ミズナラやハルニレなどの天然林の中を散策したり、街の見える丘や知床連山を一望できる場所もありますよ。町の中心部まで約3kmと近く、周囲にはトレッキング後に汗を流せる日帰り温泉や地元グルメを漫喫できる飲食店も揃っているので、1日ゆっくり過ごしてみては。

【中標津町】ムツ牧場

ムツゴロウさんが愛した道産子と触れ合い、乗馬体験を

ムツゴロウこと畑正憲さんが開いた牧場。森林や野原に囲まれた放牧地で、優しくたくましい気質の北海道の在来馬「北海道和種」を中心に20頭が飼育されています。2023年4月5日に畑さんが亡くなられた後も、その意思を継いだ家族により運営。乗馬が初めてでも中・上級者でもそれぞれに楽しめるよう、レベルに合わせた外乗コースを実施しています。初心者には、鞍付けや馬との触れ合い方なども丁寧に教えてくれ、馬場内で乗馬の楽しさを満喫。ある程度慣れたら、牧場内の森や草原へと出かけ、馬に乗って北海道の大自然を漫喫できます。

【中標津町】武佐岳

北海道百名山に選ばれた標高約1,005mの町のシンボル

登山口から山頂まで5.6km、片道約2時間30分で登ることができる武佐岳。登山道は、登山家有志らにより整備され、初心者でも比較的登りやすい山です。ただし、山頂は麓より気温が10℃ほど低いので防寒具の準備を怠らず、クマよけ対策も万全に。また、登山口にある名簿に必ず登山者名を書いてから入山を。山頂からは、北海道遺産・根釧台地の格子状防風林、野付半島、知床連山、遠くには国後島までが一望できます。

【中標津町】標津岳

養老牛温泉近くにある山。下山後には温泉も楽しみ!

北海道中標津町と清里町との境界にある山。中標津町の奥座敷・養老牛温泉地区近くの登山口から山頂まで約6km、片道約3時間で登ることができます。標高1,061mの山頂からは、屈斜路湖や斜里岳などを大パノラマで眺望できます。登山道の途中にはアカエゾマツの植林地などの見どころもあり、のんびり進みながらハイキングを漫喫しましょう。ただしこちらも武佐岳と同様、防寒具やクマよけ対策など万全に。養老牛温泉に宿泊すれば、下山後に温泉で浸かれた体を癒やすことができておすすめ。

【中標津町】クテクンの滝

約1時間の沢歩きの先にある秘境の滝は、迫力満点!

林道の終点で車を降り、道なき道を約3km、所要1時間ほどで到着する滝。クテクンとは、アイヌ語で「仕掛け弓」という意味。張り出した岩から約25mの落差を一気に落ちる滝は迫力満点です。滝に向かう際はクテクンベツ川を何度も渡る場面があり、本格的な沢歩きの準備が必要(目印は一切ないので、必ず沢登りの経験がある方と一緒に入山を。駐車場に用意された名簿に入山者の名前を記入することも忘れずに)。クマ対策には、川の音に消されないよう、鈴ではなくホイッスルなどを定期的に吹きながら進むのがおすすめです。

【中標津町】モアン山

山肌の「牛」の文字が有名な低山は、ハイキングに最適

アイヌ語由来の名を持つモアン山は、標高約357mのなだらかな山。低山ながら山頂からの眺めは抜群で、北海道遺産の「根釧台地の格子状防風林」を一望できます。5月下旬~10月末までは育成牧場として牛が放牧されるため入山禁止です。登山を楽しむなら雪解け後の春と、積雪前の秋がおすすめ。特に秋はカラマツの紅葉が美しく人気です。また、一面が雪で覆われた冬はスノーシューを装着してのハイキングを楽しむこともできます。

【中標津町】中標津町郷土館

貴重な展示物を通し、開拓時代の中標津の歴史を体感

標津川の旧河川敷地に造成された丸山公園内にある資料館。石器・土器などの考古資料から、開拓時代の農業・林業などの機具、現在の基幹産業である酪農関係の道具、昔懐かしい昭和レトロな生活雑貨など所狭しと展示しています。屋外には、蒸気機関車のC11209も展示。丸山公園は約200本の桜があるお花見の名所でもあり、開花時期に行けば桜のピンク色と機関車の漆黒とのコントラストが美しい写真も撮れますよ。

グルメ

【中標津町】パン工房ぴえ~る 工場店

地元産の小麦と乳製品を使った生食パンが評判

中標津産の素材を使ったパンとスイーツが人気のお店。定番の「なかしべつ食パン」は、地元農場の春まき小麦「春よ恋」やJA中標津の「なかしべつ牛乳」など、地元食材をふんだんに使用。素材のおいしさが伝わり、何度でも食べたくなる絶品パンです。お土産には、洋菓子ブランド「なかしべつブルタージュ」のスイーツを。おすすめの「チーズブルトンヌ」は、中標津産のゴーダチーズと生クリームを使った芳醇な風味と濃厚な味わいの一品です。

【中標津町】caffè kaiyodai

絶景を眺めながら、ソフトクリームや軽食を

地球が丸く見える「開陽台展望台」内にある、4月下旬~10月下旬までの期間限定営業のカフェ。ソフトクリーム、ジェラートなどのスイーツから、ホットドック、カレーなど食事系まで充実しています。中標津町産のミルクを使ったジェラートは、コクがあって濃厚な味わいながら後味サッパリで、クセになる美味しさです。中標津に本社がある「シレトコファクトリー」の大ヒット商品「シレトコドーナツ」も販売されていて、お土産ぴったり。

【別海町】ポークチャップの店 ロマン

ボリューム満点なのに意外とあっさりの名物料理を堪能

厚切りの豚ロース肉を焼いて特製ケチャップソースをかけたポークチャップが名物の店。30年ほど前は常連客用裏メニューだったそうですが、現在ではこれを目当てに全国から多くの人が訪れるほど有名に。使用する豚肉は国産の生ロースにこだわり、通常のとんかつ(約150g)の5倍近い700gという驚きの厚さにカット。230度のオーブンで約40分かけてこんがり焼き上げ。余分な油を省き鉄板皿に移して提供されるため、意外にあっさり食べられます。

【根室市】割烹しま津

山海の幸に恵まれた根室の魅力を堪能できる割烹料理店

昼はお得なランチを、夜はお酒とともにゆったりと根室の美味を堪能できる店。メニューには、根室産の昆布とかつおぶしから取ったダシで仕上げる茶碗蒸し、天ぷら、鹿肉の料理など、名物料理がずらり。夏には蒸し牡蠣、トキシラズ(サケ)やマス料理も人気です。店内にはカウンター席と個室を用意。広々としたカウンター席で板前さんと会話を楽しみながらも良し、事前に個室を予約しておき大切な人や家族でのんびり過ごすのもいいですね。

【根室】ねむろお魚食堂

根室名物の花咲ガニが絶品。お酒も充実した海鮮料理店

漁業が盛んな根室ならではの、新鮮な海鮮グルメを堪能できる店。根室名物の花咲ガニを使った「てっぽう汁」は、濃厚なカニのうま味に感動します。ボリューム満点のランチ定食などと一緒に楽しめ、観光客や仕事で訪れている人にもおすすめです。店内にはテーブル席のほか、バーカウンターもあり、ワインやシャンパンを常時100種類以上取り揃え。花咲ガニパスタなどワインに合う料理もあり、カウンターで大人の時間を過ごすこともできます。

<おわりに>

北海道の大自然に恵まれた根室・中標津エリアでは、一生に思い出に残る感動的な景色やグルメがいっぱい。ここに紹介したのは絶対外せないおすすめスポットばかりですが、そのなかから、旅の目的や一緒に行く人などシチュエーションに合わせてセレクトし、自分スタイルの旅をプランニングしてみてください。

旅色編集部 おおもり

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記事企画・監修:旅色編集部 おおもり

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