【東京】日帰り散歩におすすめ! レトロな名建築4選

【東京】日帰り散歩におすすめ! レトロな名建築4選

美術館・博物館

2023/03/08更新

歴史を感じられるクラシックな佇まいが美しいレトロ建築。東京には、著名な建築家が設計した建築物が文化財として保存され、美術館や文化施設として大切に残されています。異国を旅する気分でレトロな建物巡りをして、ノスタルジックな気分に浸ってみませんか。今回は、散歩にも最適な都内の名建築を4つに厳選してご紹介します。

そもそもレトロ建築とは?

港区立郷土歴史館 中央ホール

レトロ建築とは、一般的に西洋の建築様式から影響を受けて造られた明治~昭和期に建てられた建築物を指します。東京駅舎に見られるようなレンガ造と石造で、懐古的なネオ・ルネッサンスやネオ・バロックといった、西洋の復古様式を用いていることが特徴として挙げられます。
誕生の背景には、明治時代の日本の建築家が、政府の主導により西洋の復古様式を模倣することを使命に課せられていたことがあります。彼らは、銀行や駅舎、博物館、邸宅といった建築物を次々と生み出していきました。
次第に、日本独自の建築を模索する建築家が登場するにつれ、合理性を求めてガラスやコンクリートを素材に用いるようになります。1964年の東京オリンピックのサブ会場として建設された国立代々木競技場に見られるようなモダニズム建築時代の到来です。レトロ建築は時代の流れと共にその数が減る一方で、存在価値はより高まっていくでしょう。

【台東区】東京国立博物館

本館外観

本館エントランス

6つの展示館をもつ日本最古の博物館

最初にご紹介するのは、台東区の上野恩賜公園内にある「東京国立博物館」。こちらは、1872(明治5)年に開館した日本最古の博物館です。東京ドーム約2.2個分にも及ぶ広い構内には、本館、平成館、法隆寺宝物館、東洋館、表慶館(ひょうけいかん)と黒田記念館の6つの展示館があります。ほかにも黒門(旧因州池田屋敷表門)、校倉(旧十輪院宝蔵)などの建築物が、庭園には各地から移築された由緒ある茶室が5棟併設。
なかでも、表慶館は明治末期の洋風建築を代表する建物で、外壁面には工具や楽器などをモチーフにしたレリーフが施されています。
現在の本館は「日本趣味を基調とする東洋式」という条件で設計案が公募され、近代日本の建築家・渡辺仁氏による案が選ばれました。コンクリート建築に瓦屋根をのせた「帝冠様式(和洋折衷の建築様式)」の代表的建築として、2001(平成13)年に国の重要文化財に指定されています。

【港区】港区立郷土歴史館

旧講堂

ゴシック調の壁面が美しい文化交流の起点

港区白金台にある「港区立郷土歴史館」は、東京大学安田講堂の設計などで知られる東京大学建築学科教授の内田祥三(よしかず)氏によって設計されました。現在は、1938(昭和13)年に建設された「旧公衆衛生院」の建物を保存・改修して活用し、港区の自然・歴史・文化が学べる施設となっています。建物の外観は、細い溝の入ったタイル(スクラッチスタイル)で覆われたゴシック調の壁面で、“内田ゴシック”と呼ばれる特徴的なデザインが見られます。
内部の中央ホールや旧講堂などは、建設当初の状態を伝える部分が多くあり、展示室以外は無料で見学することができます。

【港区】東京都庭園美術館

建築と庭園、現代美術をセットで楽しめる

「東京都庭園美術館」は、日本の旧皇族・朝香宮鳩彦王(あさかのみややすひこおう)のために、1933(昭和8)年に竣工した建物をそのまま美術館として公開。1920~30年代にかけてヨーロッパの装飾美術を席巻した、アール・デコ様式を現在に伝える建物です。建物内部も、アール・デコ様式で統一。正面玄関に進むと現れるのは、フランスのガラス工芸家・ルネ・ラリック氏の作品であるガラスレリーフの扉。各部屋には、フランス人芸術家・アンリ・ラパン氏により設計された家具や装飾が集結しています。2015(平成27)年には本館や正門、茶室などが国の重要文化財に指定。緑豊かな庭園と共に、現代美術などの作品が鑑賞できる貴重なスポットです。

【東京都】迎賓館(赤坂離宮)

正門

外交の舞台となる、絢爛豪華な西洋建築

上皇・上皇后両陛下のお住まいである仙洞御所、明治天皇が一時的に生活された明治記念館などがある東京・港区の元赤坂。その元赤坂に立つ西洋建築の建物が「迎賓館赤坂離宮」です。国王や首脳など外国からの賓客が訪れた際に会談やおもてなしの場として使われるこの施設は、年間を通して接遇に支障のない範囲で一般公開されています。
参観できる場所は「本館」「庭園(主庭および前庭)」「和風別館」という主に3つのエリアです。
そのスケールと豪華絢爛さを目の当たりにすると、今から100年以上前に建物を設計した片山東熊の情熱を改めて肌で感じられるはず。
明治の近代化で時代が大きく移り変わる中、国の威信をかけ、当時の建築、美術、工芸界の総力を結集して建てられた迎賓館赤坂離宮。今も外交の舞台として現役の豪華建築は、歴史ファンでならずともぜひ一度訪れてみたいスポットです。

まとめ

行く場所を決めたら、その建物の時代背景や様式の特徴などを調べてから訪れることで、当時へタイムスリップしたかのような気分をさらに味わうことができます。日本の建築史を語るなかで欠かせないレトロ建築を巡って、当時の暮らしや文化に思いを馳せてみませんか。

旅色編集部 たじま

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記事企画・監修:旅色編集部 たじま

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