[タベサキ Vol.7]
豪華で豪快な魚介料理！

今食べておきたい「海鮮」神7

東京都

2019.08.29

タベサキ

頑張ったご褒美から正月などのおめでたい日まで、特別な日の宴を盛り上げてくれる海鮮料理。今回はそんなハレの日が似合う海の幸の中でも、特に注目の7具材を厳選！それぞれの持ち味を活かした絶品料理を紹介します。

Text&Photo:Ushio. Sato

[MENU.1／ウニ]
とろける黄金
きらめく旨味
プリンの新境地

前菜の定番であるオシェトラキャビアを添えたウニのプリン。 3,980円〜というリーズナブルなランチコースにも登場する

利尻島産バフンウニの純然たる旨みと比べ、唐津産アカウニは風味が複雑なのが面白い。ここは産地直送の旬のウニを、ワイン片手に食べ比べできるイタリアン。調理法も非常にユニークで、代表的なものにウニと卵を混ぜ合わせ蒸したプリンがある。塩気のあるオシェトラキャビア、昆布が香るジュレと合わせることで、立体的に浮かび上がるウニの甘み。アミューズからパスタに至るまでウニづくしだけに、その魅力を多角的に引き出す技術は圧巻だ。

海栗とワイン TSUKIHI

店のオーナーは畑の伝道師と知られる渡邉明シェフ。魚介類だけでなく野菜も全国各地の生産者から直送で仕入れておりどれも高品質

DATA

海栗とワイン TSUKIHI

住所
東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビルディング4F
TEL
03-6263-9420
営業時間
昼：12:00～15:30
夜：17:30～23:00
休日
不定休（日曜は昼のみの営業）
座席
20席
平均予算
昼平均：5,000円～
夜平均：17,000円～
アクセス
電車：東京メトロ銀座線、
東京メトロ丸ノ内線、東京メトロ日比谷線
銀座駅から徒歩3分
駐車場
有（88台）

生まぐろ年輪の溶岩焼き3,218円。年輪のように美しい腹身の断面が切り取れるのは1尾につき6本だけ。希少部位のため売り切れ御免！

「ここが高級部位のカマトロ！巨大なマグロから僅かしか取れません！」と、威勢のよい解説を交えながら、毎晩マグロが解体されるのは新宿・歌舞伎町の地下に広がる「まぐろ商店」。次の日のショーまでには、さばいたネタを使い切るため、大トロをはじめ希少部位も大盤振る舞いだ。なかでも豪快なのが溶岩プレートとともに運ばれる、大トロから中トロにかけての大きな腹身の塊。カリッと片面だけ炙るもよし、そのまま刺身でもよし、贅沢に堪能しよう。

まぐろ商店

解体ショーは立ち見もできるが一番の特等席はカウンター。古民家から建具などを移設した趣き深いお座敷ではモニター越しでの鑑賞もできる

DATA

まぐろ商店

住所
東京都新宿区歌舞伎町1-23-14 第1メトロビルB1F
TEL
03-5155-3255
営業時間
17:00～24:00
土曜12:00～24:00
日曜、祝日12:00～23:00
休日
無休（年末年始を除く）
座席
113席
平均予算
平均：3,500円～
アクセス
電車：各線　新宿駅から徒歩4分
駐車場
無

気仙沼産“吉切り鮫”と幻の“青鮫”ふかひれの姿煮込み二種食べ比べ 9,504円。9月からタベサキ掲載記念特別コース(3日前要予約)にも登場

マンダリンオリエンタル東京『センス』を5年連続ミシュラン星付き店に導いた元料理長の鄧徳勝シェフ。2019年2月、グランドハイアット東京『チャイナルーム』元料理長の中里卓シェフを引き連れ、芸術的創作中華を堪能できる店を開業した。自慢は独自ルートで仕入れる貴重な各種フカヒレ。食べ比べだけでも贅沢だが、なんとシェフが目の前で料理を仕上げるのだから、なお凄い。最上級の技術と食材の饗宴、この場所では美食家の夢が叶う。

西亀有ギャラリー

場所は駅から離れた閑静な住宅街。内部もギャラリーのように落ち着いた空間であり、壁には油彩画家である松井純夫氏の作品が並ぶ

DATA

西亀有ギャラリー

住所
東京都葛飾区西亀有2-45-16
TEL
03-6875-8899
営業時間
昼：11:30～14:30
夜：17:30～21:00
休日
火曜
座席
42席
平均予算
昼平均：1,000円～
夜平均：5,000円～
アクセス
電車：JR常磐線、東京メトロ千代田線
綾瀬駅から徒歩15分
駐車場
有（3台）

本日の蟹飯（12,960円コースからの1品）。カニ出汁たっぷりの水に米を入れ、沸騰してから撹拌し野菜を入れるなど細かな作業が味の秘訣

知る人ぞ知る甲殻類尽くしのコース料理専門店。〆の定番として多くのファンに愛されるのが土鍋ご飯だ。素材にはズワイガニ、タラバガニ、ハナサキガニなど、全国どこかで必ず旬を向かえているというカニを実直に調達。味付けは塩のみ、火入れ加減や手順にこだわり、最高の状態に炊き上げている。ふっくら粒を感じる特別栽培米のつや姫、なめらかなカニ味噌、プリッと張りのある身など、シンプルながらしみじみうまい、和食の真髄を感じる一杯だ。

うぶか

管理の行き届いているシックな空間。予約必須で2名からの受付だ。店内には甲殻類との相性だけを考え厳選した白ワインや日本酒も揃う

DATA

うぶか

住所
東京都新宿区荒木町2-14 アイエス2ビル1F
TEL
03-3356-7270
営業時間
18:00～24:00
休日
日曜、祝日
座席
14席
平均予算
平均：12,000円～
アクセス
電車：東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩5分
駐車場
無

痛風そば2,600円。蕎麦自体には鰹と昆布の出汁で下味が付けられており、魚卵と合わさることで深みのある海鮮風味に昇華される

『徳うち山』や『銀座くどう』といった銀座有数の日本料理店を手掛ける工藤淳也シェフ。新店舗ではカジュアル路線に舵を切り、卓越した技法とアイディアを駆使して、なんと居酒屋風メニューに挑戦している。なかでも個性的なのが、コシのある二八蕎麦に3種の魚卵が絡み合う〆の逸品。味のベースとなる台湾産カラスミだけでも非常に濃厚だが、重ねがけるように北海道産イクラやイタリア産キャビアが弾け、口内には旨みの三重奏が響き渡る。

時喰み

座席はカウンター中心で10席程度。2019年4月にオープンしたばかりだが早くも予約が取りにくい状況だ。深夜帯を狙っての予約がおすすめ

DATA

時喰み

住所
東京都中央区銀座3-11-6鈴木ビル2F
TEL
03-6264-2809
営業時間
17:30～翌4:00
土曜17:30～24:00
休日
日曜、祝日
座席
9席
平均予算
平均：8,000円～
アクセス
電車：東京メトロ日比谷線、都営地下鉄浅草線
東銀座駅から徒歩3分
駐車場
無

本場カナダから直輸入の活けオマールエビ1g7円（1尾で2,800円前後）。旨みを逃さない最適解という360度の高温で一気に焼き上げている

「ようこそ！」と今にも喋りだしそうな巨大エビのオブジェがお出迎え。むきエビ形のクッションなどテンションUP間違いなしのアイテムが並ぶ。このエビ好きの楽園に訪れたなら、ぜひ活けオマールエビのつかみ取りを体験してほしい。多彩な味付けが選べるグリルもよいが、キャッチに成功すれば無料サービスというパスタでいただくのもよい。味噌はこってり濃厚、身は肉厚でプリプリ、個体によっては卵付き、ハサミの先までおいしく楽しめる。

水道橋海老バル

店先の水槽では活きたオマールエビが元気に動き回る。つかみ取りの際は脚立に上るので足元にご注意。無理せずスタッフに任せてもOKだ

DATA

水道橋海老バル

住所
東京都千代田区神田三崎町2-17-8
TEL
03-6272-5316
営業時間
昼：11:00～16:00
夜：17:00～23:30、金曜17:00～翌2:00
休日
無休
座席
30席
平均予算
昼平均：780円～
夜平均：3,000円～
アクセス
電車：JR中央・総武線、都営地下鉄三田線
水道橋駅から徒歩2分
駐車場
無

生牡蠣6種盛り合わせ2,376円〜。そのままでも味わい深いが生レモンや2種のソースをつけても良い。例年9月までは岩ガキのシーズンだ

ミッドタウン日比谷にあるNYテイストのフードホール。往来が自由な8店舗のなかでも魚介ならここがベストだ。氷上に並ぶのは北海道産「マルえもん」や福岡産「おとひめ」といった、直接産地をめぐるなどして選び抜かれた鮮度抜群のカキ。小ぶりながらも甘みが強かったり、肉厚でミルキーだったり。旬に合わせ常時8種以上を取り揃えているため、食べ比べできるのが素晴らしい。ベーコン＆トマトや味噌チーズといったグリルのカキ料理も粒ぞろい。