つなぐ、つながる
街道を楽しむ
松坂、ふらり旅

写真家 浅田政志さんが撮る
NAVIGATOR 川島海荷
Special Interview Ito Ono
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  •  Contents
  • Special Interview 川島海荷
  • 1泊2日のRefresh Trip [松阪] 三重県
  • あの人の旅プラン 東京ホテイソン・たける 〜後編〜
  • 写真家・浅田政志の宿旅 ryugon 新潟県
  • エリアフィーチャー 鳥羽[三重県]
  • 名湯ゆったりヒストリー 遠刈田温泉[宮城県]
  • テーマのある旅 ハーブガーデンでティータイム
  • タベサキ~あれ食べに行こうから始まる旅~ 和歌山県湯浅町を旅する特産アラカルトセット
Special Interview Ito Ono
くるくると変わるキュートな表情で、いつも周囲を和ませてくれる川島海荷さん。20代後半になり、大人の女性としての魅力がますますアップしています。最近は旅のスタイルにも変化があり、「大人の旅」の魅力に気づき始めているそう。そんな川島さんと訪ねたのは、風情あふれる歴史の街、松阪市。街を散策するなかで見つけたお気に入りの場所やおいしいものなど、旅の思い出を語っていただきました。 撮影/浅田政志 スタイリング/鈴木くみこ
ヘアメイク/足立真利子 文/若宮早希

江戸時代、お伊勢参りの中継地点として栄えた豪商のまち松阪。松坂城跡を中心に、今も風情あふれる街並みを残しています。旅先で歴史や文化に触れることが大好きという川島さんと、今回の旅を振り返りました。

松阪市は初訪問とのことですが、
感想をお聞かせください。

以前ドラマの撮影で三重県の多気町を訪れたことがありますが、松阪市は今回が初めてです。お仕事やプライベートで伊勢に行った際、松阪市を通るたびに、どんなところなんだろうって思っていました。松阪市といえばやっぱり「松阪牛」のイメージですけれど、今回の旅で松阪牛以外の魅力もたくさん発見できました。

商人の街として栄えた当時の歴史的な街並みが残っていて、暮らしていた人たちの生活が想像できるような、風情ある素敵な街。タイムスリップしたような気分になりました。お気に入りは御城番屋敷(ごじょうばんやしき)です。通りから松坂城跡の石垣が見えて、緑もあってすごくのんびり時間が流れているような雰囲気が感じられました。今日は雨でしたけど、雨でもいいなと思わせてくれる美しい場所でしたね。

松阪は歩いて回れる範囲に見どころが
集中しているので、お散歩も楽しい街ですね。

私は散歩が好きで、普段から歩くことは苦じゃないんです。松坂城跡は階段や坂が多いですけれど全然余裕で、歩き足りないくらい(笑)。登っていくと松阪の街を見渡せる場所もあって、すごく癒されるスポットでしたね。石垣も美しくて、昔の人はどうやって積み上げたんだろうと不思議ですし、すごいなってシンプルに感動しちゃいました。「歴史」というと難しいイメージがありますけど、実際に建物を見たり、文化に触れることはすごく好きなので、その土地を訪ねて歴史を知っていくことが出来たらいいなといつも思っています。
お城は場所によって構造が違ったり、石垣の積み方や高さがそれぞれ違うという話を聞いて、いろいろなお城を見に行く旅も楽しそうだなって。お城好きな人の気持ちがちょっとわかったような気がします!

ドレス181,500円、ミニバッグ77,000円(共にトリー バーチ|トリー バーチ ジャパン 0120-705-710)、イヤーカフ2,090円(ゴールディ 0120-390-705)、サンダル(スタイリスト私物)、傘10,450円(トゥーアンドフロー 03-6434-5184)

今回食べた中で印象に残ったものは何ですか?

松阪牛のすき焼きに感動しました! 松阪牛って、東京にもたくさん出回っていると思いますし、今まで食べたこともあったと思うのですが、目の前で作っていただいて、そのおいしさにすごく感動しました。当分、ほかのお店ですき焼きは食べられないと思います(笑)。ちょっと贅沢な記念日のお料理って感じですよね。鶏肉や豚肉も名物だと聞いて、グルメな街なんだなと思いました。お腹いっぱいで幸せな気持ちになりました!

お花がきれいな松阪農業公園ベルファームの
イングリッシュガーデンにも行きました。

実のところ以前は100%、「花より団子」のタイプだったんですけど(笑)、最近はお花とか自然のものを愛でるのも好きになってきましたね。歳を重ねて、そういうのもいいなって思うようになりました。ガーデンはいい香りがして、イギリスの庭園を歩いているかのような感じですごく癒されました。

松阪もめんのはた織り体験はどうでしたか?

最初、先生が織っているのを見せていただいたら、すごく素早い手さばきだったので私に出来るかなと心配になりました。初めはあたふたしてしまったんですけれど、少し慣れてくると癖になるというか無心になれる感じで、とても楽しかったです。邪念がなくなるというか(笑)。時間を忘れました。私はコースターを作ったんですが、木綿は日に当たったり時間が経つにつれて色が変わると聞いて、家で使うのがすごく楽しみです。

松阪では、松阪もめんの着物をレンタルして着ることもできます。お芝居で着物を着る機会が多いと思いますが、着物を着ると気分は変わりますか?

着物を着ると気が引き締まります。背筋がのびて、姿勢もよくなりますよね。松阪もめんの着物は、柄や生地的にもカジュアルに着られそうでした。着る機会があったら、御城番屋敷の前の通りを歩いたりしてみたいな。

次に松阪を訪れたら、やりたいことは何ですか?

松坂城跡は、もう一度ゆっくり巡りたいですね。石垣を眺めながらお散歩したいです。あと、松阪牛はすき焼きもいいけど網焼きもおいしいという情報を聞いたので、次回ぜひ食べてみたいです!

川島さんが旅に出たいと思うのはどんなときですか?

ちょっと現実から離れたいときですね。ずっと仕事に集中していたりすると、気分転換のためにどこか行きたくなったり、ちょっと非日常的なことをしたくなります。なので、旅の目的はリフレッシュのためが多いですね。
でも好奇心旺盛なタイプなので、特に理由がなくても休みができたら時間を無駄にせずどこかに行きたい! とも思うんです。まだまだ知らない場所も多いし、旅に関してのフットワークはすごく軽いと思います。

旅好きの川島さんですが、
最近旅のスタイルに変化はありましたか?

基本的にアクティブに過ごすのが好きなんですけど、最近はホテルでゆっくり過ごす時間も大事だなと思うようになりました。なので、以前より宿選びを重視しています。その街を観光するのはもちろんですけど、朝から晩までではなくて、午前中や夜の時間をゆっくり過ごせる宿を選ぶことが増えたかな。あと、温泉の露天風呂があったら最高ですよね。やっぱり日本のよさだと思うので、露天風呂があるかどうかは重視しちゃうかな。
これまでは、今まで行ったことがない所に行きたいと思っていたけど、20代後半になりいろいろな場所を旅するうちに、お気に入りの場所ができてきて、同じ場所をリピートすることも増えました。

川島さんにとって「大人の旅」はどんなイメージですか?

予定を詰めすぎず、ゆったりと回る旅かな。例えば、スケジュールをしっかり決めないで、見かけたカフェにふらっと入るとか。ちょっとした発見もある、柔軟な旅です。欲ばりなのでついやることを詰め込んでしまうけど、最近は大人の旅の魅力に気づき始めています。
もし一週間くらいお休みがあったら、友達とロードトリップをしてみたいです。車でドライブしながら、県をまたいで色々な場所を回る旅。運転は好きですし、車だと移動しながら自由に寄り道できますよね。おいしいごはんとおいしいお酒がある街に寄って、一泊して宿で部屋飲みができたら最高ですね!

イヤリング1,980円(ゴールディ 0120-390-705)、バッグ22,000円(オーマイバッグ|クオリネスト 03-6273-3536)、その他スタイリスト私物

川島海荷 Umika Kawashima
川島海荷 Umika Kawashima
Profile
1994年3月3日、埼玉県生まれ。2006年に『誰よりもママを愛す』(TBS系)で子役としてデビュー。2007年には、『Life 天国で君に逢えたら』で映画初出演。以降、『ブラッディ・マンデイ』(TBS系)やNHK大河ドラマ『天地人』(NHK総合)など話題のドラマに出演。近年の主な出演作に、映画『ヤウンペを探せ』(2020)、『映画怪物くん』、ドラマ『ストレス・リレー』(NHK総合)、『IP〜サイバー捜査班』(テレビ朝日系)、『僕らは恋がヘタすぎる』(テレビ朝日系)、『liar』(TBS系)、舞台『こどもの一生』(2022)、『ブライトン・ビーチ回顧録』(2021)、『ぼくの名前はズッキーニ』(2021)、『あたらしいエクスプロージョン』(2017)などがある。