三重県が誇るグルメタウン・松阪の名産品をゲットして、
おうちで旅行気分を味わってみては?
県が認定した「三重ブランド」の品の中には、
いわずと知れた松阪牛をはじめ、日本茶や伝統工芸品も!
お取り寄せのほか、ふるさと納税の返礼品としても大人気です。
文/若宮早希





松阪牛とは、松阪を中心とした松阪牛生産区域で肥育された未経産の黒毛和種の雌牛のこと。きめ細かなサシが入った霜降りのお肉は、肉本来の旨みと脂のバランスが絶妙で、まろやかな味わいが特徴です。少し火を通すと和牛特有の上品な香りが引き出されるため、すき焼きやしゃぶしゃぶにぴったり。さらに兵庫県産の子牛で900日以上長期肥育された松阪牛は、特産松阪牛と呼ばれ、極上の味わいを堪能できる逸品です。
地元民が太鼓判を押すローカルグルメ。かつて松阪市郊外の農家では、産卵期を終えた鶏を七輪で焼いて食べるという習慣があったそう。昭和40年代後半頃から鶏焼き肉の専門店が増え始め、市民の間で「トリを食べる」といえば、鶏焼き肉のことになるくらい庶民の味として定着しました。甘辛の味噌ダレに絡めて焼いた香ばしい味わいは、ヤミツキになること請け合いです。



松阪豚とは、選び抜かれた豚をじっくりと育てた三元交配のブランド豚。その魅力はなんといっても、甘みのあるもちもちの脂にあります。“つきたての餅”と例えられるほど弾力がある一方で、人肌で溶け出すほど融点が低くさらりとした口当たり。豚肉特有の旨みと、柔らかな食感が人気の秘密です。そのおいしさの虜になるシェフも多く、東京の高級レストランでも提供されています。
天然の藍で染めた糸を織った松阪もめんは、江戸時代に「伊勢木綿・勢州木綿」として広まった歴史ある工芸品。特に縞柄のものは「松坂嶋」と呼ばれ、一見シンプルでも近くで見るとさまざまな色や太さの縞模様が施されているところが「粋」でおしゃれだとして、遠く離れた江戸でも大流行したそう。現在も松阪市内で生産され、着物のほかに洋服や小物、アクセサリーなど多彩なアイテムがあります。




三重県は、お茶の栽培面積・生産量が全国第3位を誇るお茶処。なかでも松阪市は南勢地域最大の茶産地で、上質な深蒸し煎茶で知られています。深蒸し煎茶は、通常の煎茶より茶葉を長く蒸すことで成分が出やすくなり、ほどよい渋みと苦味の少ないまろやかな味わいが引き出されます。色が濃く鮮やかな緑色も魅力で、自宅のティータイムをランクアップしてくれること間違いなし。

「松阪ブランド認定産品」と呼ばれるのは、市内で生産・製造・加工などが行われている地元産の品のなかで、厳正な審査を通過したものだけ。松阪が誇る認定産品は、農産物や加工品、伝統工芸品など、その数80点以上にのぼります。