鉄道界の大和田常務⁉ 駅名で見る「半沢直樹」巡りの旅

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今週最終回を迎えるドラマ「半沢直樹」。令和のドラマで最高視聴率の記録を出すほどの人気で、毎週日曜日を心待ちにしていた方も多かったと思います。もちろん私もどっぷりハマっていました! その反動ですでに“半沢ロス”に陥りかけています(笑)
そこでこの心の空白を埋めようと路線図を眺めていると、登場人物の苗字と同じ駅名を見つけてしまったんです! そこで今回は、「鉄道界の半沢直樹の登場人物」をご紹介します。
憎めない愛されキャラ、大和田常務

半沢直樹の登場人物は、渡真利、箕部、中野渡、紀本と変わった苗字が多いのですが、なんだか駅名っぽいな、と思ったのは……私だけ?(笑) 調べてみたところ、実際の駅名にない方がほとんどでしたが、今回の登場人物の中でダントツに愛されていた大和田常務と同じ名前の「大和田駅」は、なんと日本各所に5駅もあったんです!(残念ながら、主役の「半沢駅」はありませんでしたが……)
中でも私のイチ押しは、北海道を走るJR留萌本線の大和田駅です。この駅は見渡す限りに草木と山しかない大自然の中にポツンと建っています。しかもホームは舗装されておらず、砂利のまま。鉄ヲタの私は、歩くとザクザクと音がするところにキュンとしてしまいます。実際の大和田常務のように、見れば見るほどおもしろポイントが見つかる駅だと思います。
※5駅の大和田駅には、漢字は同じでも「おおわだ」「おわだ」と読む両方を含みます。

さらにこの駅は、この路線の主要駅である留萌駅のお隣に位置する“名脇役”駅でもあったんです。実際のドラマでも大和田常務は物語を支える名脇役でしたよね。「もし留萌駅が半沢駅だったら……!」と妄想しながら駅名標を眺めてしまいました。ちなみに実際に大和田駅へ行くときは、列車本数が約1時間半~4時間も空くうえにお手洗いもないので、しっかり計画してから向かうことをおすすめします。
他の登場人物の名前の駅は?

JR九州 黒崎駅(筑豊電気鉄道 黒崎駅前駅と隣接)。駅のアナウンスはオネエ口調ではありませんでした。
他にメインの登場人物と同じ名前を持つ駅名は、あと3駅も! まずは、半沢のお陰で仕事熱心な部下へ成長した「森山」駅。漢字問わず“もりやま”と入る駅は5つもありました。中でも長崎県にある島原鉄道の森山駅は、ホームから見渡す限りに田んぼが広がり、ちょうど今頃の米の収穫時には、一面黄金に輝く稲穂が見渡せる絶景駅なんですよ。
劇中で国土交通大臣に抜擢された元アナウンサーの「白井」駅も、漢字違いを含めると、なんと6駅もあったのですが、これには「さすが国土交通大臣!」と思ってしまいました(笑)
最後にオネエ口調の金融庁検査官「黒崎」が入る駅は3駅あり、私が好きなのは、福岡県の筑豊電気鉄道にある「黒崎駅前駅」です。早口言葉のようなこの駅名を、あのオネエ口調で聞いてみたいなぁ♪
最後に木村ポイント!
登場人物の駅名乗り鉄には、池井戸潤さんの原作本を持って車内で読みながら巡ってみると、より臨場感が増して楽しめると思います。ちなみに「池井戸」駅は実在しないんです。もしあったら、その駅の駅員さんたちもドロドロした相関図だったかも?(笑)