竹富島の海を残念がらないで! キレイに見えるコツや南国スイーツまで徹底解説
先日竹富島に行った時、こんな声が聞こえてきたんです。「あれ、竹富島ってあんまりキレイじゃないね」。……ガーン! 八重山諸島に通いまくって7年目。勝手に第二の故郷のような気分でいるので、かなりショックでした。誤解だよ〜でも、理由はわかっているんです。そして、美しく楽しむコツもあるんです。せっかく訪れた美しい島、存分に感じ切っていただきたいので、どうかコツを知ってからお出掛けしてほしい。そして、大好きな竹富島スイーツもあわせてご紹介しますね。まだまだ続く長―い夏の竹富島旅の参考になりますように。
目次
まずは水位が下がっている時の海の様子をご紹介!
竹富島の海を上空からの映像でご紹介。ほんとにキレイなんです!
竹富島の海を残念がる人がいるのはなんで?
天気のことは置いておきます。こればっかりは仕方ないですもんね。予測可能なレベルでお話をすると、ずばり、海はいつでもキレイです。私情抜きで! ではなぜ「あれ、竹富島ってあんまりキレイじゃないね」なんていっている人がいるのでしょうか。
それはこの時、大潮の干潮だったことが原因です。海辺に住んでいない方は体感としてあまりご存知ないかもしれませんが、海の様子は潮の満ち引きによって大きく変わります。大潮、中潮、小潮、長潮というサイクルがあって、大潮は一番高低差が激しい時。場所によっても異なりますが、このあたりでは大潮の満潮と干潮では高さが2メートルくらい変わります。
この差は驚きの光景を見せてくれるんです。とくに沖縄はサンゴ礁に囲まれていて、遠浅のところが多いです。遠浅だと、潮の満ち引きでの変化が際立つんですよ。大潮の干潮ともなると、陸地がめちゃくちゃ広がって、島の面積が3回りくらい広がる感じがしちゃいます。
その大潮だと昼間に最干潮がやってきて、宵の口ごろ、海はたぷたぷの最満潮を迎えます。竹富島は大半の方が昼間に石垣島から遊びに来て、夕方には石垣島に帰るので、海を眺めている真昼間は、どうしても水が引いている時間になるわけです。すると、サンゴや貝や石や海藻、なんならナマコが転がりまくっている海底がそのまま干上がって見えて、青い透明な水がさらさらと波打つ様子は、いわゆる浜エリアからはお目にかかれないのです。
海底があらわになる時間、キレイに見るコツは?
人気スポット「西桟橋」の様子をご覧ください。竹富島の代名詞ともいえる、沖縄ならではの古民家が保護された集落を通り抜けたところにありますよ。潮がある程度満ちている時はこんな感じです。
みなさん、こんなイメージの美しい青に埋もれる桟橋を期待してやってくるんですよね。うん、大正解です。ただ前述のとおり、潮は満ちて引くので、桟橋の周りから水が引いて地面の茶色に囲まれることも。
かといって海は当然引いた先にあるので、自ら出会いにいけば問題ないです、美しい海はそこにありますよ。桟橋付近の干上がったところを超えて、その奥の海水が届くところまで進めばいい。単純!
でもなぜか、多くの人は桟橋を降りることはないんですね。みんなが降りないなら降りない、なのか。ともあれここは海。狭い桟橋にいないで、行きたいところ、キレイなところへ自由にゴーですよ。
これは大潮の干潮時の西桟橋周辺の様子。写真の左奥に見えるのが桟橋です。この時は桟橋の意味をなしていないでしょ。海の真ん中にある茶色の道は、貝やサンゴが堆積したところ。水位が下がって顔を出したのですね。大潮の干潮でしか現れないレアな陸地に降り立つのは愉快な気分〜。
こうして水位が下がっていると、よりサンゴやカラフルなかわいいお魚たちを間近で見ることができます。
サンゴの周りに青い点々が見えているの、わかりますか? ワンピースと同じロイヤルブルーの小さいお魚がいっぱい! ドローンからも小さな彼らの姿が見えました。
ちなみに、他でもこんな風に干潮で茶色い海底が見えてしまってガッカリするシーンはそれなりにあると思います。だって、海はいつも満ちて引いているし、みなさんも潮の干満でお休みを決められるわけじゃないでしょうからね。
なので、「あれ、期待してた青い海と違う」と思うシーンがあるなら、その奥まで進んでみてくださいね。違う世界が広がっていますよ。もちろん、浜によっては干潮時は進めど進めど茶色……という場所もあるかもしれません。そのシーンでは「雨が降っちゃったけど仕方ない、また次に来る理由ができた! 」と、お天気に対する気持ちと同じように切り替えられるといいですね。
潮の高さを調べられる便利なアプリ
そんなわけで、海に行くなら潮の高さを知っておくのがオススメです。いろんな調べ方がありますが、わたしはアプリで確認しています。とっても便利なアプリが「タイドグラフBI」。無料(一部有料)で使えるし、随分愛用してます。
朝日と夕日撮影の時には、引き潮が好み
ところで、昼の海の青さを堪能するには、竹富島の西桟橋のように、潮が満ちている方がわかりやすいこともありますが、釣りや生き物の観察なら、引いている方が調子いいでしょう。場所や目的、好みによって、より適する状態はさまざまなんです。
個人的には、朝日と夕日の撮影時は、引き潮を狙っています。まぁ、狙っているといっても日々撮影するので、待ち侘びている、が正しいでしょうか。海面が低くなると、波も低くなるんですよね。ほとんど波がなくなれば、海は鏡になります。
もうこれほとんど、おとぎ話の世界線でしょ!
竹富島観光なら、サイクリングがオススメ
竹富島の観光は、多くの場合レンタサイクルを使います。レンタカーはありません。石垣島から所要時間15分ほどの船が港に着いたら、そこにレンタサイクル屋さんが車を停めて待ってくれているので、流れで乗り込めばいいと思います。集落にあるお店まで連れて行ってくれますよ。
ただ、時にはレンタサイクルもソールドアウトしていることもあります。面積5.42 平方キロメートルしかない小さな竹富島ですが、大人気なので昼間の人口はなかなかですよ。でも大丈夫。港にお迎えは来ていないけど、歩いてすぐの嶺本レンタサイクルは借りられることが多いから。まあ、どこでも借りられなくても、歩きだって余裕です。小さい島だし、行ける範囲は限られているし。なんなら歩きの方が道端に出くわすいろいろをのんびり堪能、写真を撮ったりするのが楽ちんですからね。
こちらはのんびり寄り道して会っていきたいヤギのぴーすけ。
港から内陸へまっすぐ伸びる道の先には、メインの集落があります。その集落に入る手前に小さな十字路があって、左へ行くとリゾートホテルの星のやさんとアイヤル浜。その角にいるんです、ずーっと。
こちらは初めて出会った2017年4月のぴーすけ。
かわいいですねぇ。時の流れを感じます。2023年7月にもいてくれて、懐っこく出迎えてくれたんです。とびっきりのホットスポット。
竹富島サイクリングの気持ちいい〜コース
さて、よく行くサイクリングコースをざっくりとご紹介いたします。
琉球レトロな家並みがとってもいい感じの集落→
気分のいい西桟橋(島の西、先述のスポット)→
真っ白ビーチが夢みたいなコンドイ浜(西)→
星砂があることで有名なカイジ浜(西)→
人が少なく、他より少し海に深さがあるのでシュノーケリングにはバッチリなアイヤル浜(東・時間と余力があれば)→
そしてなんとなく集落へ戻る、というのが一般的なコースです。
それに加えて……
その辺の森の中へ入ったり→
浜づたいに奥まで行ってみたり→
などのプチ冒険を足した基本形プラスアルファは、だいぶ気持ちのいいコースですよ。
旅気分満載のパフェを「願寿屋」さんで
竹富島散策中に絶対欠かせないのが、ホッと一息タイム。冬でもあつい時はあっつい島です。張り切っていると気づかないうちに熱中症が進行していたりもするので、ちょくちょくお休みしてくださいね。
わたしが立ち寄る大好きなお店は「願寿屋」さん。集落の入り口あたりにあるのでわかりやすいです。旅心を刺激されるネーミングのパフェが豪華でね〜涼しい店内でいただくのも心安まるし、パラソルの影の下、庭で風を感じながらっていうのも乙ですよ。
これは南国パフェ。マンゴーとマンゴーアイスがたっぷり! 南の島に来た〜という感じで気分がめちゃくちゃ高まります。
こちらは、うちな〜サンデー。まったり甘い紫芋アイスに、しょっぱめ固めの紫芋チップスがいいアクセント。
ふわっふわのかき氷もありますよ〜、真夏にコレは、生き返るのひとこと!竹富島に行ったらぜひ立ち寄ってみてください。
◆ぱーらー願寿屋・島宿願寿屋
住所:沖縄県八重山郡竹富町竹富2280
電話番号:0980-85-2211
個人的には幻の店「パーラーぱいぬ島」さん
わたしにとって「パーラーぱいぬ島」さんは幻のお店。集落の中にあるこちらはなぜか2017年に訪れて以来、どうしても開いている時に来られないんです。臨時休業の看板がある時ばかり来ちゃう。ネット情報では最近も人が訪れているし、休業日は設けていないようですが、なんでだろ。電話も取ってもらえたことがないので、オープンの確認をしてから出かけることもできない……けど、島だからそういうものだろうと思っています。これが受け入れられずに、のんびりな離島を楽しめっこないのであります。
とにかく、過去の記憶は最高です! 種類豊富なかき氷はふわっふわ。昔ながらの作りの家に上がって食べる感じがまたステキなんです。こちらは沖縄ぜんざい。
氷の下からほっくほくのお豆や白玉がいっぱい出てくるんです。なんとも自然派な気分のいいおやつで大好きです。
ぜひ、竹富島へ行かれる時は、パーラーぱいぬ島にトライして、情報を教えていただきたいです。
◆パーラー ぱいぬ島
住所:沖縄県八重山郡竹富町字竹富417
電話番号:0980-85-2505
竹富島の魅力を存分にお伝えしました。島旅を気分よく堪能するためのちょっとしたコツを覚えておいて、竹富島をより好きになっていただけたらうれしいです。