【都内近郊】“あじさい寺”にほたるとの競演にアフタヌーンティー発祥店に…。ゆかりーぬさんおすすめのあじさいを満喫できるヌン活4つ

アフタヌーンティーが大好きな紅茶講師・ゆかりーぬです。美術館や庭園、神社仏閣巡りも大好きで、アフタヌーンティーに行く時はそんな趣味と組み合わせてお出かけすることが多いです。なかでも季節のお花を見に行きながら、ランチ代わりにアフタヌーンティーをすることも大好き! 今回はあじさいを満喫しながら楽しめるアフタヌーンティースポットを4つ紹介します。
Text&Photo:ゆかりーぬ
目次
まずは、あじさいの名所と合わせていきたいアフタヌーンティー2つを。
“あじさい寺”と親しまれる「明月院」とイングリッシュガーデン「石窯ガーデンテラス」のギャップを楽しむ(神奈川・鎌倉)
あじさいを見に行きたい時、真っ先に思い浮かべるのは鎌倉。なかでも“あじさい寺”として広く知られる「明月院」は、毎年訪れたいあじさいスポットです。山門前にはあじさいに囲まれた階段があります。ここは一番人気の場所で、大勢の人があじさいを愛でています。
本堂の裏には庭園があり通常は非公開ですが、花菖蒲と紅葉の時期は特別に公開されます。あじさいと花菖蒲は開花時期が重なるので、同時に観られるのが嬉しいですよね!
◆明月院
住所:神奈川県鎌倉市山ノ内189
開門時間:9:00~16:00 ※6月のあじさい時期は変更の場合あり
拝観料:500円
アクセス:JR北鎌倉駅より徒歩約10分
寺の境内に洋館!? 「石窯ガーデンテラス」
そんな「明月院」と合わせていただきたいアフタヌーンティーは「石窯ガーデンテラス」のアフタヌーンティー。明月院より車で15分ほど、鎌倉五山第五位の浄妙寺の境内にあり、1922年(大正11年)に建てられた洋館を改装してカフェレストランとして営業しています。「石窯ガーデンテラス」の名の通り、店の前面には四季折々の花が植えられているイングリッシュガーデンが。白やピンクのあじさい、アナベルやカシワバアジサイも咲いているんですよ。
テラス席でいただくアフタヌーンティーは格別! 特に石窯で焼いたスコーンは絶品です。スイーツは季節ごとに内容が変わります。6月は柑橘やアプリコットを使ったスイーツでした(写真)。
お寺の「和」の庭と、イングリッシュガーデンの「洋」の庭のギャップを楽しんでみてください。
◆石窯ガーデンテラス
住所:鎌倉市浄明寺3-8-50(浄妙寺境内)
営業時間:10:00~17:00
価格:アフタヌーンティー 4,200円 ※浄妙寺の拝観料100円が別途必要
都心の「浜離宮恩賜庭園」と「コンラッド」で大人のさんぽ旅(東京・汐留)
都内であじさいを愛でられるスポットは「白山神社」や「飛鳥山公園」などがあるけれど、アフタヌーンティーと一緒に楽しむなら「浜離宮恩賜庭園(はまりきゅうおんしていえん)」がおすすめ。約7.5万坪もある広大な敷地に広がる回遊式築山泉水庭は素晴らしい眺め。7.5万坪は東京ドームの約5倍です!
庭園では四季折々の花が咲き誇り、入り口にある案内板には、今咲いている花の情報と、その花の咲いている場所が分かるマップがあります。これなら、広い庭園でもお目当ての花を探しやすいですよね。
◆浜離宮恩賜庭園
住所:東京都中央区浜離宮庭園
開園時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
入園料:300円
アクセス:汐留駅より徒歩約10分
常に席が埋まるほどのアフタヌーンティー人気店「コンラッド」
浜離宮恩賜庭園を挙げたのは、そこから徒歩15分ほどのすぐ近くにアフタヌーンティーで有名なホテル「コンラッド」があるからなんです。
私は浜離宮恩賜庭園を探索してからコンラッドでアフタヌーンティーをするのが好きです。たくさんあるいてお腹が減ってからのアフタヌーンティーは美味しさも倍増! 乾いたのどはおかわりOKの紅茶でたっぷり潤せますしね。

6月のアフタヌーンティー、去年はプラチナ・ジュビリー・アフタヌーンティーというテーマでしたが、今年は抹茶のアフタヌーンティーです。抹茶に国産の食材を組み合わせたスイーツとセイボリーをラインアップしています。
◆コンラッド東京 バー&ラウンジ「トゥエンティエイト」
住所:東京都港区東新橋1-9-1 コンラッド東京 28F
アフタヌーンティーの提供時間:11:00~16:30
価格:平日7,200円 / 土日祝日7,800円 ※2023年5月8日~7月2日は「抹茶アフタヌーンティー in Zen Garden」
ここまではあじさいの名所にあわせて行きたいアフタヌーンティースポットを紹介しましたが、次はあじさいが咲く庭園と魅力的なアフタヌーンティーメニューを兼ね備えるホテル2つです。
東京名園に数えられる庭を存分に眺めながら。「ホテルニューオータニ」(東京・紀尾井町)
ホテルニューオータニは東京名園の1つに数えられる日本庭園があるホテル。かつては加藤清正公の下屋敷や井伊家の庭園だった場所に建てられたホテルニューオータニの敷地は約2万坪で、日本庭園は約1万坪の広さがあります。
ホテルニューオータニの日本庭園の中で圧巻なのは高さ6mの大滝。庭にこんな大きな滝を造ってしまうなんて、初めて見た時はビックリしました! 滝のそばにあじさいが咲いています。
そしてちょうどその滝を見下ろせる場所に、アフタヌーンティーを楽しめる「ガーデンラウンジ」があるんです。窓際の席からは迫力ある滝の景色が広がります。赤い太鼓橋も素敵ですよね。

滝と太鼓橋をバックにしたアフタヌーンティー。今年の5月からはマンゴー・メロンをテーマにしたメニューがいただけます。
ローストビーフやフルーツのサンドウィッチ、「パティスリーSATSUKI」のスイーツが魅力的ですが、私はここのスコーンも好き! アイシングが施されたケーキタイプのスコーンがとっても美味しいんです。
◆ホテルニューオータニ「ガーデンラウンジ」
住所:東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ ガーデンタワー ロビィ階(6階)
アフタヌーンティーの提供時間:15:15~18:00 ※2時間制
価格:9,200円(サービス料込) ※2023年5月8日~6月30日は「新アフタヌーンティーセット~マンゴー・メロン~」
ほたるとあじさいの競演「ホテル椿山荘東京」(東京・目白)
最後にご紹介するアフタヌーンティースポットは「ホテル椿山荘東京」。ニューオータニと同じく、東京名園の1つに数えられる日本庭園を有するラグジュアリーホテルです。敷地面積は約5万坪と都内のホテルの中で一番広く、庭園には神社や三重の塔もあります。
この土地には昔から椿が自生していて、山縣有朋(第3、9代内閣総理大臣)が購入した時に「椿山荘」と命名されました。椿の名所の椿山荘ですが、その広大な庭にはあじさいもたくさん植えられています。
「ほたる」や「東京雲海」でも人気を博すこちらのホテル。ほたるの鑑賞時期は5月下旬から6月中旬頃、あじさいの時期と重なります。東京雲海は庭園全体に広がるけれど、圧巻なのは幽翠池(ゆうすいち)を覆いつくす雲海。その幽翠池の周りにもあじさいが植えられています。
「ホテル椿山荘東京」は日本で初めて本格的なアフタヌーンティーを提供したことでも有名です。ラウンジ「ル・ジャルダン」は1992年のオープン当初からアフタヌーンティーを提供しています。「ル・ジャルダン」にはテラス席もあって、日本庭園を眺めながらアフタヌーンティーを楽しめます。季節ごとにテーマが変わり、ティーフーズが美味しい点も魅力だけど、ここは紅茶好きにはたまらないポイントが……。それは、ミルクティー用のミルクが低温殺菌牛乳を使っているところ! 低温殺菌牛乳だと紅茶の風味を損なわないミルクティーが味わえるのです。ぜひ、ミルクティー好きの方に行って欲しいアフタヌーンティースポットです。
◆ホテル椿山荘東京 ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」
住所:東京都文京区関口 2-10-8 ホテル椿山荘東京3F
アフタヌーンティーの提供時間:12:00~15:30(LO)
価格:7,000円(サービス料込) ※2023年5月22日~ 6月30日は「Premium 宇治茶アフタヌーンティー」
おわりに
気になるあじさいスポットはありましたか? あじさいをモチーフにしたアフタヌーンティーも多くありますが、本物のあじさいを愛でてからのアフタヌーンティーもいいものです。ぜひ、今年は色々なスポットで楽しんでくださいね!

◆ゆかりーぬ
紅茶講師。紅茶情報サイト「Tea Magazine」を立ち上げ、現在も運営中。紅茶に関する歴史に造詣が深く、紅茶と歴史を絡めてのセミナーを度々開催。紅茶の味を熟知し紅茶とスイーツのマリアージュを研究、アフタヌーンティーは1,500回以上体験。最近は「マツコの知らない世界」(TBS)に出演、『おうちで楽しむための アフタヌーンティーLESSON プロが教える「心満たすお茶会」のコツ (コツがわかる本!)』(メイツ出版)の監修を務めるなど活躍の幅を広げている。