――内子町には初めて訪れたとのことですが、
　　愛媛県に来られたことはありますか？

松山市の商店街の中に、LDHが運営するスクールの「EXPG STUDIO MATSUYAMA」があるので、レッスンなどで何度も訪れていますね。毎回あまり時間がなくて、しっかりと観光はできていないのですが、近くのお店でご飯を食べました。「やっぱり瀬戸内の魚はおいしい！」と感動した覚えがあります。

――内子町の旅はいかがでしたか？

内子町は主要な観光スポットが密集していて、町の規模感も、のんびりとした旅にぴったりだなと思いました。特に昔ながらの建物が多く残っている八日市・護国の町並みは、趣があって歴史深い景色だなと思いました。カフェやお土産屋さんも何軒かあって、どこか僕の出身地・京都にも似た雰囲気を感じましたね。今回は昼に訪れたのですが、時間帯が変わるとまた違った景色を見せてくれそうだなと。次回はぜひ夜も散策してみたいです。

――歴史深いスポットといえば、芝居小屋の
　　内子座にも訪れました。

すごかったですね！大正時代の劇場建築ということで、非日常的な雰囲気がとても良く、感動しました。普段ステージに立つ仕事をしているからか、舞台に立った瞬間は、少しわくわくしました(笑)今も落語や歌舞伎などの催し物がされていて、よく有名な方が訪れるそうですね。観客との距離も近いですし、お客さんとしても一度訪れてみたいと思いました。

――内子町のグルメはお口に合いましたか？

とてもおいしかったです！ 一番印象に残っているグルメ……どれもおいしかったので悩ましいですが、やっぱり鯛めしですかね。釣りが趣味なので、よく自分で釣った魚も食べるのですが、鯛の身はかなり噛み応えがあります。でも、りんすけさんで食べた鯛は、しっとりとしていて、とても柔らかい身でした！ 鯛の上に生卵がのっていたのも新鮮でしたね。今まで海鮮を卵と一緒に食べる経験がほとんどなかったのですが、ハーブを食べて育った卵はすっきりとした味わいで、海鮮にもぴったりでした。

――和紙作りの体験もしていただきました。

紙漉きの和紙作り体験はメディアで見たことがあったのですが、体験は初めてで。見た目以上に難しかったですが、ものづくりが好きなので、とても面白かったです！自分で作った和紙もお土産にいただけたので、魚釣りの魚拓に使おうかなと思っています。

――次、愛媛県や内子町に訪れたら、どんなことがしたいですか。

以前、仕事で広島と愛媛を結ぶしまなみ海道をツーリングしたのですが、それがすごく楽しかったので、プライベートでもまたやってみたいなと。しまなみ海道から松山に行って、道後温泉に宿泊。宇和海で釣りをして、夜に八日市・護国の町並みを訪れる……みたいな、愛媛と内子町を巡る旅をぜひまたやりたいですね。

――普段はどんな旅をされていますか？ アウトドアが趣味とのことなので、やはり自然を求めて旅に行かれることが多いのでしょうか。

都会も田舎も大好きですよ。行先は計画的に決める、というよりも突発的に決めることが多いですかね。日本中巡りますし、コロナが流行する前は、海外にもよく行っていました。エンタテインメントに携わる仕事をしているので、勉強をかねてショーを見に行ったり。日本であればバス釣りが好きなので、琵琶湖にもよく行きます。一番最近に行ったのは鹿児島で、霧島神宮や知覧に行きました。僕は旅先でも神社に行くことが多いです。

――今回の旅でも、廣瀬神社に訪れましたね。

廣瀬神社は、静かで素晴らしかったです。なぜかあの場所に着いた瞬間、天気も晴れてきたり、あの場所だけ涼しかったりして、とても幻想的で。あとは本殿に上がれたのも印象的でした。内子町では上がれる神社が多いそうですが、珍しいなあと。貴重な経験をさせていただきました。

――ずばり、山下さんにとって旅とは？

人生に欠かせないものですね。旅先について、今はインターネットなどで情報を調べることは可能ですが、やはりリアルに勝るものはないと思っています。ライブも旅と同様で、実際に行ってみないと味わえない感動がありますよね。特にまだあまり世の中に知られていないローカルなスポットは、事前情報が少ないからこそ、行ったときの発見がより深いと思うんですよ。自分の足で歩いて、目で見て、食べて。これからもリアルを味わう旅を楽しみたいです。