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豊かな自然と歴史が息づく内子町。町の美しさに魅了され、移住・定住する人も少なくありません。今回は、内子町で生まれ育った米田陽一郎さんと、4年前に移住された熊野円香さんに、この地の魅力を伺いました。それぞれの立場から語られる町の印象は、共通する内容もあれば、少し違った部分も。内子町の魅力を深く知れるヒントになりました。 文/粂田佐知(Penseur)

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地元住民が語る 内子町のここがイイ
米田酒店 店主米田陽一郎さん
帰郷後、内子の魅力を再発見!

根っからの内子町っ子 米田酒店 店主米田陽一郎さん

生まれも育ちも内子町。松山で大学4年間を過ごし、1年の就職期間を経て、帰郷。家業である酒店「米田酒店」に20年以上従事。店の2階にある「蔵カフェ」では、内子産の果物や地酒をシロップにしたかき氷などを提供している。2021年までは、内子町でイベントなどの主催・運営を行う「内子町商工会青年部」の一員として活動。そのほか「内子笹祭り実行委員会」など、さまざまな町内団体に所属し、町の活性化に貢献している。

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地元住民が語る 内子町のここがイイ
内子町のいいところ、教えて!
米田さん

人のやさしさと食と地酒魅力がたっぷりつまった町

内子町のいいところは、やっぱり人ですね! 内子町は、小さい町ということもあり、まるで町民全員が知り合いかのような雰囲気があります。皆、人と人とのつながりを大切にしているんです。おいしい食べ物や地酒も魅力で、特にお酒に関しては、町内に二つの酒蔵があり、お互いの蔵が切磋琢磨することで、コンテストで受賞するほどのおいしい地酒が生まれています。おすすめは千代の亀酒造の「しずく酒」と酒六酒造の「吹毛剣」。どちらも飲みやすく、女性にもおすすめです。

人のやさしさと食と地酒魅力がたっぷりつまった町
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地元住民が語る 内子町のここがイイ
内子町の推しイベント、教えて!
米田さん

商店街が色鮮やかに染まる真夏の「内子笹まつり」

数ある町内行事の中で、特におすすめなのが、毎年8月6・7日に実施される「内子笹まつり」。笹まつりの日は、商店街の道沿いが高さ15mくらいの笹で飾られます。笹は各商店が手作りするので、全部で50本くらい。商店街を笹が鮮やかに彩る景色は、何度見てもわくわくしますね。2日目の夜は「笹踊りコンクール」が行われ、「内子やっちゃれ踊っちゃれ」という完全オリジナル曲に合わせて約1000人が商店街を練り歩くんです。基本的な踊りの振り付けはありますが、皆アレンジしながら楽しんでいますよ。

[DATA]
住所/愛媛県喜多郡内子町内子1502 (内子まちづくり商店街協同組合)
電話/0893-44-2066(内子笹まつり実行委員会)
開催日/8月6、7日(雨天で笹踊りが行えない場合は、8月8日に順延)

商店街が色鮮やかに染まる真夏の「内子笹まつり」
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地元住民が語る 内子町のここがイイ
移住・定住におすすめな理由、教えて!
米田さん

生活も観光もスマートに魅力がぎゅっと凝縮された町

内子は町全体がぎゅっと固まっていることもあって、私が住んでいるような田舎町でも、生活に必要なものは近隣でだいたいそろいます。松山空港からのアクセスがよく、JRの駅も近いですし、住みやすい町だと思いますよ。ちなみに、内子町で一番好きな場所は「内子座」。子どものころは建物内を掃除したり、前の広場でラジオ体操をしたり。1日限りで映画が上映されたときは喜んで見に行きました。日常のいろいろな場面で、何度も訪れた思い出深い場所です。町のシンボルである内子座は、住民にとって本当に大切な場所ですね。

生活も観光もスマートに魅力がぎゅっと凝縮された町
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地元住民が語る 内子町のここがイイ
熊谷円香さん
内子町に惚れこみ4年前に移住!

埼玉県から移住した熊谷円香さん

埼玉県出身。地元で舞台関係や販売の仕事をしていたが、田舎暮らしにあこがれ、2018年9月から内子町に移住。移住後、出産を迎えるまで「内子町地域おこし協力隊」のメンバーとして従事。閉校した小学校の空き教室をテナント活用している施設「コミュニティースペースみそぎの里」のリニューアル事業や、配食サービスの展開、地域ブランド米「みそぎ米」の商品化など、多くのプロジェクトに関わっている。

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内子町のいいところ、教えて!
熊谷さん

自然と文化が中和した豊かな暮らしから生まれる風景

内子町の一番の魅力は、八日市・護国地区などの文化的なスポットや市街地から、そう遠くない立地に里山が広がっているところ。移住の決め手は、自然と人の暮らしが調和している里山風景に惹かれたからです。里山が広がる御祓地区では、お米や野菜を自分で育てている方が多く、移住者の私にもおすそ分けしてくださいます。「あの人が作った野菜を食べて、今の私がある」など人の顔が浮かぶような生活を送っていると、本当に心が豊かになりますよ。このような自然と調和した暮らしがあるからこそ、美しい里山の景色が生まれるのだと思います。

自然と文化が中和した豊かな暮らしから生まれる風景
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内子町の推しイベント、教えて!
熊谷さん

小田川の上空を大凧が埋め尽くす圧巻の「いかざき大凧合戦」

「いかざき大凧合戦」は、約400年の歴史を持つ町の伝承行事。おびただしい数の大凧が空に舞い上がる景色は、初めて見たとき本当に驚きました。文化と深く根付いている行事なので、生まれてくる子どもとぜひ一緒に参加したいですね。ほかにも内子町には魅力的なイベントがたくさんあるのですが、移住後ほどなくしてコロナ禍になったことで、まだ参加できていないイベントも多いんです。特に、中秋の名月に八日市・護国地区で行われる「観月会」にはぜひ参加してみたいですね。観月会の日は、町並みに連なる家々の軒先に、行灯が灯されるそう。きっと幻想的な雰囲気なんでしょうね。

[DATA]
住所/愛媛県喜多郡内子町五十崎(五十崎豊秋河原)
電話/0893-44-2118(内子町役場 町並・地域振興課)
開催日/5月5日

小田川の上空を大凧が埋め尽くす圧巻の「いかざき大凧合戦」
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移住・定住におすすめな理由、教えて!
熊谷さん

頼れる移住者とのつながりと人が作り上げてきた自然の美しさ

内子町に移住してから、移住者同士で横のつながりがあることに助けられました。内子町には、各エリアに頼れる移住者の方が住んでおられます。私も移住してきたときに「移住者の誰々に会うと面白いよ」など、人から情報を入手していました(笑) 自然と周りの人が人とつなげてくれるので、移住者も環境に溶け込みやすいと思います。もし内子町に来たら、「泉谷の棚田」の絶景はぜひ見ていただきたいですね。農林水産省が公表している「日本の棚田100選」にも選ばれている急こう配の棚田なんです。ただ自然が広がっているのではなく、人が作り上げてきた風景だからこそ、感動するのかなと思います。

頼れる移住者とのつながりと人が作り上げてきた自然の美しさ
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地元住民が語る 内子町のここがイイ

移住・定住情報はこちらから

歴史と自然が共存し、おいしい食べ物とやさしい人々が魅力の内子町。松山空港も近く、アクセスしやすいことから、町外からの移住者も多いです。「移住に興味がある」「話だけでも聞いてみたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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