エリアフィーチャー｜安曇野（長野県）

のどかな田園風景と雄大な北アルプスの山並みが望める長野県安曇野市。田園が緑に染まる夏は空気も爽やかに澄みわたり、サイクリングにはもってこいです。市内には「あづみ野やまびこ自転車道」など、高低差の少ない絶好のコースがあり、刻々と変わる景色を見ながら気持ちよく走ることができます。途中で道祖神を見つけたり、隠れ家のようなカフェに寄り道しながら走るのも、楽しいひととき。レンタサイクルのほか、市内外に16か所のステーションがある「シェアサイクル」のサービスもあり、快適なライドが楽しめます。
また、安曇野は北アルプスの伏流水が各所で湧く「水の郷」としても知られ、春から秋にかけては清流でのラフティングなども人気です。ガイドの案内のもと、透明度抜群の清流に身を任せて川下りをしたり、ときには水の中に入ったり。童心に帰って遊べば夏の暑さなども吹き飛んでしまうことでしょう。
信州の名産品といえば“そば”が有名ですが、秋そばは、花の見ごろが8月下旬から9月上旬ごろになり、安曇野市内各所で可憐なそばの花が見られます。一斉に咲き誇るさまは実に見事。夏から秋へ変わる季節を感じながら、美しい風景をしっかりと目に焼き付けましょう。
そば以外にも、桃やブルーベリーなどの果物、味わいリッチなソフトクリーム、伝統食の野沢菜やおやきなど、安曇野には美味しいものが盛りだくさん。その場で味わうのはもちろん、旅の思い出としてお土産に買って帰るのもおすすめです。

文／合津玲子

ACCESS: ●JR新宿駅 ⇒
中央本線特急で約2時間半 ⇒ JR松本駅 ⇒ 大糸線で約26分 ⇒ JR穂高駅; ●JR新大阪駅 ⇒
東海道新幹線約50分 ⇒ JR名古屋駅 ⇒ 中央本線特急で約2時間 ⇒ JR松本駅 ⇒ 大糸線で約26分 ⇒ JR穂高駅

広大な自然のなかで、サイクリングや川下り、ウォーキングなど
体を思い切り動かして遊びましょう。

安曇野の風を感じながら
自転車で気ままに観光を楽しむ

狭い道でもスイスイと走れ、お気に入りの美術館やカフェに立ち寄りながら観光できるのがサイクリング最大の魅力。穂高駅前にレンタサイクルショップがあるほか、市内外16カ所のステーションのどこででも電動アシストサイクルが借りられ、返すことができる「安曇野シェアサイクル」も便利です。

安曇野シェアサイクル設置場所／JR大糸線穂高駅、JR篠ノ井線明科駅、国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区など全16カ所
料金／15分で100円、12時間最大1500円
＊利用の際はアプリやwebで会員登録が必要です。

透明度抜群の清流で
のんびり水上散歩

犀川や万水川など、安曇野の清流をラフティングボートで巡るのはいかが。コースによっては、黒澤明監督の映画『夢』の舞台となった水車小屋も見られます。清涼感たっぷりの川で涼しさを満喫しましょう。事前のレクチャーや装備のレンタルもあるので、初心者でも安心して楽しめます。

安曇野リバークルージング住所／長野県安曇野市豊科南穂高6815-4
電話／0263-71-6073（わんだあえっぐネイチャー＆レクリエーションズ）
コースと料金／万水川～蓼川～犀川
ロングリバークルーズ（12㎞で所要約2時間、大人8000円）
ショートリバークルーズ（4.5㎞で所要約1時間半、大人6000円）
集合時間／9:00～、13:30～（4月～11月の渇水になるまで）
※バリアフリー対応なども相談可能

安曇野清流川下り　あめんぼう住所／長野県安曇野市明科東川手13363
電話／090-4602-8702
コースと料金／万水川～犀川、所要約2時間半、大人8000円、中学生以下4000円
集合時間／9:30、13:00

ブルーベリーや桃など
もぎたてはフレッシュでさらに美味

安曇野は降水量が少なく日照時間が長いため、おいしい果物が育ちます。「ブルーベリー安曇野」では無農薬で育てた大粒で甘いブルーベリーを狩れるほか、食べ放題も楽しめます。「安曇野加藤農園」では、多種類の大きくて甘さたっぷりの桃のもぎ取りが体験できます。自分でとって食べれば、おいしさも格別！

ブルーベリー安曇野（ブルーベリー狩り）住所／長野県安曇野市三郷小倉3876
電話／0263-77-2976
料金／入園料1000円、時間無制限食べ放題で400gを収穫して持ち帰りの料金込み
営業／6月下旬から9月中旬、8:00～16:00

安曇野加藤農園（桃狩り）住所／長野県安曇野市三郷小倉4115
電話／090-4528-7583
料金／もぎ取りコース1100円、箱詰めコース早生種2200円、中生種・晩生種3300円
営業／7月上旬から10月中旬、8:00～17:00
※悪天候の場合は中止

透明感のあるガラス製品を
旅の思い出に作ってみよう

色とりどりのガラス作品を生みだすガラス工房で制作体験が楽しめます。人気の高い「ガラスのりんご制作」では、好きな色をチョイスして、自分だけのオリジナルのガラスのりんごを作れます。「サンドキャスト」では3歳までの赤ちゃんや愛犬の足型をガラスに残すことができ、素敵な思い出に。

安曇野アートヒルズミュージアム住所／長野県安曇野市穂高有明8161-1
電話／0263-83-5100
料金／サンドキャスト4500円、ガラスのりんご葉っぱなし4000円、葉っぱあり4500円
時間／10:00～17:00
定休日／公式サイトをご確認ください

北アルプスや清流、そばの花など、この季節におすすめの、
フォトジェニックな安曇野をご紹介しましょう。

清流、万水川の土手に設けられた約2㎞に渡るのどかな道です。せせらぎの音を聞きながら木立の中を歩いたり、遥か遠方の北アルプスの威容を望んだりと、景色を楽しみながら歩け、耳をすませば野鳥の声も。途中には休憩できるベンチもあるのでのんびり歩きましょう。

住所／長野県安曇野市穂高
電話／0263-82-9363
（安曇野市観光情報センター）

安曇野市の東に位置する山。標高は約933mで、山頂には展望台もあり、眼下に広がる安曇野の町と、それを縁取るように広がる北アルプスが一望できて壮大な気分に浸れます。かつて作家の川端康成や井上靖、画家の東山魁夷が「残したい静けさ、美しさ」と絶賛した安曇野市きってのビュースポットです。

住所／長野県安曇野市明科中川手
電話／0263-82-9363
（安曇野市観光情報センター）

国営アルプスあづみの公園など、市内各所で咲くそばの花は可憐で感動必至。そばの花には夏そばと秋そばがあり、8月末から9月にかけては、秋そばの花が咲き誇ります。そばの花には赤そば、白そばがありますが、特に安曇野では白そば畑が圧巻で、一面に咲き誇るさまはまるで白い絨毯のようで壮観です。

住所／安曇野市内各地
電話／0263-82-9363
（安曇野市観光情報センター）

かつて長野県の南北を結び、物資の運搬を担っていた旧国鉄篠ノ井線。昭和63年に廃線となり、当時の面影が残るレンガ積みの漆久保トンネルや鬱蒼としたケヤキの森、展望のよい東平など、廃線敷には多くの見どころがあり、人気のウォーキングコースになっています。安曇野の自然に癒されながら、夏でも涼しい木陰の道を歩きましょう。

住所／安曇野市明科
電話／0263-82-9363
（安曇野市観光情報センター）

野沢菜、おやき、乳製品など、信州名物を味わうのも
安曇野旅の楽しみのひとつ。お取り寄せできるグルメも人気です。

大王わさび農場住所／長野県安曇野市穂高3640
電話／0263-82-2118
時間／9:00～17:20（11～2月は～16:30）
定休日／無休

わさびや生乳仕立ての濃厚な味わいが大人気

おいしいソフトクリームは夏旅の定番。雪解け水の湧水で育てるわさび田が一面に広がる大王さわび農場の本わさびソフトクリームは、生乳仕立てのソフトクリームにわさびのペーストを入れた、くせになるおいしさ。また、北アルプス牧場の直売店では、濃厚なミルクたっぷりのソフトクリームがいただけます。牧場ならではの新鮮な牛乳やチーズなども購入可能。

北アルプス牧場住所／長野県安曇野市穂高有明8208-5
電話／0263-83-7571
時間／10:00～17:00（夏期繁忙期は9:30～17:30）
定休日／1月中旬～ 2月

ほどよい酸っぱさが食欲をそそる
長野県の特産品、野沢菜

就一郎漬本舗は昭和23年創業の老舗漬物店。北アルプスの雪解け水で洗い、漬けあげた手作りの野沢菜が自慢です。保存料や着色料を使わず、さらに塩分も控えめと体に優しい漬物です。おすすめは本漬野沢菜や本生わさび入野沢菜（ともに432円）。

就一郎漬本舗住所／長野県安曇野市豊科南穂高見岳町473-2
電話／0263-72-5311
時間／9:00～19:00
定休日／日曜日
＊お取り寄せも可能です。

地元の卵や牛乳を使った
ふわふわの口どけが美味

あづみ野菓子工房彩香は地元で人気の洋菓子店。地元食材を使用して焼き上げる、しっとりふわふわのバウムクーヘンや、バウムクーヘンをタルトにしたチーズinタルトバウムなどがおすすめ。店内ではガラス越しにバウムクーヘンの製造過程を見ることもできます。あづみ野バウムLサイズ2160円、チーズinタルトバウム1個238円など。

あづみ野菓子工房彩香住所／長野県安曇野市穂高柏原4524-4
電話／0120-049-719
時間／10:00～18:00
定休日／月曜日
＊お取り寄せも可能です。