熊本県の天草諸島の下島にある天草下田温泉。「日本夕陽百選」に選ばれた天草西海岸の天草灘に面し、雲仙天草国立公園の中心部にあります。開湯は約700年前といわれ、一羽の白鷺が傷を癒していたことから、別名「白鷺（しらさぎ）温泉」ともいわれています。国内でも希少性の高い非火山性温泉で、一説では、周囲の温泉成分を取り込んだ地下水が地下の深い場所、白亜紀に生まれたとされる地層の摩擦熱で温まり、地表近くまで上がってきているとか。源泉は51.3度あり、湯量も豊富。沸かしたり薄めたりすることなく天然温泉を源泉かけ流しで堪能できます。アルカリ性の湯は肌の汚れを落とし、入浴後は肌がつるつるに。保湿効果も抜群の美肌の湯です。また、天草は日本の近代文学に影響を与えた与謝野寛（鉄幹）、北原白秋ら5人の詩人が九州を旅した「五足の靴」のなかでも重要な地として語られています。文豪ゆかりの地を辿る文学散歩、はたまた夏には美しい海でのアクティビティや海鮮グルメなど、温泉以外でも見どころが盛りだくさんのエリアです。