広大な吉野ヶ里歴史公園内、全長2.5kmの壕に囲まれた、日本最大規模の弥生時代の環壕集落跡地が吉野ヶ里遺跡です。約700年も続いた弥生時代の、すべての時期のそれぞれの特徴を表した遺構・遺物が発見された学術的価値の高い場所で、最も栄えた弥生時代後期後半（紀元3世紀頃）の集落を復元。かつての王や支配者層が住んでいた竪穴住居、物見櫓、祭殿、高床倉庫などの建物が約98棟、復元されています。一部の竪穴住居は中に入ることも可能。当時の生活用品が並び、弥生時代の暮らしがリアルに目に浮かびます。

[DATA]
住所／神埼郡吉野ヶ里町田手1843
電話／0952-55-9333
時間／9:00～17:00、6月1日～8月31日は9:00～18:00
定休日／12月31日、1月の第3月・火曜日
料金／大人（15歳以上）460円、中学生以下無料

創建から2000年近い歴史を持つと言われる日本有数の古社、櫛田宮。西暦100年ごろ、この辺りに乱暴な神様がいて人々を苦しめていたところ、景行天皇が櫛田大神を祀ると平和が訪れたことからこの地を「神幸（かみさち）」、転じて「神埼」と称されるようになったそう。境内には「琴の楠」と呼ばれる推定樹齢1000年以上のご神木があり、清浄な人が息を止めて周囲を7回半まわることができれば、琴の音色が聞こえ、願いが叶うという言い伝えがあります。ぜひ挑戦してみて。

[DATA]
住所／神埼市神埼町神埼419-1
電話／0952-52-3016
時間／自由参拝、社務所は9:00～17:00
定休日／なし、12月26～31日の祈祷は休み
料金／拝観料無料

櫛田宮の本社の西側、安居寺（あんごじ）の境内にある寺カフェ。玄関を入って左が本堂、右がカフェスペースです。脊振（せふり）地鶏、肥前さくらポーク、脊振山にある本間農園の玉子など、地元産の食材を使ったランチをお寺らしいお座敷でいただきます。野菜たっぷり、やさしい味付けの手料理ですが、スパイスを多用したり、アジアの調理法を取り入れたり、家庭料理とはひと味違う、特別感あるメニューが喜ばれています。この日の主菜のバクテーの味わいに、「やわらかくておいしすぎる」と松井さんも感動！

[DATA]
住所／神埼市神埼町神埼420
電話／0952-53-3687
時間／11:00～16:00（ランチLO14:00）
定休日／日・月曜日※不定休あり

大正8（1919）年創業、2019年に100周年を迎えた老舗和菓子店。昔ながらの製法にこだわりながら、地元の菱（ひし）や桑を原料とした健康的なお菓子作りに力を入れています。名物は三代目となる現店主が開発に携わった「ひしぼうろ」。佐賀の銘菓「丸ぼうろ」を参考に、地元の特産品でポリフェノールが豊富な菱の皮を入れたそう。菱の風味はクセがなく優しい甘さ。小麦粉にうるち米を加えているので、食感はしっとり、もっちりです。神埼市が産学官連携で開発した桑菱茶を入れた、くわびしぼうろ（118円）もおすすめ。

[DATA]
住所／神埼市神埼町本堀2569-3
電話／0952-52-2888
時間／9:00～18:00
定休日／不定休

「菱」は池などの水面に浮かぶ水生植物で、神埼の特産品である「和菱」。ハートのような形で両端にトゲがあり、忍者道具のひとつ「まきびし」の由来という説も。神埼市では和菱の実の部分を使って焼酎を作っていたため、菱の皮の部分が大量に残ってしまい、活用方法を神埼市、西九州大学、神埼市菓子組合といっしょに考えて生まれたのが、「ひしぼうろ」です。

素朴な表情とコロンと丸いフォルムがかわいい、焼き物の人形・尾崎（おさき）人形。700年以上の歴史があり、伝統色である赤・青・黄色の3色で彩色されていることが特徴です。息を吹き入れるとホーホーと音が鳴ったり、振るとコロコロと音がなったり、楽しい仕掛けにも惹かれます。そんな尾崎人形の絵付け体験ができるのがこちらの工房。5種ほどの無地の人形から好きな形を選び、筆とアクリル絵の具で色付け。ドライヤーで乾かしたら、その日のうちに持ち帰れます。

[DATA]
住所／神埼市神埼町尾崎546
電話／090-4986-2797
時間／要問い合わせ
定休日／不定休

高取山の丘陵に広がる自然公園。春には700本もの桜が咲き、ゴールデンウィーク前後にはツツジ、藤、2,500株のシャクナゲ、初夏は約2,000株のあじさい、秋は紅葉に彩られるので、季節ごとの花や植物を愛でながら、ゆっくりお散歩してみては。ちょっぴりアクティブに過ごすなら全長200ｍのすべり台にチャレンジ。直売所の「わんぱく館」では、地元の新鮮野菜のほか、原木しいたけ、刺身こんにゃく、よもぎ団子、ジビエ、ゆず胡椒といったお土産にしたくなる特産品に出合えます。

[DATA]
住所／神埼市脊振町広滝1472
電話／0952-51-9020
時間／4～10月9:00～18:00、11～3月9:00～17:00
定休日／第2・4水曜日、年末年始
料金／入園無料

湯葉と豆腐が有名な「梅の花」グループ系列のバイキングレストラン。梅の花自慢の豆腐・湯葉・生麩と共に、地元で採れた野菜をお腹いっぱい味わえます。食べ疲れしやすい旅行中でも、ヘルシーなメニューばかりなので安心です。平日も開店前から行列ができるので、時間に余裕を持って訪れて。敷地内にある「梅の花直売所 おしとり 神埼店」では、自社工場で製造した湯葉や豆腐を販売。名産品が充実しているので、合わせてチェックを。

[DATA]
住所／神埼市城原3580
電話／0952-55-8123
時間／平日11:00～16:00（LO15:00）、土・日・祝日10:30～16:00（LO15:00）
定休日／12月31日、1月1日
※予約不可

春には桜、初夏にはアジサイ、秋には紅葉の名所として賑わう、自然豊かな仁比山公園。園内を流れる城原川の両岸には、縁結びにご利益がある仁比山神社と八天神社があり、この両社を繋ぐ愛逢橋は好きな人と手をつないで渡りきると永遠の愛で結ばれるという縁結びスポットです。愛逢橋のたもとには、温浴施設「仁比山温泉 もみじの湯」があります。内風呂も完備されていますが、テラスにあるヒノキの足湯なら旅の途中、気軽に身体を癒やしながら、山々の緑と眼下の清流が眺められるのでおすすめです。

[DATA]
仁比山公園
住所／神埼市神埼町城原
電話／0952-37-3874（神埼市都市計画課)
時間／8:30～17:15
定休日／無休
料金／入園料無料

仁比山温泉 もみじの湯
住所／神埼市神埼町的1724-1
電話／0952-55-6267
時間／10:00～21:00
定休日／第3水曜日（祝日の場合は翌日休)
料金／大人500円、足湯のみは無料

約1300年前に創始と伝えられ、農の神、酒の神、医薬の神として崇められている神社。地元では「山王（さんのう）さん」と呼ばれて親しまれています。古木が生い茂る坂道をのぼりきり、さらに階段をのぼると立派な本殿に到着。その裏には「金剛水」というご神水が湧き出ています。季節を問わず水温が変わらず、絶えることなく湧き続けているというから不思議。ずらりと並ぶ猿の石像に、この金剛水をかけながら願いを唱えると叶うのだとか。かわいいお猿さんたちに手を合わせましょう。

[DATA]
住所／神埼市神埼町的1692
電話／0952-53-0340
時間／自由拝観

のどかな田園のなかにある、鬱蒼とした樹々に囲まれた一帯、そこが白角折神社。創建した時期は定かではありませんが、貞観15（873）年に、従五位下を授けられた由緒ある古社です。祭神は古代史上の英雄とされる日本武尊、旅の1日目に訪れた櫛田宮、高志神社とともに三所大明神として神埼の人々に崇められています。背の高い樹々で守られた境内は、界隈とは別世界。参道沿いにたたずむ推定樹齢1000年と言われる大楠の下に立つと、不思議なパワーに満たされたような気持ちになれます。

[DATA]
住所／神埼市神埼町城原
電話／自由拝観

身体にも心にも優しいナチュラル素材の衣・食・住を提案する九州産楠アロマブランド「KUSU HANDMADE」の直営店。直営農園でえごまを餌に育てた鶏のたまごを使ったプリンは10種以上。味わいや食感が異なるプリンはどれを選ぶか迷ってしまいそうです。イートインでいただける「懐かしのレトロプリン」はぶるんとした弾力が魅力。たっぷりの生クリームとピスタチオ、カラメルを絡めながら食べてみてくださいね。季節の植物を使ったアロマ蒸留体験などのワークショップも楽しみ。

[DATA]
住所／神埼市千代田町迎島1282-6
電話／0952-20-0388
時間／11:00～18:00
定休日／水曜日