【青木裕子の親子旅】ヘビを首にかけることも! グランピングに動物との触れ合いと大充実な伊豆2泊3日の旅
こんにちは。みなさんいかがお過ごしですか。「キャンプに行きたい」という次男の希望をかなえるべく伊豆旅行へ行ってきました。滞在したのは「伊豆シャボテンヴィレッジ」と「ヴィラージュ伊豆高原」。子連れ旅に嬉しいグランピングに、動物と触れ合える体験もたっぷりの旅の様子をお伝えします。
文・写真/青木裕子
〔2024年12月情報更新〕
目次
安心安全にアウトドアが楽しめる「グランピング」へ
今回は“観ること”中心のプランです。例えばケガ療養中のお子さんとの旅(ニッチすぎますね)、小さなお子さんや激しく遊びまわるのではなくゆったり楽しみたいという気分の旅の参考になればと思います。
まず1日目。次男に「何がしたい?」と聞くと、二つ返事で「キャンプ!」とのこと。おう、なかなかハードルを上げてくるじゃないか。
今回は予定が合ったママ友&お友達と、母子で「グランピング」にしました。
1日目/「伊豆シャボテンヴィレッジ」快適なドームテントとBBQに大満足
泊まったのはこちら「伊豆シャボテンヴィレッジ」です。大人気のため、連休中はもちろん満室だったのですが、幸運なことに、前乗りの木曜日の夜が空いていました。
学校帰りの子どもたちを急いで車に乗せて出発! 夕方に到着して、その後はBBQを楽しみ、翌日はチェックアウトまでのんびりして、その後伊豆シャボテン動物公園へ……と計画していたのですが、予定通りにはいかないもの。当日子どもたちの帰宅が予定よりも遅くなり、渋滞にはまって到着したのは7時半頃。焦りましたが、施設のスタッフの方がとても親切に対応してくださったので本当にありがたかったです。長時間運転の後の人の優しさって染みるものですね。遅くなってしまったので背景が暗いですが、到着したドームテントはこんな感じです。
今回はこたつのある和室。長男が、行く前から「このこたつでポケモンカードをやる!」と目をつけていた通り、ゲームをするのにちょうどいい大きさでした。
ちなみに、中にはちゃんとお風呂もあり、施設内には温泉も。アメニティも一般的なホテル並みに揃っています。もはや、グランピングというより快適なホテル泊のように感じられるほど!
それでも、テントに泊まるというだけで子どもたちは大興奮です。寝るときは布団を敷いて。快適すぎるグランピングで子どもたちのお手伝い場面がなかなかなかったのですが、ここは頑張ってもらいました。キャンプなどに子どもを連れていくときには、なるべく彼らの役割を与えるようにします。布団にシーツをかけたり、うまく並べたり。いつもはベッド生活なのでこんな経験もなかなか貴重です。
2日目/朝食をたっぷり食べていざ「伊豆シャボテン動物公園」へ
ぐっすり眠って、翌日。プランには朝食も含まれていました。パンや果物、オムレツにお野菜とこれまたたっぷり。ホットサンドとスープはグリルを使います。子どもたちは思い思いに具材をサンドして、サンドイッチをつくりました。
前日の到着時は暗かったので、改めて朝に施設内を撮ってみると……。
曇っていますね。そう、実は夜に雨が降り、さらに朝からも降ったりやんだり(この後夕方にかけて土砂降りになっていくのですがそのことはまた後ほど)。私はキャンプも好きなのですが、雨の日にテントを片付けるのはかなりキツイ! キャンプ上級者の友人に"雨のときの上手な撤収方法" を聞いても「雨のときはキャンプはやめておくのが一番だよ」と言われる始末……なので、こういうときにグランピングって本当にありがたい、とつくづく思うのです。その後はシャボテンヴィレッジでチェックアウトまでゆったりと過ごし、11時過ぎに併設しているシャボテン公園に向かいました。
◆伊豆シャボテンヴィレッジ
住所:静岡県伊東市富戸1317-584
電話:0557-52-3711(グランピング専用)
お昼前に入場した伊豆シャボテン動物公園。4年前の秋にも訪れて、今回で2回目です。再訪のお目当ては、次男の大好きなこちら。レッサーパンダのおやつタイムです。筋金入りの“レッサーパンダ好き”の次男。近場の動物園には通いつくしましたが、こうしておやつをあげる体験はとっても貴重です。
夕方から天気が崩れると予想し、ボートでお猿さんたちに会いに行く「アニマルボートツアーズ」に早めに行こう思っていたのですが、予想よりもずっと早く雨脚が強まり、土砂降りに! ひとまず温室や屋内の動物たちのところを巡り、かわいいレストラン「森のどうぶつレストラン~GIBBONTEI~」でお昼ごはんにすることにしました。
その後もサボテンの寄せ植えやアニマルショーなど屋内で楽しめることをひと通り楽しみました。園内を自由に動き回るお猿さんたちに会えなかったのは残念でしたが、シャボテン動物公園は屋内でも楽しめる場所がたくさんあるので、子どもたちも満足した様子。
そして、少し早めに向かうことにした2泊目の宿泊地は「ヴィラージュ伊豆高原」。この日は夕方から雨かもという予想はしていたので、ホテルでも楽しめるよう、プールとカラオケがあるホテルを選びました。マンションタイプで、とっても過ごしやすかったです。夕飯もお部屋で出前を取ることがでました。夜寝るときも子どもたちは布団でゴロゴロできて、自宅のようにくつろぎながらこの日はゆっくり就寝しました。
◆ヴィラージュ伊豆高原
住所:静岡県伊東市富戸1317-8
電話:03-6863-8430(総合予約センター)
3日目/ヘビを首にかけることも! 動物との触れ合いに大興奮「体感型動物園 iZoo」と「伊豆アニマルキングダム」
昨日の雨が嘘のような晴天! どこに行くか会議をして、せっかくだから足を延ばしてみようと向かったのは「体感型動物園 iZoo(イズ―)」です。お友達から「他の動物園とはひと味違って楽しいよ」と聞いてはいたのですが、本当にすごかった!
たくさんのヘビやワニを目にしたり、カメに囲まれたり、トカゲに触ったり、ヘビを首にかけたり……子どもたちはカメに乗ることもできました。爬虫類がなんとも言えず愛くるしくて、大人も子どもも夢中になりました。
◆体感型動物園 iZoo
住所:静岡県賀茂郡河津町浜406-2
電話:0558-34-0003
開園時間:9:00~17:00 ※最終入園16:30
入園料:大人(中学生以上)2,000円、小人(小学生)800円、幼児(6歳未満)無料
2時間強楽しんで、そろそろ帰路に……と車を走らせていると、帰り道で「アニマルキングダム」の看板を発見。折角だから、サクッとだけど寄り道をすることにしました。ママ友との旅はアクティブになりがちです(笑)。アニマルキングダムでもたくさんの動物たちと触れ合ってきましたよ。
シャボテン動物公園では次男の推しのレッサーパンダに会えましたが、アニマルキングダムでは長男の推しのチーターにも会え、みんなが大満足の伊豆旅行が完結しました。
◆伊豆アニマルキングダム
住所: 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3344
電話:0557-95-3535
開園時間:9:30~16:00 ※最終入園15:00
入園料:<平日>大人2,500円、子供1,250円 <土日祝日・繁忙期>大人2,700円、子供1,350円
休園日:2022年6月14・15・16日、12月6・7・8日
きっちり決めすぎない。子どもの興味を大切に
今回の旅は2泊なので心に余裕がありました。子連れ旅行をしていて思うのですが、前乗りだけでもくっつけて2泊にすることで、かなり気持ちが変わります。更に私が心がけているのが、きっちり予定を組みすぎないこと。これ、大人だけの場合は行き当たりばったりの旅になるのですが、子連れのときはまた意味合いが違います。あらゆる施設やイベント開始時間などのスケジュールを徹底的に調べたうえで「絶対行かなきゃいけないわけじゃないんだよー」という心持ちでいること。正直、負担はなかなかです。それでも“できる秘書”になったつもりで毎回予定を立て、子どもの気持ちや体調に合わせて臨機応変に、「じゃあ、こっちにしようか。」がすぐ出せるようにしておきます。
子どもと一緒に「どうしようかぁ」とその場で考えた結果、飽きられて、ぐずられて……という地獄展開だけは避けつつ、親がすべてを決めてガイドするのではなく、興味の向くことを尊重できるようにするのも大事なポイントです。
例えば、次男は、好きな動物がいると何分でもその前で立ち止まるので、そういう時間は大切に。「次があるから急ぐよ!」と言わないでいてあげられるのが、親子旅(今回は気心知れたママ友親子とのペア親子旅ですが)のいいところでもあると思うのです。
帰りはなかなかの渋滞ではありましたが、2泊3日で楽しみつくした今回の伊豆旅。温泉地のイメージが強いですが(あっ、2泊とも温泉もありました!)、子どもたちが楽しめる施設がぎゅっと固まっている伊豆は、親子旅にもおすすめです。特に、観るだけではなく、たくさんの生きものと触れ合える施設は、子どもたちの興味・関心を広げるのにもってこいです。近くで観察することで「キリンのべろって黒いんだね」とか「カワウソの手って肉球がプニプニしているね」など、たくさんのことに気付きます。そうした体験が、好奇心を育み、物事をよく観察する習慣に繋がっていくといいなと思っています。また、実際に見たことなどを、家で図鑑を広げて一緒に確認してみるというのも学びの一歩としていいですよね。
日常ではなかなかできない体験を、親子一緒に。実りの多い旅になりました。