【編集部が聞きました】バリスタ・柳隆晴が「缶コーヒー」を飲み比べ!
仕事中やホッと一息つきたい時、何かと色んなシーンで飲みたくなるコーヒーですが、気軽に買えるコーヒーのひとつが缶コーヒーです。今回はバリスタの柳隆晴さんに各社の缶コーヒーを飲み比べてもらい、魅力と特徴を教えてもらいました。普段缶コーヒーは飲まないという柳さんですが、どのような評価をするのでしょうか。
目次
今回はホットコーヒーとアイスコーヒー、どちらも飲み比べていただきました。
まずはホットコーヒーから飲んでいただきましょう。
【1】SUNTORY「BOSS・無糖ブラック」(ホット)
今回飲み比べをしたホットコーヒーの中で、特に柳さんが気に入ったものが「BOSS・無糖ブラック」。一体どこが他のホットコーヒーと違ったのでしょうか?
柳さんコメント
「好みです。甘すぎるものは苦手ですが、こちらはコクがなく、飲んだ時にサラッとした印象を受けます。深煎りだから酸味はそこまで感じられないところもいいです。コーヒーらしさが強く、寒い季節に飲みたくなるコーヒーですね。」
酸味:★★☆☆☆
コク:★★☆☆☆
苦味:★★☆☆☆(1.5)
甘さ:☆☆☆☆☆
【2】UCC「BLACK無糖」(ホット)
続いて「BLACK無糖」を紹介。缶タイプはコーヒーのみを扱っているUCCのコーヒーを、柳さんはどのように感じたのでしょうか。こちらについてはアイスとホット、どちらも飲んでいただきました。
柳さんコメント
「コーヒーの煎り具合がわからないのですが、BOSSのブラックより酸味が強いですね。夏とか、暖かい時期はすっきりと飲めると思います。」
酸味:★★★★☆
コク:★★☆☆☆(1.5)
苦味:★☆☆☆☆
甘さ:☆☆☆☆☆
【3】SUNTORY「BOSS・レインボーマウンテンブレンド」(ホット)
「全体的にスッキリしている」と評価したのが「BOSS・レインボーマウンテンブレンド」でした。こちらは砂糖が入っているので、上の2つとはまた違った感想を話してくれました。
柳さんコメント
「エメラルドマウンテンより甘さがなく、スッキリとしています。あと、こちらの方が色も薄いですね。コーヒーは色が濃くなると味も濃くなるので、そういうのも関係しているのかもしれないです。コーヒーとしてサラッとしているので、暖かい日は飲みやすいかもしれません。」
酸味:★☆☆☆☆
コク:★★★☆☆
苦味:★☆☆☆☆
甘さ:★★★☆☆
【4】日本コカ・コーラ「ジョージア・エメラルドマウンテン」(ホット)
さまざまなコーヒーを飲み比べていただきましたが、中でも「一番重かった」と言っていたのが、「ジョージア・エメラルドマウンテン」。こちらの特徴を見ていきましょう。
柳さんコメント
「レインボーマウンテンより甘さとコクがあると思います。甘いだけではなくコクもしっかりあるので、コーヒーとしてバランスが取れている印象を受け、重厚感みたいなものも感じます。どっしりした味をしているので、冬の寒い時にいいかも。あとは、疲れている時に飲んでも癒されるかもしれないです。」
酸味:★☆☆☆☆
コク:★★★★☆
苦味:★☆☆☆☆
甘さ:★★★★☆
ここからはアイスコーヒーの飲み比べをしていただきました。
【5】UCC「BLACK無糖」(アイス)
まずは、先に同じホットコーヒーを飲んでいただいた「BLACK 無糖」から見ていきましょう。
柳さんコメント
「UCCのブラックについては、ホットよりアイスの方が酸味が抑えられていますね。缶コーヒーに限らず、全体的にアイスコーヒーは酸味が控えめに感じるので、UCCのブラックでもそう感じるのかもしれません。UCCのブラックについてはホットよりもアイスの方が飲みやすいです。全体的に落ち着いていて、コーヒーとしてまとまった感じがします。アイスのブラックコーヒーの中ではUCCがいいですね。」
酸味:★★★☆☆
コク:★★☆☆☆(1.5)
苦味:★☆☆☆☆
甘さ:☆☆☆☆☆
【6】アサヒ飲料「ワンダ モーニングショット」(アイス)
「朝専用コーヒー」でおなじみの「ワンダ モーニングショット」。コーヒー缶に書かれている「スッと飲めてキリっと苦味」というキャッチコピー通りの味なのでしょうか?
柳さんコメント
「飲みやすいです。こちらはFIREより甘味が強いけど、スッと飲める印象です。それでいて、コクもそこそこあります。これくらいの甘さなら飲めるかな。缶に書かれている「スッと飲めて」というキャッチコピーの通り、エメラルドマウンテンで感じた重さやどっしり感はないです。」
酸味:★☆☆☆☆
コク:★★☆☆☆
苦味:★☆☆☆☆
甘さ:★★★☆☆
【7】アサヒ飲料「FIRE 挽きたて微糖」(アイス)
直火で仕上げたコーヒーの香ばしさが感じられる「FIRE 挽きたて微糖」。ほんのり甘さがある微糖のコーヒーについて、柳さんはどう感じたのでしょうか?
柳さんコメント
「ほのかな甘さと程よい苦さがあり、飲みやすいです。コーヒーとしてバランスが取れています。甘すぎるコーヒーは苦手ですが、微糖だと飲みやすいですね。香ばしさも感じられます。」
酸味:★☆☆☆☆
コク:★★☆☆☆
苦味:★★☆☆☆(1.5)
甘さ:★★☆☆☆
【8】ダイドードリンコ「ダイドーブレンドコーヒー」(アイス)
発売以来、“香料無添加”と“ブレンド”にこだわり続けている「ダイドーブレンドコーヒー」。柳さんは他のコーヒーよりも「甘い」という印象を持っていました。
柳さんコメント
「他のコーヒーと比べると、1番甘味が際立っているコーヒー飲料という印象を持ちました。コーヒーの香りとか余韻・雰囲気が強くないですね。ちなみに、甘いと感じたワンダとカロリーが同じですね。」
酸味:★☆☆☆☆
コク:★★☆☆☆
苦味:★☆☆☆☆
甘さ:★★★★☆(3.5)
―一般的なコーヒーと缶コーヒーとの違いは、どこにあるでしょうか?
まず、淹れたてではないということです。味は確実に淹れたてのほうがおいしいのですが、一般的なコーヒーとは違い、缶コーヒーは保存が効くので飲みたいタイミングで飲めるということがメリット。その分コーヒーらしさを出すための人工的な香料が入っているものもあり、好き嫌いが分かれるところ。注意して表記を見てみるといいかもしれません。
―缶コーヒーを選ぶときのポイントがあれば教えてください。
大きく2つあります。まずは「豆の種類」。次に「焙煎」。この違いで好きなコーヒーと嫌いなコーヒーが決まります。あとは無糖か微糖か、甘めか苦めなど、好みで決めていくといいですね。
おわりに
バリスタ・柳さんにさまざまな缶コーヒーを飲み比べていただきました。缶コーヒーを買うとき、あまり違いを感じることなく買っている方も多いのではないでしょうか? 缶コーヒーといってもそれぞれ違いがあると柳さんは話してくれました。次回缶コーヒーを買う時は柳さんのコメントを参考にして、自分にぴったりの缶コーヒーを選んでみませんか。