旅先でも普段の自分を大切に……片山友希さんの衣装をスタイリスト・髙山エリさんが解説
8月25日(木)公開の月刊旅色9月号の表紙・巻頭は、片山友希さん。スタイリストの髙山エリさんに着用した衣装について伺いました。
写真/山田大輔(Wanderlust)
目次
どんなふうに衣装を選びますか?
片山さんに似合うもの、すきなものをベースに、「旅に行く」「場所は愛媛」ということから、イメージを作っていきました。彼女の普段の装いや会話からインスピレーションを得てご本人の好きなものや気持ちがあがることを大切にしています。そのうえで、旅に行くというシチュエーションを重視して、「シワになりにくい」「軽い」「着心地がいい」といった実際の旅先での実用性には気を使いますね。
ロケーションに合わせて、ファッションを揃える
デニムのオールインワンは、以前古着屋で見かけたヴィンテージのものですが、今回の撮影にあたって「片山さんに似合いそう!」と思い出しました。デニムで動きやすいし、細身のシルエットが華奢な彼女の身体にフィットして、スタイルもきれいに見えるんじゃないかなと思いました。そうしたら運良く残っていて。「これは片山さんのためのものだ!」と思いました。70年代の古着です。サンダルもそれにあわせて同じ年代のもの。ちょっとレトロで、今回訪れた西予市も懐かしい町並みがあったので、ノスタルジーとかも服に込められたらなと思って用意しました。
シンプルでもエッヂのあるアイテムを
白いノースリーブブラウスは、シンプルでこなれた感じでふらっとバカンスをしていそうなシチュエーションを考えたときに、フランスとフランス好きな片山さんが浮かび、アニエスベーを使いたくて定番の白ブラウスを選びました。パンツは、“愛媛=みかん”という発想でオレンジ色を差し、「愛媛とフランスの融合」という勝手な裏テーマを設定していました。
髙山さんが旅先のファッションで気をつけていることはありますか?
これは旅先に限らず日々の日常でも同様です。場所やオケージョン、他者に配慮しながらファッションを自分らしく楽しめたらいいですね! それで周りの人もハッピーになれたら最高。
お話を伺ったのは……髙山エリさん
文化服装学院スタイリスト科卒業後、スタイリスト千葉浩子に師事。 2007年よりスタイリストとして雑誌や広告を中心にさまざまな分野で活動。 近年では映画やドラマなど長編映像作品の衣装も手掛けている。
おわりに
旅先でのファッションはつい気負い過ぎてしまいますが、旅先での自分を想像しつつ肩の力を抜いて好きな服を選ぶことが、楽しく過ごす何よりの秘訣なのかもしれません。月刊旅色9月号では、片山さんの普段の雰囲気にぴったりなファッションにも注目してください。