愛媛県の南西部に広がる宇和島市は、独眼竜で知られる伊達政宗の長男、秀宗が初代藩主となった宇和島藩の城下町。江戸時代に建てられた天守が残る名城・宇和島城や美しい大名庭園など、歴史を感じられるスポットが多く、街散策が楽しめます。また、リアス海岸が続く宇和海には奇岩が連なり、多数の魅力的な島々を巡る旅もおすすめ。海の幸も豊富で、なかでも野趣あふれる宇和島鯛めしは、一度は食べておきたい名物グルメです。年間を通して晴れの日が多いことでも知られている宇和島で、初秋の一日を満喫する旅にでかけましょう。
文／合津 玲子
宇和海の三浦半島にある、石垣を積み上げてつくられた階段状の段畑。「耕して天に至る」と形容される段々畑の数は1000を超え、主に馬鈴薯が栽培されています。その見事な造形美は東洋のマチュピチュともいわれ、国の重要文化的景観にも選ばれています。
住所／宇和島市遊子水荷浦2323-3
電話／0895-62-0091（NPO法人段畑を守る会）
宇和海は、変化に富む入江が美しい日振島、のんびりサイクリングができる九島など、さまざまな島が浮かび、見ているだけで癒されます。真珠の養殖が盛んで、所々で養殖筏が浮かぶ風景も見られます。宇和海を巡る「ぐるりうわ海」での船の旅も楽しみ！
ぐるりうわ海（宇和海一周クルーズ）
住所／宇和島市栄町港2-600-15
電話／0895-22-4500
時間／高速艇「しおかぜ」「あさかぜ」で1日6便、所要約1時間40分
料金／高速艇2,100円
鬼ヶ城山系に抱かれた12kmにおよぶ大渓谷。長年の侵食でできた花崗岩の河床が見られる千畳敷、高さ80mから流れ落ちる雪輪の滝など、随所に見どころが点在しています。
住所／宇和島市野川、北宇和郡松野町目黒
電話／0895-42-1116（松野町役場 森の国創生課）
北宇和島駅から若井駅までをつなぐ予土線は、四万十川を右へ左へと走る楽しい列車。なかでも人気なのが山吹色のトロッコ。トロッコ乗車区間では風を感じながら四万十川を右へ左へと走り、最高の気分！
乗車／予讃線宇和島駅～土讃線窪川駅の間の、江川崎駅～土佐大正駅がトロッコ乗車区間
お問い合わせ／0570-00-4592（JR四国電話案内センター）8:00～19:00
時間／宇和島駅9:33発、窪川駅13:21発の1日2本運行
運転日／9月＝土日及び19日、23日（その他詳しい運転日はJR四国HPにて要確認）
運賃／乗車券＋座席指定券530円（おとな）
慶長6（1601）年に築城の名手・藤堂高虎が建造した城を、宇和島伊達家二代宗利が大改修し、そのまま今に残された貴重な文化遺産です。小ぶりながら当時の様式を伝える姿は格式があり、重厚な雰囲気です。天守最上階からは宇和島の街並みと宇和島湾が一望できます。
住所／宇和島市丸之内
電話／0895-22-2832（天守）
時間／開門6:00～18:30（11～2月は～17:00）
天守9:00～17:00（11～2月は～16:00）
休／無休
入場料／天守入城200円
七代藩主・伊達宗紀の隠居所として造られた池泉回遊式庭園です。国指定名勝。伊達家の家紋である竹を中心に藤、花菖蒲など四季の花が植栽されており、落ち着きのある風景が楽しめます。池のそばには宗紀がそこで書をしたためたという「春雨亭」が佇みます。
住所／宇和島市天赦公園
電話／0895-22-0056
時間／8:30～16:30（4～6月は～17:00）
休／12月第2月曜～2月末期間の月曜日（祝日の場合は翌日）、年末年始
入場料／大人500円
新鮮な鯛の刺身にダシと生卵をかけて食べる宇和島のソウルフード。もとは海賊が海の上で食べていたという豪快な一杯です。郷土料理店「かどや駅前本店」では、落ち着いた店内で、宇和島鯛めし1,710円（税抜）など、宇和島ならではの味をゆったり味わえます。
かどや駅前本店
住所／宇和島市錦町8-1
電話／0895-22-1543
時間／11:00～14:30（LO14:00）／17:00～21:00（LO20:30）木曜日のみ17:00～21:00（LO20:30 ）
休／無休
宇和島に古くから伝わる「牛鬼」は魔除けの置物として親しまれています。その牛鬼の木彫り玩具「ブーヤレ」の絵付けが楽しめます。アクリル絵の具やビーズなどで色づけや装飾をして、自分だけのお守りをゲットしましょう。
宇和島市観光情報センター シロシタ
住所／宇和島市丸之内5-1-4
電話／0895-49-5700
時間／9:00～18:00
休／無休（年末年始のみ休）
体験料／1,500円
＊12月25日までの「きずな博」開催期間中は、きずなカードの提示で体験料が1,000円に割引！
