里山や田園、清流などの自然や、個性あふれるスポットをいくつももつ那珂川町。自然が育む優れた食材だけでなく、地元農家が共同で育てるお米や、職人が焼き上げるうなぎ、ロールケーキなど、人々の熱い思いやこだわりが詰まったグルメもたくさんあります。一度口に運べば虜になってしまうほどおいしい、那珂川町の名産品を味わってみませんか。
文/松澤都呼
里山や田園、清流などの自然や、個性あふれるスポットをいくつももつ那珂川町。自然が育む優れた食材だけでなく、地元農家が共同で育てるお米や、職人が焼き上げるうなぎ、ロールケーキなど、人々の熱い思いやこだわりが詰まったグルメもたくさんあります。一度口に運べば虜になってしまうほどおいしい、那珂川町の名産品を味わってみませんか。
文/松澤都呼
厳選を重ねた国産の活うなぎのみを使用する林屋川魚店。仕入れた鰻は那珂川の伏流水を利用して一定期間活じめにし、さらに品質を高めています。「林屋」の特製ダレをまとわせて、ごはんといっしょに食べるもよし、グリルで炙った白焼きにわさび醤油や塩を添えて、酒肴として食べるもよし。職人が素早く開き、1尾1尾香ばしくふんわりと焼き上げたうなぎを、お好みのスタイルで食べてみてはいかが。
八溝山系に囲まれ、清流・那珂川が流れる大自然の中で育てられた、茶色豚。その肉本来のうまみが詰まったジューシーな味わいを楽しめるのが、「ロースハム・ベーコンセット」です。ベーコンは、長時間燻煙しているので香り豊かな料理に。ウインナーは、油を引いたフライパンで焼き目がつくまでグリルし、プリっとした食感で。ロースハムは1.5cmぐらいにカットし、豪快にステーキにするとさらにおいしく味わえるのでおすすめ。
昔からある地域資源を活用しようと、地元の6人の農家が集結し、丁寧に育てている小砂ホタル米。昼間は暖かく、夜には涼しい山間地ならではの気候や、清らかな源流水に育まれ、初夏の夜にホタルが舞う棚田の風景からホタル米と名付けられたのだとか。艶と粘り気ともちもちした食感が特徴で、地域の芸術祭をきっかけに交流が深まったデザイナーによるラベルで販売されています。
江戸時代後期に、初代吉右衛門の馬頭温泉饅頭づくりからはじまった千年屋。なかでも、午前中には完売してしまうほどの人気を誇るのがあずき生ロールケーキです。小麦粉をギリギリまで減らし、卵黄と卵白を別々に泡立てる「別立て法」で作るため、キメの繊細な生地になるそう。3種類の生クリームと、北海道産のあずきを使用したなめらかな舌触りのあんこ、大納言かのこ豆をロールした和洋折半の生ロールケーキは、おもたせにもおすすめです。
「イタリア料理トト」が、地元で作られた季節の果実や那須野紅茶の茶葉、千本松牧場のミルクなどを使って作る優しい味わいのジェラート。できるだけ身近な、顔の見える生産者からの素材にこだわり、オーガニックに、シンプルに作っているのだとか。お米・マスカルポーネレモン・つみたてベリー・シトラスミックスなどその季節のおすすめの味が届くので、わくわくがとまりません。
風味の豊かな生ゆばが丁寧に折りたたまれた「さしみゆば」は、2017年に品質の優秀さを鑑定するモンドセレクションで金賞を受賞。また、昆布、椎茸ベースの出汁で煮込んだ「精進味付小巻ゆば」も同年に銀賞をとるほど、職人が丹念に作り上げたゆばは評価されています。毎日の食事用だけでなく贈り物にも。わさび醤油やポン酢でそのまま食べたり、鍋やしゃぶしゃぶでいただくのもおすすめです。