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非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney

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中尾明慶さんが訪れたのは、アートと自然が調和するまち。山口県宇部市では旅のスタート地点である空港、市内の中心部や市民の憩いの場所「ときわ公園」といった、あらゆる場所で彫刻と出会えます。ほかにも地元民から愛されるグルメや絶景スポットもたっぷり。非日常が日常にとけこむ宇部市のアート Journey、はじまります。

写真/中野修也(TRON) スタイリスト/清水勇一
ヘアメイク/加藤由紀 文/旅色編集部

スケジュール&アクセス
1泊2日の山口県宇部市の旅 スケジュール
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1st DAY まちの玄関口である空港のアート鑑賞、地元で人気のベーカリーを訪れたら、お守り数が日本一多い神社で旅のご挨拶。海浜和風レストランで地元の恵みを堪能して、そのあとは野外彫刻を見学しに行きましょう。
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  1/6

山口宇部空港・ふれあい公園でアートやバラ園を散策

空港の敷地内にある「ふれあい公園」は広さ約7万平方メートル。県内初のインクルーシブ大型遊具があり、飛行機の離発着時に窓から見える、赤く大きな彫刻「Locus of Time Ⅲ(田辺武)」が目印です。ほかにも「台地の日月(小室正光)」、「好縁・好円(小川徹也)」が展示されていて、広大な園内はウォーキングやペットとの散歩、スポーツを楽しむ人でにぎわいます。5月と9月にはさまざまな種類のバラが咲き誇り、空港周辺を華やかな雰囲気で包んでくれます。

[DATA]
住所/山口県宇部市沖宇部625番地
時間/8:00〜21:00

山口宇部空港・ふれあい公園
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  2/6
車で約10分
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  2/6

オーナーのセンスが光る地元で人気のベーカリーBENCHへ

開店時間前にお客さんが並ぶこともあるという、地元に愛されるベーカリー。その人気は、地域のイベントに出店してもすぐに完売するほど。アレルギーがある人でも食べられるようにと、卵・乳製品を使わないパンにこだわっています。なかでも好評なのは食パンと「さくさくメロンパン」。どちらも卵・乳製品不使用とは思えないくらいふわふわの食感です。2階にはカフェスペースがあり、1階で購入したパンとドリンクメニューでほっと一息つくことができます。

[DATA]
住所/山口県宇部市中央町1丁目4-15
電話/0836-39-8378
時間/10:00~15:00
定休日/日~火曜日

BENCH
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  3/6
車で約10分
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  3/6

お守りの数は900種類以上 琴崎八幡宮で旅のご挨拶

貞観元年(859年)の創建以降、日頃のお参りや初詣、宮参り、七五三など年間を通して参拝者が多く訪れます。八幡宮のご利益は多岐に渡り、境内には撫でたところが良くなるという「なでうさぎ」「なできつね」、安産のご利益がある「なでいぬ」が。さらに注目は900種類以上あるというお守り。東日本大震災で復興に尽力した自衛官のために作られたお守りや、学生向けに各部活に対応したお守り、時世にあったものから参拝者の要望を受けて作られたものまで揃うので、きっと自分に合ったものが見つかるはず。釣りが趣味という中尾さんは、「大漁祈願御守」を購入していました。

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住所/山口県宇部市上宇部大小路
電話/0836-21-0008

琴崎八幡宮
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  4/6
車で約15分
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  4/6

滑走路が眺められる食事処 海浜和風レストラン かめうら苑でランチ

「お祝い事・大事なことがあったらかめうら苑」というくらい、地元民の節目に利用される食事処。店内の大きな窓からは庭園と滑走路が眺められ、開放的な気分で過ごせます。特に雨が降った翌日は空気が澄み、あたりの景色が一段と美しいのだとか。料理のおすすめはクルマエビと地産食材を使った郷土料理コースの「かめうら膳」。宝石箱のように彩り鮮やかに並ぶ料理に、中尾さんも「すっごい豪華!」と感動していました。一品料理や会席料理もあるので、シーンに合わせて利用できます。

[DATA]
住所/山口県宇部市亀浦4丁目9-15
電話/0836-51-4416
時間/11:00~22:00
定休日/火曜日

海浜和風レストラン かめうら苑
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  5/6
車で約5分
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  5/6

市民の憩いの場で“アート散歩”をときわ公園で感性を磨く

東京ドーム約40個分という広大な敷地の中に動物園や植物館、遊園地、キャンプ場などさまざまな施設がある公園。一段と目立っているのは、公園内に飾られた数々のアート作品です。世界中の彫刻作品が集まる「UBEビエンナーレ」に出品された野外彫刻が自然と調和している姿はまさに圧巻。彫刻は手を触れられるものもあり、公園を訪れた子どもたちが作品とともに遊ぶ姿も見られます。中尾さんも「こんなに彫刻が自然と溶け込んでいるのは見たことがない。親子で楽しめそうで、いい場所ですね」と絶賛していました。

[DATA]
住所/山口県宇部市則貞3丁目4-1
電話/0836-54-0551(ときわ公園について)
電話/0836-34-8562(彫刻について)

ときわ公園
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  5/6
ときわ公園内のアート作品
ときわ公園内のアート作品
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  6/6
車で約20分
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 1st DAY  5/6

リゾート気分が味わえるPANARIで贅沢な宿泊体験を

住宅街や海に囲まれた宿泊施設ですが、不思議と周囲の音が全く聞こえず、別世界にいるような雰囲気のコンテナハウスリゾート。沖縄の方言で「離れ」を意味する施設名の通り、世間から離れた滞在が叶います。夕日、星空、朝日......どの時間帯も美しい空が広がり、その下で自由気ままに過ごせるのが魅力です。食事は、近隣で購入した食材を使ってBBQをしたり、自炊をしたりすることが可能。宿泊客同士での食事や会話を楽しむのもまた粋な時間になりそう。併設するカフェは宿泊客でなくても利用できます。海辺で“なにもしない贅沢”を味わいたい方にぴったりです。

[DATA]
住所/山口県宇部市東岐波226-38
電話/0836-58-5000
時間/チェックイン15:00~、チェックアウト~10:00

PANARI
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2nd DAY 2日目は、宿の前に広がるビーチ沿いの散歩タイムからスタート。時間によって姿を変える浜辺で癒されて、地元民に愛されるご当地ラーメンを堪能。アートと花にあふれる通りを歩いたら、趣ある古民家カフェでおはぎを食べて、旅の締めとまいりましょう。
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 2nd DAY  1/4
宿を出発
車で約3分
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 2nd DAY  1/4

日によって姿を変える自然のアート キワ・ラ・ビーチで癒しの時間

遠浅の海が続き、潮だまりに周囲が映り込んだ「鏡張り」が美しいとSNSで話題になっています。潮の満ち引きの状態により生まれるこの“自然のアート”は日によって姿を変えるため、タイミングをずらせば違った一面を見られるのが魅力です。中尾さんが訪れた日は、はじめこそ波が高かったもののだんだんと水位が引き、海を渡れるように。波打ち際を思いっきり走ったり浅瀬で佇んだりと、時間の移り変わりを楽しんでいました。

[DATA]
住所/山口県宇部市東岐波字際鹿の前54番地の3
電話/0836-34-8353(宇部市観光交流課)

キワ・ラ・ビーチ
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 2nd DAY  2/4
車で約30分
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 2nd DAY  2/4

宇部市民から圧倒的支持を集める味の三平で豚骨の宇部ラーメン

宇部ラーメンとは濃厚な豚骨スープにチャーシューとネギ、そして豚骨ではめずらしいメンマが添えられた宇部市のソウルフード。市内にいくつか宇部ラーメンの店がありますが、やさしい味付けで、老若男女問わず人気があるのが「味の三平」です。店内もアットホームな雰囲気で、一度地元を離れた人も宇部市に帰ると絶対にここに来るというほど。ラーメンと一緒におむすびを注文するのもおすすめです。宇部ラーメンならではの“くさうま(臭くて美味い)”を堪能してみては。

[DATA]
住所/山口県宇部市松島町17-6
電話/0836-21-8212
時間/11:00~16:00
定休日/日曜日、春分の日、秋分の日

味の三平
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 2nd DAY  3/4
徒歩すぐ
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 2nd DAY  3/4

宇部新川駅・平和通り(シンボルロード)で散歩 自分好みのアートを探そう

昭和20年に戦災によって焼け野原となり、復興する際に焼け跡に樹を植え、花を咲かせ始めたことがこの通りの始まり。駅から約500m続く通り沿いには花だけでなく、ときわ公園で開催される「UBEビエンナーレ」に出品された野外彫刻の受賞作品が飾られています。「まち全体が美術館の役割を果たしている」と地元の人が話すように、アートがまち並みに溶け込む景色は宇部市ならでは。中尾さんも「これなんだ!?」と思わず歩みが止まり、ひとつひとつの作品に興味津々な様子。

[DATA]
住所/山口県宇部市中央町

宇部新川駅・平和通り(シンボルロード)
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 2nd DAY  4/4
車で約5分
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1泊2日でいく 非日常が日常にとけこむ 山口県宇部市のアートJourney 2nd DAY  4/4

古民家の縁側でほっと一息 かまたの恵の絶品おはぎで旅を締めくくる

築60年程になる店主の実家を改装し、カフェスペースの内装やインテリアを当時のまま使いオープンしたおはぎ専門店。どこか懐かしい雰囲気が漂う店内では地元のもち玄米を使ったおはぎが味わえます。使用するもち玄米はおはぎの種類によって配分を変えるこだわりよう。なかでもおすすめは「豊穣」と「緑水」。もち玄米100%の「豊穣」は玄米のほのかな香りとあんこの甘みが絶妙で、「緑水」は山口県産のあおさを使い、さっぱりとした味わい。どちらも小ぶりで通常の米を使ったものよりも軽い口当たりなので中尾さんも「何個でも食べられる!」と夢中になっていました。

[DATA]
住所/山口県宇部市中村1-6-50
電話/0836-32-1824
時間/11:00~17:00
定休日/月〜水曜日、第2・4・5日曜日

かまたの恵

バラエティ豊かな宇部市の特産品5選

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