OMO5小樽 by 星野リゾートで、街を楽しむワーケーションステイ

北海道

2022.11.04

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OMO5小樽 by 星野リゾートで、街を楽しむワーケーションステイ

北海道の西部に位置するレトロな港町にあるOMO5小樽(おも) by 星野リゾート。 今回は日帰りでしか訪れたことのなかったLIKESメンバーのユキチさんが、小樽のよさを体感したワーケーション滞在の様子をレポートしてくれました。朝から街を存分に楽しめるOMO5小樽での宿泊の様子をご覧ください。

目次

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◆この記事を書いたメンバー

寝るだけのホテルから街を楽しむためのホテルへ

しっとりくつろげる空間。外に出たくなくなりそう!?

専用のワークルームで集中できる

スパニッシュディナーで小樽の象徴・ニシンの魅力発見

朝食は和洋を楽しめるビュッフェスタイル

泊まったからこその体験。朝の小樽のお楽しみとは

小樽発「朝パフェ」は宿泊者限定メニュー

朝ランで街を知る楽しみ

◆この記事を書いたメンバー

ユキチさん(3期生)
宮城・仙台に住んでいます。 日本酒やワインなどお酒好き! 東北にワイナリーが増えているのでその情報も発信していきたいです。温泉や横丁などの街歩きも好きです。

寝るだけのホテルから街を楽しむためのホテルへ

小樽駅改札外の様子。

新千歳空港から快速で約70分、小樽駅に降りるとホームにも駅舎にもアンティークな雰囲気のガラスランプが飾られていました。小樽らしいお出迎えに心躍ります。

OMO5小樽 by 星野リゾートは、小樽駅からまっすぐ海方向に運河沿いを歩いて10分ほどで到着します。堺町通りという歴史的な建物が並ぶ通りにあり、街歩きに便利な立地です。小樽市指定歴史的建造物に指定されている旧小樽商工会議所をリノベーションし、2022年1月にオープンしました。趣のある南館と、フロントやパブリックスペースのあるスタイリッシュな北館の2棟建てで、昭和の初め「北のウォール街」といわれた街並みに溶け込んだおしゃれな雰囲気です。

ラウンジ

最新&ディープな街歩きネタをチェック

OMOベース(パブリックスペース)で目を引いたのが、壁一面を使ったご近所マップ。OMOレンジャーと呼ばれるガイドスタッフが地元目線でおすすめするお店や観光スポットがコメントとともに記してありました。チェックイン時間まで早速街をぶらぶらしたのですが、とにかく歴史的建造物が多く、カフェや美術館などに生かされているのが魅力的。落ち着いた異国情緒あふれる街並みでした。学生時代に訪れたときの思い出が蘇り、急遽予定を変更してお店に入るなど、気ままなひとり旅のよさを堪能しました。

「西洋美術館(旧波華倉庫)」のテラスでひと休み。セルフ販売機で購入するスタイルのサッポロクラシック(500円)。

思わずランチの予定を変更して訪れた昭和8年創業の「純喫茶 光」。

「西川ぱんじゅう店」は14時には材料なくなり閉店ガラガラ。食べたかったなー。

しっとりくつろげる空間。外に出たくなくなりそう!?

デラックスルームは広々45平米。くつろげる雰囲気。

シックな黒でまとめられたバスルーム。写っていないけど洗面シンクは2つ。 トイレは別。

時の階段やインテリアを残したスペースはフォトスポットとして紹介されていました。

今回宿泊したのは、南館のデラックスルーム。会頭室をリノベーションした部屋は、天井が高い造りです。重厚さを残しつつも、ゆったりとくつろげる雰囲気で外に出ずに部屋でゆるゆる過ごすのもいいかなと思ってしまいます。

専用のワークルームで集中できる

部屋の中央に肌触りの良い無垢材のテーブル。4人くらいまで座れる広さです。

部屋の中央に肌触りの良い無垢材のテーブル。4人くらいまで座れる広さです。

今回ちょっとしたオンラインでの打ち合わせや、原稿書きなどの仕事時間も旅のスケジュールに入れていました。フロントがある新館の4階の一室が、ミーティングや作業などワーケーション利用に対応した専用の部屋です。ひとり旅だったので、部屋のソファでもパソコンに向かえましたが、コンパクトで集中できる環境で、切り替えができて良かったです。家族一緒の旅でも仕事に集中できそうです。

スパニッシュディナーで小樽の象徴・ニシンの魅力発見

南館3Fのカフェ&ダイニング。大会議室だった部屋の天井高もそのまま生かしている。

南館3Fのカフェ&ダイニング。大会議室だった部屋の天井高もそのまま生かしている。

OMO5小樽には「ソーラン、目覚めの港町」というコンセプトがあります。ニシン漁の際の力強いかけ声と朝早い港町のイメージに、はっと目覚めるような、街の魅力を再発見できる旅という思いが込められています。大会議室を改装したカフェ&ダイニングでは、スペイン料理をアレンジし地元の食材を生かした料理を楽しめます。海の幸豊富な港町に、古い運河や歴史的な建物を観光に活用するスペインの旅行文化が小樽と重なるイメージがあるからだそう。

ディナーではタパス料理をビュッフェスタイルで前菜がわりに。

「タコのガリシア風」「クロケッタ」「カタルーニャ」などのタパスに合わせて選んだのはバスク地方の微発砲の低アルワイン「チャコリ」。30~40センチの高さからグラスに注ぐパフォーマンスは、空気を含ませ、強めの酸味を和らげる意味もあるんだそうです。ちなみに白・赤ワイン、チャコリ、ノンアルドリンク数種飲み放題!

メインは「豚肉のグリル」。ロメスコソースでいただきます。

ニシンのパエリアのご飯は北海道の高級ブランド米「ゆめぴりか」。

ディナーメニューの注目は「ニシンのパエリア」。かつてニシン漁で栄華を誇った小樽の海を象徴する魚です。ニシンの群れが産卵・放精のために海を乳白色に染めるのは「群来(くき)」と呼ばれ春の風物詩。漁獲量が低迷した時期もありましたが、稚魚を放流するなど地域の漁師の努力もあって、今でも漁が行われています。とはいえ、小骨が多くて食べにくいためか、消費量が落ち込んでいるのが現状。そこでOMO5小樽では、ニシンの魅力を再発見するメニューが開発されています。スパイスの風味をまとわせながらオリーブオイルと塩でソテーしたり、蒸した後に素揚げすることで骨まで柔らかくしたりと食べやすくする工夫がさまざま。ニシンはあまり食べる機会もなく、和のイメージしかなかったのですが、スペイン料理でいただいてもなんとも味わい深い。エビのブイヨンで炊いたご飯とも相性抜群です。

朝食は和洋を楽しめるビュッフェスタイル

目覚めの一杯に。ハーブ&フルーツウォーター。

地元の人たちに親しまれているお惣菜。

やっぱり食べたい海鮮丼もちょっとサイズで。

パティスリー系も種類豊富。朝から欲張ってしまいました……。

朝食は、スペインをイメージした洋食と小樽市民の台所・南樽市場の総菜を集めた和食をビュッフェスタイルで楽しめます。グラスに盛り付けられた海鮮丼や、チョコソースをつけて食べるチュロスなど朝からテンションがあがるラインナップでした。

◆OMOカフェ&ダイニング(朝食)
時間:7:00~9:00
料金:7歳以上 2,300円、 4~6歳 800円
予約:不要
※詳しくは公式ホームページをご確認ください。

泊まったからこその体験。朝の小樽のお楽しみとは

生まれも育ちも小樽っこ。ガイドのなべさん。

生まれも育ちも小樽っこ。ガイドのなべさん。

OMOブランドのホテルは各地でまち全体をひとつのリゾートとしてとらえ、ホテルにこもらず外にどんどん出かけて楽しめる仕掛けを作っています。OMO5小樽にもご近所にこだわって活動する「OMOレンジャー」が近所をガイドしてくれるツアーがあります。その中のひとつ、「朝市で勝手にお節介丼ツアー」に参加しました。OMOレンジャーのガイドで三角(さんかく)市場へ。JR小樽駅からすぐ、観光客に人気の魚市場の食堂に海鮮丼の朝食を食べに行くツアーです。

駅前から続く中央通り沿いに建つ「旧安田銀行小樽支店」。道路拡張の際には曳家工事で今の場所に。

北海道初の鉄道・旧手宮鉄道の跡地は散策路になっています。

朝7時にロビーに集合。OMOレンジャー・なべさんを先頭に、フロントスタッフに「行ってきます!」と元気に手を振って出発します。市場までの道のりでは、立て看板の説明にはない歴史的建物の話、小樽っ子ならではの地元の話も。街の解像度が変わります。

ちょっとディープな雰囲気の狭い入り口。坂の町・小樽を象徴するように通路も坂道。

ちょっとディープな雰囲気の狭い入り口。坂の町・小樽を象徴するように通路も坂道。

小樽三角市場は、戦後の数軒の露店から始まった歴史ある市場で、現在は鮮魚店や食堂など20軒ほどが、細い通路の両側ににぎやかに並んでいます。

「味見していって!」と威勢のいいおじさん。

小樽の冬の魚「八角」も並びます。

「今日はいいエビが入ったよ」「これ味見してみて」なんて元気な呼び声に惹かれてあれこれ眺めながら、お目当てのお店に向かいます。

三角市場内にある「味処たけだ」。

三角市場内にある「味処たけだ」。

希望を伝えます。

出てきたものがこちら。

このツアーで食べられる「勝手にお節介丼」は、希望のネタを伝えるとおすすめのネタまでプラスされるうれしいお節介付きです。私はイクラと八角を伝えましたが、そのほかウニ、カニ、マグロ、サーモン、ホッケ、タコ、ホタテがてんこ盛りで出てきました。小樽の海の恵みがこれひとつで満喫できるほど豪華! あふれんばかりにお節介してくれた海鮮丼なのに「ちょっと食べてみる?」とさらに出てきたエビ。生きたまま殻をむいて食べるのは初めて。ぶりっとした弾力ある食感と甘みを堪能しました。

◆小樽三角市場
住所:北海道小樽市稲穂3丁目10-16
電話:0134-23-2446
営業時間:6:00~17:00
定休日:年中無休
※お店によって異なります。詳しくは公式ホームページをご確認ください。

◆味処たけだ
電話:0134-22-9652
営業時間:7:00〜16:00

・朝市で勝手にお節介丼ツアー
開催時間:8:30
所要時間:約1時間
料金:4,500円 ※ガイド料、食事代
定員:4名

小樽発「朝パフェ」は宿泊者限定メニュー

札幌では、飲んだ後の締めラーメンならぬ「締めパフェ」があることは知られていますが、小樽発「朝パフェ」を食べに人気の洋菓子店「LeTAO(ルタオ)」へ。こちらでは10時~12時まで宿泊者限定の朝パフェを食べることができます。朝からパフェは重いのでは? と思うかもしれませんが、「目覚めのフロマージュパルフェ」は、ビタミンやアントシアニン豊富な北海道産アロニア&ハスカップのソルベやソース、生クリームにはヨーグルトを合わせるなど工夫されています。食べてみると、酸味のあるさっぱりしたソルベに、レアチーズ風のクリームなど軽やかな味わい。オールブラン、グラノーラ入りで、なるほどこれはハワイのアサイーボウルのイメージ! 朝にぴったりも納得でした。

・目覚めのフロマージュパルフェ
開催時間:10:00~12:00
料金:単品 1,650円、ドリンク付 1,870円(税込)
定員:1日40食限定
場所:ルタオ パトス店

◆ルタオ パトス店
住所:北海道小樽市堺町5-22
電話:0120-468-825
営業時間:9:00~18:00、カフェ 10:00~18:00(L.O17:30)
定休日:年中無休

朝ランで街を知る楽しみ

私は宿泊した際、朝日を見ながらのランニングを楽しむことが好きです。おすすめコースをホテルスタッフさんに提案してもらい、北運河から、ガラス工房などお土産屋さんが並ぶ堺町商店街まで運河沿いを走りました。まだ動き出していない街を、独り占めしている気分。観光とはまた違った感覚で、街に親しみがわきました。

これまでも何度か北海道旅行の折に訪れたことがある町でしたが、札幌からのアクセスがいいということもあって、日帰りで、主要スポットを巡る小樽旅行しかしたことがありませんでした。OMO5小樽は、宿泊しながら街を楽しむ仕掛けが多くあります。朝から小樽を楽しみ、集中して仕事も取り組めたことで充実した2泊3日の旅をすることができました。

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#北海道 #小樽 #旅色LIKES #星野リゾート #お試しステイレポ #ワーケーション #OMOワーケーション

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