【阿蘇の穴場観光】新しい発見ができるおすすめスポット17選

2024/02/01

【阿蘇の穴場観光】新しい発見ができるおすすめスポット17選

熊本県を代表する観光スポット、阿蘇山。最近では2016(平成28)年に噴火しており、今でも活発に活動を続けている活火山です。2023年8月現在、阿蘇山火口シャトルバスが運行されており、火口を間近に見ることができます。さらに、阿蘇エリアには阿蘇山以外にも、草原や水源など豊かな自然、阿蘇名産の「あか牛」「阿蘇高菜」といったおいしいグルメなど魅力がたくさんあるのをご存じでしょうか? 今回はそんな阿蘇エリアのなかでも、意外と知られていない穴場スポットに厳選して17選をご紹介。「阿蘇山は行ったことがある」という方も、阿蘇の魅力を再発見してみてください。

【阿蘇郡高森町】上色見熊野座神社

神殿

穿戸磐

異世界に来たかのような神聖な雰囲気を感じる

標高約670mの月形山の山麓にある「上色見熊野座神社(かみしきみくまのざじんじゃ)」。こちらの神社には、神秘的な雰囲気の参道があり、緑に苔むしたその様子はどこか異世界に来たかのよう。拝殿まで280段の階段が続くので、スニーカーなど歩きやすい靴で行くのがおすすめです。境内に立つ神殿の後方には、阿蘇神社の主祭神・健磐竜命(たけいわたつのみこと)の従者・鬼八法師(きはちぼし)が蹴破ったといわれる縦横10m以上の大風穴があります。巨大な岩山を大きな風穴が貫いていることから、どんなに困難な目標でも必ず達成できる象徴として、合格・必勝のご利益があるとされています。また御神木の「椥(なぎ)」は、「凪」とかけて物事を穏やかに済ませる魔除け、葉がちぎれにくいことから縁結びの象徴として、お守りにも使われていたそう。

【阿蘇郡高森町】月廻り公園

根子岳を望む広大な公園

阿蘇五岳の雄大な根子岳が望める「月廻り公園」。3万坪を超える広さを誇り、広大な芝生広場から望む根子岳の絶景は圧巻です。県民投票による「新くまもと百景」にも選ばれています。園内には、ウサギやヤギなどが放牧されている動物広場、18ホールのパークゴルフ、全長約1,200mのゴーカート、ソリにまたがり丘を下る草スキーなど、子どもから大人まで楽しめるアクティビティも充実。たくさん遊んだ後は、併設されている食事処や日帰り温泉でゆっくり過ごせますよ。

【阿蘇郡高森町】トロッコ列車「ゆうすげ号」

沿線のガイドを聞きながらのんびり列車旅

トロッコ列車「ゆうすげ号」は、高森駅~立野駅を走る観光列車です。所要時間は片道約55分、一日二往復の運行となっています。開放感たっぷりの車内では、沿線のガイドを聞きながら、雄大な阿蘇の山々や水源をゆっくりと眺められます。レトロな外観が可愛らしく、緑の背景によく映えるのでフォトジェニックな一枚が撮影できそう。公式HPからネット予約も可能。乗車日より10日前〜3日前まで受け付けているので、指定席をゲットしておきましょう。

【阿蘇郡高森町】高森湧水トンネル公園

幻想的なトンネルを散策

全長550mの「高森湧水トンネル公園」。元々は鉄道のトンネルとして工事がスタートされましたが、大量の出水に見舞われ計画はストップとなり、その跡地を利用してこの公園が造られました。園内では毎分32トンもの水が湧いており、高森町の水源として今も重宝されています。トンネルの奥には常設型のプロジェクションマッピング、水で不思議な世界を演出するウォーターパールが設置されており、幻想的な光景が広がっています。七夕・クリスマスにはトンネル内でイベントも開催しているので、タイミングが合えば訪れてみてくださいね。

【阿蘇郡高森町】青龍山 慈恩寺

九頭龍権現を祭るお寺

大自然に囲まれた熊本県阿蘇郡高森町にある「青龍山 慈恩寺」は、2001年に建立された神仏習合の寺院。本尊を「大日如来」とし、鎮守神「剣立不動荒神」をはじめ、数多くの神仏の御神徳が授かれるとされるパワースポット。霊験あらたかな「九頭龍大権現」には開運や強運、心願成就を願う人々が参拝に訪れます。さまざまな病気や苦しみを御本尊の御力で封じ込める病気平癒の御祈祷も行います。境内は木々が美しい鎮守の森で、季節の移ろいを楽しみながら散策もおすすめ。参拝のあとには迫力満点の御朱印を授かろう。

【阿蘇郡南阿蘇村】白川水源

観光庁の「名水百選」に選定された水源

水の生まれる郷・南阿蘇村の中央を流れる清流・白川の総水源がこちら。1985(昭和61)年に日本名水百選に選定されました。常温14度の水は、毎分約60トン も湧き出ているのだとか。この水源の水は自由に持ち帰ることができ、加熱処理された水も販売されています。やわらかく口当たりのまろやかな水を自宅用にもいかが? また、水源地横の白川吉見神社には「みつはのめ神」という水神様が祀られています。きれいな川と緑の木々に囲まれた明るい雰囲気で、気分もすがすがしくなれそう。ぜひ神社と合わせて訪れましょう。

【阿蘇郡南阿蘇村】道の駅 あそ望の郷くぎの

阿蘇の魅力が詰まった道の駅でグルメやショッピング

雄大な阿蘇山の麓にある「道の駅 あそ望の郷くぎの」。駅内には、阿蘇山を一望できる「食事処あじわい館」やあか牛専門の焼肉レストラン「あか牛の館」をはじめ、地元の野菜などが購入できる物産館のほか、ピクニック気分が味わえる約3,000坪の広大な芝生広場が揃います。また犬と遊べるドッグランもあるので、愛犬連れの方にとっては嬉しいですよね。さらに阿蘇山に降った雨が長い時間を経て伏流水となって湧き出し、飲むこともできる「古代の泉」、その湧き水の流れを利用して粉を挽く 「水車小屋」も併設。グルメからショッピング、眺望まで阿蘇の魅力がぎゅっと詰まったスポットです。

【阿蘇郡南阿蘇村】一心行公園

夏にはひまわり畑で映える一枚を

阿蘇五岳や外輪山を望む絶好のロケーションにある「一心行公園(いっしんぎょうこうえん)」。桜の名所として知られていますが、夏には西側に位置する畑に約3万本のひまわりが咲き誇ります。見頃は 8月中旬~下旬で、辺り一面に広がるひまわり畑を散策していると、まるでおとぎの国に迷い込んだような気分に! 阿蘇の山々を背景に咲く鮮やかな黄色は、写真映えもばっちりです。

【阿蘇郡南阿蘇村】俵山峠展望所

南阿蘇を一望できる絶景展望所

標高約710mから九重連山~米塚・阿蘇五岳・北外輪山・南外輪山・阿蘇谷・南郷谷など阿蘇全体を眺めることができる「俵山(たわらやま)峠展望所」。南外輪山の西端、県道28号線沿い(俵山トンネルルート)から俵山旧道(峠道)へ進んだ先にありますが、向かう途中の景色もまた絶景。展望所から俵山山頂に向かう南外輪山遊歩道が整備されているため、トレッキングも楽しめます。

【阿蘇郡南阿蘇村】阿蘇みつばち牧場

養蜂について学べる施設

5月~10月の間、5万匹のミツバチを飼育している「阿蘇みつばち牧場」。こちでは養蜂(ようほう:蜂蜜あるいは蜜蝋や花粉を採るためにミツバチを飼育すること)について学ぶことができます。実際に、屋外にある巣箱と飛び交うミツバチを見られるほか、蜂の生態や巣の仕組み、蜜の採取方法などの展示コーナーを設けており、顕微鏡カラーテレビシステムを使って、巣箱の中を詳しく観察することも可能です。売店には、ハチミツやハチミツを使ったお菓子やスイーツなどが並び、なかでも特に蜂の巣をそのまま詰めた「巣のまんま蜂蜜」が人気。また、出来たての牛乳と採れたてのハチミツを使ったソフトクリームは、濃厚な甘みが口の中で広がる牧場店ならではの味わいなので、ぜひ食べてみて。

【阿蘇郡南阿蘇村】新阿蘇大橋展望所 ヨ・ミュール

新阿蘇大橋の開通とともにオープンした展望所

2016(平成28)年の熊本地震で崩落した阿蘇大橋が約5年を経て、「新阿蘇大橋」に生まれ変わりました。この橋のたもとに完成した展望所が「新阿蘇大橋展望所 ヨ・ミュール」で、「ヨ・ミュール」は熊本弁で「良く見える」を意味しています。こちらの展望スペースからは新阿蘇大橋・長陽大橋・白川第一橋梁(南阿蘇鉄道)を眼下に望むことができますよ。また仮設住宅の集会場を移築した休憩施設では、ご当地ジェラートが楽しめる売店やトイレも完備しており、ドライブや観光の合間に立ち寄りたいスポットです。

【阿蘇郡南阿蘇村】阿蘇元気の森 Produced by ASO Farm Land

身体を動かして健康増進

「阿蘇元気の森 Produced by ASO Farm Land」は、"阿蘇国立公園 健康の森グループ"によって開発された複合施設です。「パイプライン」や日本最大の滑り台である「キングスライダー」など
、さまざまな運動装置
が設置されていて、お子様からシニア層まで幅広く楽しむことができます。また、施設の一つとして約35種類の動物が飼育されている"ふれあい動物王国"もあり、餌やりを通してカピバラやリスザルなど可愛らしい動物たちと触れ合うことができます。身体を動かした後は、自社農園で採れた野菜を使ったメニューが評判な大阿蘇レストランでランチを楽しみましょう。

【阿蘇市赤水】阿蘇火山博物館

阿蘇山を知り尽くそう

阿蘇山の生い立ちから現在の生態系までを学べる「阿蘇火山博物館」。阿蘇山は、風向きによっては火口周辺の立ち入りが規制されたり、天候によっては火口の見学ができない場合があったりします。そんな時でも心配無用! 中岳火口壁に設置された2台のカメラから、火口の状況がリアルタイムで観察できる火口ワイドスクリーンがあるので、いつでも臨場感あふれる火口見学が楽しめます。また、阿蘇火山の成り立ちやカルデラ、日本や世界の火山、中岳の火山活動、草原と人々の関わりや動植物などの常設展示も充実。さらにマルチホールでは、阿蘇の火山や人々の暮らしに関する映画を鑑賞することもできます。

【阿蘇市西町】モーモーファーム竹原牧場

すがすがしい大草原に広がる体験牧場

阿蘇山を望む広大な牧場で、動物たちとのふれあい体験ができる「モーモーファーム竹原牧場」。牛の乳搾りをはじめ、子牛への乳やりやポニー乗馬、バター作り などさまざまな体験が楽しめます。秋になると、畑で栽培されたトウモロコシの収穫体験も。採れたてを焼きトウモロコシにしていただきましょう。自分で収穫してその場で食べる体験は、お子さんによっても思い出深い経験になるはず。また、予約制の「レストランまきば」では、阿蘇のあか牛料理や地元の郷土料理などが味わえます。

【阿蘇市小里】明行寺

美しい庭園と圧巻の大木は必見

「明行寺(みょうぎょうじ)」は、江戸時代に建てられた歴史があり、夏目漱石の小説『二百十日』ゆかりの寺としても知られています。境内には美しい庭園があり、秋の紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。また11月中旬~下旬になると鮮やかに色づく、市の天然記念物・大イチョウも必見です。さらに、樹齢数100年といわれるしだれ桜は、樹囲約3.2m、高さ約7m、根回り約4mの大木で、春には圧巻の美しさを誇ります。季節によって移り変わる色彩とお堂との美しいコントラストが、私たちの目を楽しませてくれるスポットです。

【阿蘇市一の宮町】古閑の滝

阿蘇の自然がつくる芸術作品

「古閑(こが)の滝」は、落差約80mの男滝(おだき)と、約100mの女滝(めだき)の2つに分かれる夫婦滝(めおとだき)です。普段は静かに流れ落ちる滝ですが、毎年1~2月にかけて冷たい風に吹き上げられると滝の水が凍り、滝全体が一つの巨大な氷柱に。飛び散った水しぶきがそのまま凍った様子は圧巻です。またこの時期に合わせて、夜はライトアップも行われ、まるで一つの芸術作品のような美しい氷瀑を観賞できます。遊歩道がありますが、夜間や凍結時は足元が滑りやすいの注意してくださいね。動きやすく体温調節できる服装や、滑りにくい靴、手袋の装着がおすすめです。冬が終わり暖かくなってくると、溶けた氷が砕け落ちる音が春の訪れを知らせてくれます。

【阿蘇市一の宮町】仙酔峡

山肌が鮮やかなピンク色に染まる

中岳と高岳の北麓、標高約900mに位置する「仙酔峡(せんすいきょう)」は、阿蘇山の噴火によって起こった溶岩流によって形成された景勝地です。九州地方の高山に分布するツツジの一種であるミヤマキリシマが山肌に自生し、その数はおよそ5万株。毎年5月上旬~中旬にかけて溶岩むき出しの谷にミヤマキリシマが咲き競い、ピンクの絨毯のように辺り一面を覆います。その景色は仙人も酔うほどの美しさ! これが名付けの由来といわれています。

おわりに

阿蘇には楽しい観光スポットが目白押し。阿蘇山の姿を望めるビュースポットをはじめ、火山や豊かな水源を有する阿蘇エリアならではの自然が堪能できる穴場、地元グルメをお腹いっぱい堪能できる売店・レストランなど、どこに行こうか迷ってしまうほどです。訪れる季節やシチュエーションに合わせて行き先を決めたら、阿蘇の魅力を五感で堪能しましょう。

旅色編集部 いたがき

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記事企画・監修:旅色編集部 いたがき

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