【嵐山観光で紅葉を満喫】紅葉がキレイなおすすめの名所14選

2024/03/15

【嵐山観光で紅葉を満喫】紅葉がキレイなおすすめの名所14選

美しい竹林や保津川など豊かな自然に囲まれた京都・嵐山。京都のなかでも人気の観光地で、特に10月下旬~12月上旬の紅葉の季節には、歴史ある寺院や神社、保津川にかかる渡月橋などに多くの人がもみじ狩りに訪れます。土産店や飲食店などもたくさんあり、子どもから大人まで楽しめる場所です。そんな自然や文化が調和した嵐山のおすすめ紅葉名所を厳選してご紹介します。

11月上旬~

①【京都市右京区】愛宕念仏寺

癒やしの寺で秋の訪れを感じる

京都市の嵯峨野エリアにある「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」。奈良時代に、聖武天皇の娘・称徳天皇によって建立されました。現在は、一般の参拝者自らの手によって彫られた千二百躰の羅漢像が表情豊かに並び、訪れる人々の心を和ませてくれる「癒やしの寺」として親しまれています。本堂周辺や「ふれ愛観音堂」周辺で、赤や黄色の美しい紅葉のグラデーションが見られるほか、たくさんの羅漢像と鮮やかな紅葉が重なる光景が見どころです。

11月中旬~

②【京都市右京区】常寂光寺

古来より紅葉の名所で有名な寺院

「百人一首」で知られる小倉山の中腹に位置する日蓮宗の寺院「常寂光寺」。かつては平安から鎌倉時代に活躍した歌人・藤原定家の山荘「時雨亭」があったと伝わっています。伏見城の客殿を移築した本堂と、その背後に建つ美しい多宝塔は、訪れたらぜひ見ておきたいところ。また、古くから紅葉の名所として知られ、 赤・黄色のカエデに彩られた参道や石段、庭園が、風情ある風景を演出してくれます。特に、多宝塔近辺は素晴らしく、数ある京都の紅葉スポットの中でも随一といわれていますよ。
例年の見頃:11月中旬~下旬

11月中旬~

③【京都市右京区】野宮神社

黒木鳥居ともみじのコントラストが幻想的

良縁・子宝・学問の神様として有名な「野宮(ののみや)神社」。伊勢神宮へ赴く斎宮に選ばれた皇女が、赴任前に1年間籠もって心身を清めたという古社です。「源氏物語」の「賢木(さかき)の巻」に登場する六条御息所(ろくじょうみやすどころ)と源氏の別れのシーンの舞台でもあります。秋になると赤やオレンジのもみじが境内を彩り、樹皮が付いたままの素朴な黒木鳥居(くろきのとりい)とのコントラストが幻想的な雰囲気を作り出します。
例年の見頃:11月中旬~下旬

11月中旬~

④【京都市右京区】天龍寺

人混みを避けた早朝参拝がおすすめ

臨済宗天龍寺派の大本山で、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために建てたとされる「天龍寺」。元(げん:モンゴル帝国の後裔の一国)との貿易で得た莫大な収入が建立費用に充てられたため、貿易船は「天龍寺船」と名付けられていました。初代住職・夢窓疎石(むそうそせき)が作庭した「曹源池(そうげんち)庭園」が創建当時の面影を伝えてくれます。紅葉が美しく彩る秋の庭園は必見で、カエデ、ツツジ、サクラなど池の周りに立ち並ぶ木々が紅葉し、嵐山をバックに絶景が見られます。日中は多くの人が訪れるため、比較的空いていて空気も爽やかな早朝参拝で訪れてみてはいかが?
例年の見頃:11月中旬~12月上旬

11月中旬~

⑤【京都市右京区】宝厳院

秋には約220本の紅葉が庭園を彩る

臨済宗大本山天龍寺の塔頭(たっちゅう)寺院のひとつで、春と秋に特別公開される「宝厳院(ほうごんいん)」。策彦周良禅師によって作庭された回遊式山水庭園「獅子吼(ししく)の庭」は、嵐山の景観を巧みに取り入れた借景式山水庭園です。「獅子吼」とは“仏が説法する”を意味し、庭園内を散策し鳥の声や風の音を聴くことで心を穏やかにする効果を持つとされています。秋に約220本の紅葉が名庭を染め上げる様子は絶景。秋の特別拝観期間中はライトアップも行われ、赤や黄色のモミジが闇夜に美しく輝きます。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬

11月中旬~

⑥【京都市右京区】嵯峨野トロッコ列車

昼と夜で異なる表情を味わえる

カラフルなトロッコ列車に揺られて、トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅まで全長約7.3km、約25分の旅路を行く「嵯峨野トロッコ列車」。保津峡の雄大な渓谷美を存分に楽しめます。途中、さまざまな見どころを知らせてくれる車掌さんのユニークなアナウンスも好評なんです。紅葉の見頃には約1,000本の色鮮やかなカエデ・ヤマモミジが見られ、壮大な渓谷の流れと鮮やかな紅葉のコントラストが美しく映えます。ライトアップも行われるので、昼間と夜の2回乗車して異なる雰囲気を味わってみるのも良いですね。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬

11月中旬~

⑦【京都市右京区】旧嵯峨御所 大本山 大覚寺

水面に映し出される心経宝塔と紅葉との共演は圧巻

もともとは嵯峨天皇の離宮だった門跡寺院で、真言宗大覚寺派の本山である「大覚寺」。いけばな嵯峨御流の発祥地で総司所でもあります。紅葉の名所としても有名で、見頃を迎えると、境内の至る所が真っ赤に彩られます。こちらに来たらぜひ見ていただきたいのが「大沢池」水面に映し出される心経宝塔と紅葉との共演は圧巻のひと言です。また、大沢池は「日本三大名月鑑賞地」のひとつで、古来より仲秋の名月に観賞会が行われてきたお月見の名所でもあるので、紅葉と併せて楽しんでみては?
例年の見頃:11月中旬~12月上旬

11月中旬~

⑧【京都市右京区】あだし野念仏寺

粋な散りもみじも見事

寺伝によると、建立されたのは約1200年前。弘法大師が「五智山如来寺」として開創した後、法然上人の常念仏道場となり、「あだし野念仏寺」という今の名称に改められました。見どころは、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と四季によってさまざまな光景を楽しませてくれる景観です。11月中旬から紅葉が見頃を迎えると、苔や竹林の緑と対比するように赤く色づく様が美しく、さらに趣のある散りもみじもまた見事。約8,000体の石仏・石塔が建立されている西院の河原には、思わずカメラに収めたくなるような風景が広がります。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬

11月中旬~

⑨【京都市右京区】清凉寺

美しい庭園を彩る紅葉

清凉寺は、「源氏物語」のなかで光源氏が造営した「嵯峨の御堂(みどう)」のモデルとも目される寺院です。釈迦如来像をご本尊とし、通称「嵯峨釈迦堂」とも呼ばれています。広々とした境内には江戸時代に作庭された立派な庭園が2つあり、紅葉の時期になると趣の異なる秋の庭園美を鑑賞できるのが魅力。 精緻な彫刻が施された「弁天堂」 が池に面して建っている池遊式庭園と、風格ある石組が見事な枯山水の方丈前庭の両方で、美しく色づいたもみじを楽しむことができますよ。
例年の見頃:11月中旬~12月上旬

11月下旬~

⑩【京都市右京区】渡月橋

嵐山のシンボルで紅葉狩りを堪能

景勝地・嵐山のシンボルで知られる、桂川に架かる全長155mの橋「渡月橋(とげつきょう)」。平安時代だった9世紀前半には、すでに存在していたといわれています。渡月橋という名前は、亀山上皇が橋の上を移動する月を眺め「くまなき(曇りのない夜空に)月の渡るに似る」と述べたことが由来なのだとか。嵐山が紅葉の見頃を迎える11月には「嵐山もみじ祭り」が開催。渡月橋の上流・大堰川(おおいがわ)から十数隻の社寺船や芸能船などが浮かべられ、絶景の紅葉と優雅な絵巻模様で嵐山ゆかりの芸能が見られます。
例年の見頃:11月下旬~12月上旬

10月下旬~

⑪【京都市右京区】二尊院

「紅葉の馬場」と称される紅葉の名所

嵯峨天皇の勅願によって平安時代に創建された、小倉山の裾野に佇む天台宗の寺院。本尊に釈迦如来と阿弥陀如来の二体を祀っていることから、「二尊院」と呼ばれています。四季折々の自然が見られることで知られていますが、特に秋は平安時代から和歌に詠まれる程美しい紅葉の名所として有名。“伏見城の薬医門の遺構”と伝わる惣門から延びる参道は広く、馬が駆け抜けられるほど広いことから「紅葉の馬場」と称されます。紅葉の見頃の時期には、見事なまでに圧巻の紅葉が出迎えてくれますよ。
例年の見頃:10月下旬~12月上旬

11月下旬~

⑫【京都市右京区】祇王寺

散りもみじに一面が美しく包まれる

「祇王寺(ぎおうじ)」は竹林と青もみじに囲まれた草庵の寺院です。「平家物語」にも登場し、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が清盛の心変わりにより都を追われるように去り、母と妹とともに出家、入寺した悲恋の尼寺としても知られています。こちらでは、11月下旬から境内の青もみじが徐々に紅く染まり、さらには苔庭に散りもみじの真っ赤なじゅうたんが広がります。小路や庭、草屋根、そして竹林にたくさんの散りもみじが静かに重なり、深い紅色に一面が美しく包まれる様は、息をのむほどの美しさです。
例年の見頃:11月下旬~12月上旬

11月中旬~

⑬【亀岡市保津町】保津峡

アクティビティを楽しみながら紅葉鑑賞

亀岡市の保津橋付近から嵐山の渡月橋に至る「保津峡」。峡谷の自然美は四季を通じて素晴らしく、小舟で流れに沿って下っていく「保津川下り」は世界的にも有名なアクティビティです。年間約30万の観光客が訪れており、特に秋の紅葉シーズンには、赤や黄色に染まった迫力ある峡谷の紅葉を間近で楽しむことができます。船頭さんが、軽快なトークで舟旅を盛り上げてくれるのも魅力のひとつ。全行程約16km、約2時間の大自然を感じるアクティビティを体験しながら、絶景の紅葉を満喫してみませんか?
例年の見頃:11月中旬~12月上旬

11月下旬~

⑭【京都市右京区】嵐山の屋形船

屋形船で水上から優雅に紅葉を楽しめる

「嵐山の屋形船」は、805年頃から貴族の遊興のひとつとされていましたが、次第に一般に親しまれるようになり、1912(明治45)年、当時の船頭が嵐山通船を立ち上げました。エンジンのない屋形船を竹竿一本で自由自在に動かす操船技術は、今でも船頭によって継承されています。秋になると、渡月橋や大堰川(おおいがわ)周辺が鮮やかに色づき、船上から望む嵐山一帯のダイナミックな紅葉風景はまさに絶景! 特に朝日が差し込む早朝から午前中の時間帯は、比較的観光客が少なくておすすめです。
例年の見頃:11月下旬~12月上旬

おわりに

京都を代表する観光地・嵐山の寺院や神社、庭園などさまざまな名所をご紹介しました。豊かな自然に囲まれた嵐山で、川下りの舟や屋形船から眺める紅葉もまた一興。自然の中で美しい景色を堪能すれば、心身ともに癒やされますよ。思わず見惚れてしまう鮮やかな紅葉に心を奪われながら、深まる秋の景色をカメラに収めて、たくさん思い出を残しましょう。

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