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広島県|広島
発信日:2024年02月24日
2024年04月13日(土)〜06月02日(日)
入場料:一般 1,500円、高・大学生 1,000円、小・中学生 700円
ブルターニュの神秘を満喫!
広島県立美術館は、主催で2024年4月13日~6月2日の期間、「ブルターニュの光と風」を広島県立美術館にて開催します。雄大な自然に恵まれたエキゾチックな“異郷”ブルターニュへの旅を広島で。ゴーギャン、クールベ、ブーダン、ドニ、ボナールなどの作品も含め、65点を展示!
開催趣旨
雄大な自然に育まれたエキゾチックな“異郷”ブルターニュへの旅
フランス北西部に位置し、深緑色の海と断崖が織りなす海岸線、深い森など豊かな自然をもつブルターニュ半島。ケルト系言語のブルトン語をはじめとする独自の文化を持ち、中世の香りを色濃く残すこの地は、伝統的、神秘的なイメージによって人々の関心をかき立ててきました。とくに19世紀以降、交通網の発達とともに多くの画家がブルターニュを訪れるようになると、近代化の波を逃れて手付かずのまま残された自然や、現地に暮らす人々の信心深く慎ましい生活を題材に、数々の優れた絵画が生み出されました。
本展では、フランス・カンペール美術館のコレクションを中心とする、44作家による65点の多彩な絵画作品を通じて、フランス内部の“異郷”ともいわれるブルターニュの豊かな魅力をご紹介します。
本展のポイント
フランス、ブルターニュ地方
①フランス、ブルターニュ地方の魅力を感じる
心揺さぶる荒々しい海、見渡すかぎりの雄大な草地や、神秘に包まれた深い森。あるいは、伝統衣装に身を包んだ人々が営む、この地ならではの暮らしなど――ブルターニュ独自の魅力を描いた絵画作品を通じて、旅するようなひとときをお楽しみください。
アルフレッド・ギユ《さらば!》 1892年 油彩・カンヴァス
②フランス近代絵画の展開をたどる
ブルターニュ地方は、近代美術の歴史に名を刻んだ場所としても知られます。ブルターニュの地が育んだフランスの画家たちの創意に触れ、彼らがそれぞれに発展させた個性豊かな絵画表現を堪能してみては。
③一部を除き、作品の撮影が可能
本展では、一部を除き、作品の撮影が可能です。絵画で巡るブルターニュへの旅を通して、心に残った一枚の記憶をお持ち帰りください。
アルフレッド・ギユ《コンカルノーの鰯加工場で働く娘たち》1896年頃 油彩・カンヴァス
第1章 ブルターニュの風景 豊饒な海と大地
近代のフランスにおいて、ブルターニュは小説や旅行記、民間伝承などのロマン主義文学のなかで「未知なる土地」や「異郷」として紹介され、そのエキゾチックなイメージによって多くの画家たちを惹きつけてきました。1830年代以降、交通網の発達とともに、実際に自ら半島を旅する画家が増え、サロン(官展)でブルターニュ主題が流行します。本章では、圧巻の自然や信仰に基づく素朴な暮らしなど、典型的なブルターニュの姿を描き出した作品をご紹介。
ポール・セリュジエ《さようなら、ゴーギャン》1906年 油彩・カンヴァス
第2章 ブルターニュに集う画家たち 印象派からナビ派へ
19世紀後半、ブルターニュの地で制作を行った画家たちが、フランス美術に新たな展開をもたらしました。南西部の小村ポン=タヴァンに滞在したポール・ゴーギャンと、彼を取り巻く画家たちは、単純化された形態と大胆な色彩による新たな表現を生み出します。その様式と精神性は、パリで活動したナビ派の画家たちへと引き継がれ、近代絵画はさらなる発展を遂げました。本章では、フランス美術史の舞台としてのブルターニュに着目し、印象派からナビ派へと向かう流れをたどります。
フェルディナン・ロワイアン・デュ・ピュイゴドー《藁ぶき屋根の家のある風景》1921年 油彩・カンヴァス
第3章 新たな眼差し 多様な表現の探求
ブルターニュで生まれた絵画様式がパリに伝わり、影響を与えた一方、ブルターニュの画家たちにとってもパリの美術動向は無視できないものでした。本章では、ブルターニュに拠点を置き、黒を基調とする画面によってパリ画壇で注目を集めた画家グループ「バンド・ノワール(黒い一団)」や、点描によって鮮やかな色調を生み出す新印象派、フォーヴィスムやキュビスムの前衛的な様式など、画家たちが追い求めた多様な表現によりブルターニュの風景や人物を描いた作品をご紹介。
ブルターニュの光と風【広島県立美術館】
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