【広島・サイクリング旅】自転車で行くおすすめのおでかけスポット15選

【広島・サイクリング旅】自転車で行くおすすめのおでかけスポット15選

観光・カルチャー

2023/08/10更新

歴史や文化、自然の魅力が溢れる都市・広島。広島観光をより深く楽しむなら「広島市内」「しまなみ海道」「とびしま海道」の3つのエリアを、自転車で巡ってみてはいかがでしょう。それぞれに特色のあるスポットがたくさんあり、風を感じながらのサイクリングは、広島ならではの観光を存分に味わうことができます。今回はこの3つのエリアごとに、おすすめのサイクリングスポットをご紹介します。

広島市内

【広島】ひろしま夢ぷらざ

まずは広島の観光情報をチェック

「ひろしま夢ぷらざ」は、広島の旬の特産品が手に入るアンテナショップです。本通商店街のアーケード内にあり、雨の日でも気軽に立ち寄れるのが魅力。店内では、2週間ごとに県内各地の特産品を紹介するイベントが開催され、新鮮な野菜や海産物、寿司やお餅、お菓子などが販売されています。ここでしか買えない珍しい商品もありますよ。店頭では、広島県内の観光情報やお得なチケットも入手できます。自転車で広島を巡るなら必見のスポットです。

【広島】ひろしま美術館

印象派コレクションが充実した美術館

広島の中心部にある美術館で、印象派をはじめとするフランス近代絵画や日本洋画、日本画の名作を鑑賞できます。広島市中央公園の緑豊かな景色に囲まれた建物は、広島銀行の創業100周年を記念して1978(昭和58)年に開館しました。常設展では、モネやルノワール、ピカソなど約100点の作品が展示されています。特別展では年に数回、さまざまなテーマや時代の美術作品を紹介しています。

【広島】広島城

天守閣の展望台からは広島市内が一望

戦国時代に毛利輝元が築いた城で、鯉城とも呼ばれる広島城。原爆によって全壊した天守閣は、1958(昭和33)年に外観復元されました。天守閣の展望台からは、広島市内を一望できます。天守閣の内部は歴史博物館になっており、鎧や兜が着られる体験コーナーや城下町広島の歴史を学べる展示があります。広島城は、広島駅からは約15分、平和記念公園からは約10分と、自転車でアクセスしやすい場所です。

【広島】原爆ドーム

原爆の恐ろしさと恒久平和への願いの象徴

被爆当時のままの姿で保存されている平和の象徴、それが原爆ドームです。広島県物産陳列館(のちに広島県産業奨励館へ改称)として1915(大正4)年に建築されたこの建物は、相生橋の南側、元安川に面して立っています。そして、原爆はこのドームから南東約160mの場所で炸裂したとのこと。奇跡的に倒壊を免れたものの、崩れかけた外壁や鉄骨がむき出しになった痛々しい姿は、見る人の心を深く打ち震わせます。原爆の恐ろしさと恒久平和への願いの象徴として、1996(平成8)年には世界遺産に登録されました。被爆当時から残る数少ない建物の一つであり、今もなお戦争のむごさを伝える大切な存在です。

【広島】平和記念公園

世界各国から多くの人が訪れる広島のシンボル

広島の中心部にある「平和記念公園」は、原爆の惨禍を伝えるとともに、世界平和を願う場所です。園内には原爆ドームや平和の鐘、「世界の子どもの平和像」など、感動的なモニュメントが並びます。特に毎年8月6日には、平和記念式典が行われ、原爆投下の悲劇を追悼し、平和を願う行事を開催。夜には元安川や市内の川で犠牲者への慰霊のための、とうろう流しも行われ心温まる光景が広がります。平和な時だからこそ、一度は見ておきたい大切な場所を訪ねてみましょう。

【広島】広島平和都市記念碑(原爆死没者慰霊碑)

平和を誓う文が刻まれた原爆死没者の慰霊と鎮魂の碑

平和記念公園の中央にそびえる、原爆犠牲者の慰霊と鎮魂の碑です。はにわの家形をした屋根は、霊を雨露から守るという願いが込められています。碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」という文が刻まれ、碑の内部には、原爆で亡くなった方々の名前が記された名簿が納められています。毎年8月6日には、平和記念式典でこの碑に花が手向けられます。

【広島】広島平和記念資料館

訪れるたび、平和への思いを新たに

被爆資料や遺品、被災写真を通して、原爆の非人道性、被爆者や遺族の苦しみや悲しみを伝える「広島平和記念資料館」。原爆投下から現在までの広島の歴史と平和への願いを伝えています。丹下健三氏の設計で1955(昭和30)年建築の国指定重要文化財である本館と、渡り廊下で繋がる東館の2棟からなっています。本館では、被爆者と8月6日のヒロシマをテーマに展示。被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真や資料は、見る者の心に深く刻まれます。

しまなみ海道(広島県尾道市~愛媛県今治市)

【尾道・福山・三原】向島

温暖な気候と豊かな自然に恵まれた島

広島市から渡し船で約5分のところにある、瀬戸内海に浮かぶ美しい島が「向島(むかいしま)」です。島はカーネーションやストックなどの花の産地としても有名で、春から夏にかけて色とりどりの花が咲きます。また海岸沿いのサイクリングロードや、レトロな町並み、映画のロケ地を巡るコースなどがありサイクリングにも最適です。島の名物は、みかんやいちじくなどの果物で、収穫体験やジャム作りなどを楽しむことができるほか、地元の食材を使ったおいしいレストランやカフェでの食事も充実しています。

【尾道・福山・三原】因島大橋

吊り橋特有の優雅な曲線とタワーが美しい姿を見せる

尾道市と因島(いんのしま)を結ぶ西瀬戸自動車道「しまなみ海道」の2番目の橋がこちら。橋長は約1,270mで、吊り橋特有の優雅な曲線とタワーが美しい姿を見せています。橋の下段は歩行者や自転車専用道路となっており、サイクリストに人気のスポットです。さらに橋からは瀬戸内海の絶景が広がり、気持ちの良い風を感じながら走ることができることでしょう。因島大橋の向島側には、因島大橋記念公園があり、ここからは因島大橋が一望できるほか、芝生広場やキャンプ場などのレジャー施設も楽しめます。

【尾道・福山・三原】因島水軍城

日本の海賊「村上水軍」にまつわる資料を展示

「因島水軍城」は、日本の海賊として知られる村上水軍の歴史を学べる城型資料館です。こちらは「水軍のふるさと因島にふさわしいものを」と、1983(昭和58)年に建設されたもので、歴史家の奈良本辰也氏が監修しています。城内には、南北朝時代から室町時代にかけて活躍した村上水軍の武具や遺品、古文書などが展示されており、水軍の生活や戦闘の様子を垣間見ることができますよ。因島大橋から自転車で約15分の場所にあり、周辺には因島村上氏ゆかりの寺院や神社、美しい海岸など見どころ満載です。

【尾道・福山・三原】生口橋

因島と生口島を結ぶファン型斜張橋として開通

因島と生口島(いくちじま)をつなぐ西瀬戸自動車道には、美しいファン型斜張橋が誇らしげに架かっています。その全長は約790mに及び、空中から放射されたようなケーブルが、優雅なハープや鳥の羽ばたく姿を連想させます。完成当初は世界最長の斜張橋としてその名を刻みました。また橋の中央からは、瀬戸内海の青い海と島々の風景が広がります。橋の上には自転車道が整備されており、地元の特産物が育まれるミカン畑やオリーブ園を眺めながら、自然と文化が融合した美しい風景を堪能できますよ。

【尾道・福山・三原】島の駅 しまなみ1

お土産選びにも最適。しまなみ街道の名産品がずらりと並ぶ

「島の駅 しまなみ1」は、瀬戸内の海産物や果実を使った調味料やスイーツなど、オリジナル商品を豊富に扱っている土産物店です。因島大橋から多々羅大橋(たたらおおはし)へ向かうサイクリングロード沿いにあるので、アクセスも良好。自家農園のレモンやみかんをそのまま絞って作られたジュースやジャム、ポン酢などは、爽やかな香りと酸味が特徴で、観光客からの人気も高い名産品です。さらにかき(牡蠣)めしの素や瀬戸内レモンカレーなど、ご飯に合う商品も充実しています。店内では、地元の野菜や果物、花なども販売しており、島の恵みを存分に感じることができることでしょう。

【尾道・福山・三原】耕三寺博物館(耕三寺)

芸術と信仰の世界に触れる

瀬戸内海に面した小高い丘にある「耕三寺(こうざんじ)博物館(耕三寺)」は、“母の寺”と呼ばれる浄土真宗の寺院と、その境内にある美術館です。寺院は、大阪の元実業家、耕三寺耕三(こうざんじこうぞう)が慈母への報恩感謝の思いを込めて建立したもので、奈良・平安時代の浄土教の寺院を模しています。堂塔伽藍(どうとうがらん)は国の登録有形文化財に指定されており、書院「潮聲閣(ちょうせいかく)」や大理石の庭園「未来心の丘」などが見どころです。美術館は、耕三寺家の美術コレクションを公開しており、仏教、茶道、近代美術などの作品が展示されています。瀬戸内海の絶景とともに、芸術と信仰の世界に触れることができるスポットです。

とびしま海道(広島県呉市の下蒲刈島~愛媛県今治市の岡村島)

【呉・竹原・東広島】松濤園

歴史的建造物と美しい庭園を満喫

「松濤園(しょうとうえん)」は、歴史的建造物と美しい庭園を満喫できる安芸灘(あきなだ)とびしま海道の立ち寄りスポットです。松濤園の庭園は、三之瀬瀬戸(さんのせせと)の急潮を借景にしており、松を主樹としたみどり豊かな景観を楽しめます。また全国各地から移築した古民家や復元した建物も見どころです。「朝鮮通信使資料館」では、一級の資料や古伊万里のコレクションを見学でき、「あかりの館」では江戸時代の灯りや火事の歴史を知ることができます。周辺には蘭島閣(らんとうかく)美術館や昆虫の家などの文化施設があるので、こちらにも少し足を伸ばしてみてはいかが?

【呉・竹原・東広島】歴史の見える丘公園

御手洗の町並みや瀬戸内海の美しい島々を一望

「歴史の見える丘公園」は、呉市御手洗地区の高台にある展望スポットです。江戸時代から北前船(きたまえぶね)の寄港地として栄えた御手洗の町並みや、瀬戸内海の美しい島々、四国との県境に架かる岡村大橋などが一望できます。公園内には桜や樹木が植えられており、四季折々の風情が楽しめますよ。公園周辺には、喫茶休憩所や歴史案内所があるので、地元の文化や歴史に触れてみてはいかがでしょう。自転車で訪れる際には、特産の柑橘類が並ぶ遊歩道を通って公園まで登るのがおすすめです。

おわりに

「広島市内」「しまなみ海道」「とびしま海道」、広島が誇るそれぞれのサイクリングスポットは、美しい自然や歴史的な名所が豊富で、心温まる体験ができます。広島市内では、「平和記念公園」や「原爆ドーム」などの歴史的なスポットからお好み焼きやもみじ饅頭などの名物グルメまで、思い思いの時間を過ごせます。しまなみ海道では、瀬戸内海の絶景や離島の風情を感じるひとときを。そして、とびしま海道では自然豊かな島々や古代遺跡などの文化的なスポットを楽しめます。そんな広島は、自転車で巡ることで新しい発見や感動と出合えることでしょう。街の風景を満喫しながら、思い出に残る旅を楽しんでくださいね。

旅色編集部 なかやま

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記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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