【琵琶湖・サイクリング旅】自転車で行くおすすめのおでかけスポット25選

【琵琶湖・サイクリング旅】自転車で行くおすすめのおでかけスポット25選

観光・カルチャー

2023/08/09更新

日本最大の湖である琵琶湖周辺は、サイクリストに人気の場所です。サイクリングで移り変わる景色を楽しみながら、観光スポットに立ち寄ったり道の駅でグルメを堪能したりと、楽しみ方はさまざま。快適に走行できるサイクルコースとなっており、レンタサイクルもあるため、サイクリング初心者にもおすすめです。琵琶湖の景色を楽しみながら、自分の力で進む充実感や達成感を味わえる日帰り旅行になるのではないでしょうか。

琵琶湖サイクリング=ビワイチ!

琵琶湖一周はおよそ200kmあり、琵琶湖大橋から北側は“北湖”、南側は“南湖”と呼ばれています。湖を自転車で一周する場合、所要時間はおよそ10時間。琵琶湖を反時計回りに一周するサイクリングコースは“ビワイチ”と称されています。湖南エリア、湖東エリア、湖北エリア、湖西エリアにあるチェックポイントを各エリア1つ以上巡ると、「びわ湖一周サイクリング認定証」がもらえます。このほかにも琵琶湖周辺はサイクリング推奨活動を実施しているエリアです。ビワイチ上にはサイクリストにトイレや空気入れの貸出などを行うおもてなし拠点「サイクルサポートステーション」もあり、初心者でもチャレンジしやすいでしょう。

日帰りで琵琶湖を一周するには、約200kmを走破する体力が必要です。そのため初心者が一周するなら1泊2日以上の日程を組んだほうが、観光スポットに立ち寄る、自転車を降りて景色を眺めることが余裕を持って楽しめるでしょう。もし日帰りならば、湖北だけ、湖南を半周だけ、船などの交通機関を組み合わせてショートカットするなどで、100km以内のコース設定にすることがおすすめです。

例えば、近江鉄道は車内への自転車持ち込みが可能です! 近江本線の始発終着駅である米原駅のサイクルステーションで、自転車をレンタルし、じっくり楽しみたいスポットの最寄り駅まで移動するのもいいでしょう。

観光スポット

琵琶湖周辺には、安土城跡や彦根城など歴史ファン必見のスポットが点在しています。一方で現代的な複合施設や文化を発信する博物館などもあり、訪れたい施設が満載! サイクリング中に訪れて、このエリアの魅力に触れてみましょう。

【湖南】THE CALENDAR

JR大津駅の新スポット! 人が集える複合施設

JR大津駅舎のおよそ380坪の敷地を使った複合施設が、「THE CALENDAR(ザ・カレンダー)」です。人々の集う場として作られており、地産地消メニューが味わえるレストランやバーベキューが楽しめる屋外オープンテラス、卓球もできるラウンジと、ニーズに合わせた過ごし方ができる施設がそろいます。まずは「THE CALENDAR」に立ち寄り、大津駅観光案内所でレンタサイクルしてから、ほかの場所に向かうのもいいでしょう。

【湖南】近江神宮時計館・宝物館

神社に時計館? 日本最古級の懐中時計を展示!

水時計を作った天智天皇を祀る近江神宮には、珍しい時計を展示する「近江神宮時計館・宝物館」があります。日本最古級の懐中時計をはじめ、和時計や海外の懐中時計など、およそ180点ものコレクションを収蔵。オメガやロレックスといった有名メーカーが奉納した時計も、境内で見ることができます。サイクリングのついでに貴重な時計が一堂に会するこの場所に足を運んでみるのもいいでしょう。

【湖南】佐川美術館

3大巨匠の作品を常時展示。外観の美しさにも注目

琵琶湖畔にたたずむ「佐川美術館」は、日本画・平山郁夫、現代彫刻・佐藤忠良(ちょうりゅう)、陶芸・十五代樂吉左衛門(じゅうごだいらくきちざえもん)という3人の巨匠の作品を常時展示している美術館。企画展やコンサート、ワークショップなども定期的に開催されます。和を基調とした建物は、水庭に囲まれまるで水に浮かんでいるよう。美術館を含む景観全体の美しさにも注目です。

【湖南】滋賀県立琵琶湖博物館

琵琶湖のすべてがここで学べる! 体験型博物館

2,000種以上の生き物が生息し、固有種も多い琵琶湖。そんな琵琶湖のすべてを体感できるミュージアムが、「滋賀県立琵琶湖博物館」です。淡水では日本最大級の大きさのトンネル水槽は、琵琶湖の沖合を再現しているそう。西日本ではここでしか見られないバイカルアザラシや半身半骨のツダンスキーゾウ標本など、見どころたくさん! ブラックバス料理が楽しめるレストランやミュージアムショップもあります。

【湖東】一志郎窯

空白の時を経て再興! 繊細な湖東焼に魅せられる

彦根市にある「一志郎窯(いちしろうがま)」は、陶芸家、中川一志郎さんの陶芸工房。幕末彦根藩の御用窯だった湖東焼(ことうやき)は桜田門外の変を機に廃れましたが、緻密で華やかな絵付けに魅せられた中川さんにより再興されたそう。工房内では作品の展示のほか、販売も行われており、中川さんの手掛けた湖東焼の器でコーヒーをいただくことができるカフェも併設されています。

【湖東】ボーダレス・アートミュージアムNO-MA

昭和初期の町屋を美術館に! 表現の力を感じる場所

昭和初期の町屋をアートな空間にリノベーションした「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」。障がいのある方の作品や現代のアート作品など、さまざまな表現を分け隔てなく展示し、ボーダーを超えていく試みを行っています。敷地にある庭からの景色や蔵を活用した作品もあるなど、町屋空間に溶け込むアート作品も。展示作品との距離の近さも魅力の一つです。

【湖東】近江八幡市立資料館

ノスタルジックな景色の中、近江商人の暮らしに触れる

天秤棒を担ぎ全国を行商していた近江商人の暮らしに触れられるのが「近江八幡市立資料館」です。歴史民俗資料館と郷土資料館、旧西川家住宅の3つからなり、近江商人の生活様式や民族資料を展示。水郷地帯の農村の暮らしを垣間見ることができます。昔ながらの景色が残る街並みをサイクリングしたら、資料館にも足を運んでみましょう。

【湖東】安土城郭資料館

幻の名城、安土城の在りし日の姿を伝える場所

安土駅に隣接する「安土城郭資料館」は、織田信長が築城したといわれる幻の名城、安土城にまつわる資料が集められた場所。1/20のスケールで再現された安土城の模型が展示されています。忠実に再現された豪壮華麗な姿に、往時の繁栄ぶりを感じることができます。併設されたカフェで信長の家紋を描いたラテアートのカプチーノを飲んで、ひと息つくのもおすすめです。

【湖東】安土城跡

幻の名城跡地で歴史に思いを馳せる特別な時間

JR安土駅の北東に位置する「安土城跡」は、織田信長の居城跡地で、国指定の特別史跡にもなっています。本能寺の変ののちに焼失したため、現在残っているのは石垣などです。南側には天主跡と本丸跡の礎石、二の丸跡には、本能寺の変の後に豊臣秀吉が建立した信長廟を見ることができます。「安土城郭資料館」に行ったあとは「安土城跡」にも足を運んで時の流れを感じてみましょう。

【湖東】彦根城

美しさが際立つ白い天守! 歴史を感じる城下町を散策

春は桜、秋は紅葉の名所にもなっている彦根城は、国宝に指定された天守をはじめ、見どころの多いスポットです。スタイリッシュな白い天守が青空に映え、美しさが際立ちます。ご当地キャラのひこにゃんも、定期的に彦根城に登場するそう。彦根城の城下町をサイクリングするのもいいでしょう。

【湖東】金剛輪寺

自然の中で醸す存在感! 秋には深紅に染まる紅葉も

奈良時代に聖武天皇の勅願により開山された天台宗の寺院が「金剛輪寺(こんごうりんじ)」です。堂内には平安時代に作られた十一面観音像など、重要文化財にも指定された仏像を見ることができます。春には山桜やシャクナゲ、夏にはあじさいやスイレン、秋は紅葉と、庭園の美しさも見どころの一つ。特に紅葉は血染めの紅葉と称され、山全体が深紅と黄色に彩られます。

【湖北】三島池

マガモが泳ぐ人工池! 伊吹山との取り合わせも美しい

農地用水のため池として作られた楕円の池「三島池」は、マガモが繁殖する場所として滋賀県の天然記念物に指定されている場所です。湖面に移る伊吹山はとても美しく、絵や写真に残す方も多いよう。マガモのほかオシドリやカルガモなどの水鳥をはじめ、たくさんの生物が生息する場所でもあり、春は桜、秋は紅葉と季節により異なる表情を見せてくれます。

【湖北】つづら尾崎展望台(奥琵琶湖パークウェイ)

琵琶湖を眼下に臨む|恋人の聖地に赤いリボンを結んで

奥琵琶湖パークウェイにある「つづら尾崎展望台」は、目の前に広がる琵琶湖を眺められるスポットです。竹生島(ちくぶしま)特有の自然美も見どころで、春には桜、秋には紅葉と、季節ごとに異なる景色を楽しめます。恋人の聖地とも称され、かつて琵琶湖で用いられていた丸子船をモチーフにしたモニュメントに赤いリボンを結び、願いを乗せている方も多いよう。

【湖北】English Gardenローザンベリー多和田

外国に来たかのよう! フォトジェニックな空間が広がる

13,000平方メートルもの広大な敷地を誇る「English Gardenローザンベリー多和田」は、英国のような空間が広がる複合施設。イングリッシュガーデンに牧場、体験工房と、季節を問わず楽しめます。イギリス発のクレイアニメ「ひつじのショーン」を再現したエリアはフォトジェニックと人気! 日本にいながらまるで外国に来たかのような気分に浸れます。

【湖北】長浜観光農園ごんせ

いちごに山羊にBBQ! 自然を満喫して存分に楽しむ

北陸自動車道の長浜ICからほど近い場所にあるのが、「長浜観光農園ごんせ」です。いちごをメインにした観光農園で、園内ではバーベキューにいちご摘みや牛、山羊とのふれあいなどといった体験もできます。バーベキューは持ち込みもできますが手ぶらでもOK! サイクリングで汗を流してバーベキューを楽しむのもいいかもしれません。併設されたカフェでは、いちごスイーツや牧場ミルクの濃厚なソフトクリームなど、写真映えするスイーツが楽しめます。

【湖北】高島市マキノ農業公園マキノピックランド

メタセコイア並木をバックに季節の果物を収穫体験!

果物狩りを楽しみたいなら、「高島市マキノ農業公園マキノピックランド」がいいでしょう。さくらんぼやブルーベリー、ぶどう、栗、りんごなど、季節の果物を収穫体験できます。440本ほど植栽されたメタセコイア並木は、観光名所の一つ。芝生広場やカフェなどもあり、自然を感じながらのんびりとした時間の流れを楽しむことができます。

【湖南】近江大橋

湖上をサイクリングする爽快感! 眺望を間近から

琵琶湖には2つの橋がかかっていますが、そのうちの一つが草津と大津を結ぶ「近江大橋」です。近江大橋は琵琶湖との一体感を重視した、ゆるやかな曲線のシンプルなデザインが特徴。自転車通行用のスペースも設けられているため、心地よい湖上の風を感じながらサイクリングで渡るもよし。橋の付近を散策したり、琵琶湖の眺望を楽しんだりするのもいいでしょう。

【湖南】もりやま芦刈園

水辺に親しむ公園! 6月には世界のあじさいが咲き誇る

烏丸(からすま)半島の近くにある「もりやま芦刈園」は、世界のさまざまな品種のあじさいを楽しめる場所。日本のあじさいと西洋のあじさいがそれぞれ約50品種5,000本ずつ植えられています。あじさいの見ごろは6月から7月上旬にかけての時期ですが、ほかの季節にはバラやボタン、萩など四季折々の花が咲き、どの季節に訪れても楽しいでしょう。

【湖南】草津市立水生植物公園みずの森

たくさんの睡蓮に圧倒! 植物との出合いを楽しむ場

琵琶湖に囲まれ季節ごとの草花を楽しめるスポットが、「草津市立水生植物公園みずの森」です。たくさんの草花がありますが、なかでも睡蓮は150種類以上と日本最多クラスで、ここでしか見られない品種も。ほかにも温室や映像ホール、アクアリウム、常設展示室など、見どころもたくさんです。みずの森の景色を眺めつつ食事が楽しめるレストランもあります。

【湖東】能登川水車とカヌーランド

巨大な水車に圧倒! 伊庭内湖畔の景観も楽しい親水公園

伊庭内湖(いばないこ)に面した「能登川水車とカヌーランド」のシンボルは、直径13mもの巨大な水車。小川や芝生広場、レンタルカヌーなどがあり、子ども連れでにぎわうスポットです。精米作業の様子が垣間見られる水車資料館があり、かつて行われていた農業の様子を知ることができます。湖辺の景観を楽しみながら、のんびりとサイクリングの疲れを癒やすのもいいでしょう。

道の駅

道の駅はその土地の名産品や文化、観光情報などが集まる観光の拠点ともいえる場所です。ご当地グルメを味わったり、琵琶湖の眺望を満喫したりと、思い思いの過ごし方ができるでしょう。サイクリングの休憩もかねてぜひ立ち寄ってみて。

【湖北】道の駅 藤樹の里あどがわ

扇子作り体験を旅の思い出に! 絶品グルメにも注目

高島市の特産品を買えるのが、「道の駅 藤樹(とうじゅ)の里あどがわ」です。地場産業である扇子作りを体験できるのが大きな特徴。日帰り旅行の思い出の品として、手作りの扇子を持ち帰るのもいいでしょう。レストランや軽食もあり、サイクリングの休憩場所としてもおすすめです。レストラン「安曇川(あどがわ)グリル」では、備長炭で焼き上げた炭火焼きハンバーグや近江牛のステーキなどを味わえます。

【湖北】道の駅 湖北みずどりステーション

野鳥と夕陽を楽しむスポット|湖北ならではのグルメも

湖北野鳥センターに隣接する道の駅が「道の駅 湖北みずどりステーション」です。目の前に広がる湖北水鳥公園にはたくさんの野鳥が訪れ、湖北野鳥センターから観察できます。夕陽の絶景スポットで、野鳥と夕陽を目的に訪れるのもいいでしょう。レストランでは鮒(ふな)ずし、びわますなど、湖北ならではの食材を使ったメニューを味わえます。特に琵琶湖にしか生息していないサケ科の一種“びわます”は、味わっておきたいグルメです。

【湖南】道の駅 妹子の郷

湖西道路唯一の休憩スポット! 地元食材を堪能できる

琵琶湖の西側に位置する「道の駅 妹子の郷(いもこのさと)」は、湖西道路沿いにある唯一の休憩スポット。県内で採れた木材を使われたウッディな建物は一見の価値あり! 近江牛など地元食材を使ったメニューが楽しめるレストランや地元の野菜などが並ぶ物産販売などのほか、近隣の観光情報のチェックもできます。特製のビネガードリンクやしそソーダで、サイクリング中の喉を潤すのもおすすめ。

【湖南】道の駅 アグリの郷栗東

地元ならではのグルメならここ! 製造過程も見学できる

地元の食材を買える場所に行きたいなら、「道の駅 アグリの郷栗東(さとりっとう)」を目指してみましょう。地元農産物の直売所と加工所があり、製造過程を見学できるのが特徴。販売されているもののほとんどが地場産物で、特産の薬師ごぼうを使った加工品もたくさんあります。東海道新幹線がすぐそばを走っており、運が良ければドクターイエローを見ることができるそう。

【湖南】道の駅 びわ湖大橋米プラザ

琵琶湖大橋と琵琶湖の眺望と地元グルメが楽しめる

琵琶湖の東西を結ぶ琵琶湖大橋の西側にあるのが、「道の駅 びわ湖大橋米プラザ」です。滋賀県の特産品直売所や地産地消のメニューがそろうレストランなどがあり、グルメを楽しんだり地元の新鮮野菜や信楽焼などの工芸品を購入したりできます。旅行のお土産をここで探すのもいいでしょう。2階のバルコニーで休憩しつつ、琵琶湖大橋を望む湖の景色を楽しむのもおすすめです。

琵琶湖のサイクリングは魅力がいっぱい!

琵琶湖周辺には立ち寄りたいスポットがたくさんあります。サイクリングついでに行きたいスポットをピックアップして、自分なりのルートを検討するのも楽しい時間。自分の力で進む充実感や達成感は、サイクリングならでは。次の週末は琵琶湖で充実した1日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

旅色編集部 なかやま

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記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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