――1泊2日で富士市を巡ってみて、どんな印象を受けましたか？

風が心地よく、とても清々しくて、リフレッシュできるまちだと思いました。外に出るとすぐ山と海に囲まれて。どこを巡ってもずっと絶景、という印象でしたね。おいしいものをたくさん食べ、目で絶景を見て、気持ちいい風も感じられたので、フルで五感、第六感まで楽しめるところだなって思いました。体が喜んでいる気がします。本当に清々しい気持ちになれて、写真にもきれいな空気がそのまま写り込んでいるのではないか？ と思うくらい。東京から富士市は新幹線だと1時間くらいで着くので、アクセスの良さも魅力的です。

――大淵笹場から見た富士山と茶畑は圧巻の景色でしたね。

まさに絵にかいたような絶景でしたね。茶畑の中に入って撮影できたことが、とても印象的でした。私の出身地である鹿児島県もお茶どころなので、茶畑自体は昔からよく目にしていました。でも、茶畑に入っての撮影は、なかなかできるものではないんですよね。一度でいいからあの中で写真を撮ってみたいなってずっと思っていたことが今回叶いました。大淵笹場は地域の皆さんで管理しているから、中まで入って撮影ができると聞いてうらやましかったです。富士山をバックに、茶畑に囲まれて、“ザ・富士市”という素敵な思い出の一枚が撮れますよね。

――他にも富士市ではいたるところから富士山が見えますが、特に印象に残った景色はありますか？

ふじのくに田子の浦みなと公園からの景色は、印象に残っています。山頂付近の三角部分だけではなく、裾野からちゃんと始まっているんだな、というのがよく分かりました。富士山の本当の大きさを知れた気がします。昨日みんなで「一合目はどこから始まっているのか？」って話をしていました。それくらい、まちが富士山に続いているように見えます。まるで、富士山に住んでいるような感覚にもなりそう。他に印象的だったのが、園内にあった「富士山ドラゴンタワー」。富士山と昇り龍（ドラゴン）ってめちゃくちゃ縁起いいじゃん！ って思ったんですが、富士山は何でも最強スポットにしてくれますね（笑）。

――確かに（笑）　一方で穏やかな空気と時間も流れていましたね。

そうですね。子どもたちが元気に凧揚げをしていて、とても平和な時間が流れていましたね。撮影で鐘を鳴らしましたが、あんな素敵なところにあったら行列ができてもおかしくないのに、子どもたちは目もくれず、夢中になって遊んでいましたね。その様子がとても微笑ましかったです。

――景色といえば、岩本山公園の展望台からは富士市と駿河湾を一望できました。

富士市を巡ったあとだったので、行ったところを指しながら「あの辺りに昨日行ったよね！」や、「ふじのくに田子の浦みなと公園ってあの辺りかな？」など、富士市を一望しながら振り返れたことがとても楽しかったです。風がとっても心地よくて、ゆったりとした気持ちになれました。梅が有名ということなので、その時期にもまた来てみたいと思いました。

――静岡と言えば、お茶も代表格ですが、佐野製茶所で飲んだお茶はいかがでしたか？

「これ本当に緑茶？」と思うくらい味が濃くて、衝撃を受けました！ しばらく口の中に香りが残っていたことも印象的です。かなり低めの温度でいただきましたが、甘味と旨味が一番出る温度だそうで勉強にもなりました。2杯目を自分で淹れたら苦くなってしまい、1杯目の味を再現できなかったです。淹れ方によってこれほど違いがあるのかと、驚きました。お土産もたくさん買ったのでこれを機に、色んなお茶に挑戦してみようと思います。それにここも富士山と茶畑を同時に見ることができ、ロケーションもよかったですね。茶畑の横で飲める店ってなかなかないですよね。本当に贅沢。

――贅沢といえば、しらすの八幡でしらすと生しらすの2色丼をたっぷりいただきましたね。

生の田子の浦しらすはキラキラしていて、とってもおいしかったです。生しらすって貴重ですよね。ここまで足を運ばないと味わえないものだと思いました。旅先ではその土地で獲れたおいしいものを食べたくなるんですよね。プライベートでもグルメ旅は大好きなので、今回も旅先で生しらすを食べられたのは、本当に嬉しかったです。

――食べるだけでなく、味噌づくり体験もしましたね。神戸醤油店では、終始楽しそうな様子だったのが印象的でした。

初めての味噌づくり体験でしたが、とても楽しかったです。旅先で何かを体験するっていいですね。作ったものには「ローサの味噌」と名付けましたが、これを見るたびに旅のことを思い出します。体験中に混ぜたての味噌を味見させていただいたのですが、それがとてもおいしくて。そしたら社長が、「じゃあそんなに発酵させなくても好きな味になるかもね」と言ってくれました。そうやって好きなタイミングで食べられるのも魅力的ですね。食べられるようになる日がとても楽しみです。作業は大豆を潰すのが大変で、手だけでなく、体重をかけて潰していきました。1時間程度で味噌づくりが体験できるっていいですよね。また味噌がなくなるころに、次回は子どもと一緒に体験したいです。

――グルメ旅の思い出はありますか？

新幹線に乗って日帰りで海鮮丼を食べに行ったり、わざわざ少し遠くに昼食を食べに行く“遠征ランチ”がお気に入り。去年、飛行機で1泊だけして北海道のグルメを食べつくす旅に行きました。旅先でおいしいものを食べることが好きです。

――他にどんな旅が好きですか？

あまり予定をしっかり立てない、自由気ままな旅が好きです。以前、友だちと御朱印をもらうために電車で旅をしたのですが、駅に向かう途中に銭湯を見つけ、寄り道して入ったことがあります。そんな風に街をふらふらと楽しみながら巡ることがお気に入りです。あとは温泉、御朱印巡りも楽しめたら嬉しいですね。

――旅先でお土産は買いますか？

食べ物をたくさん買いますね。旅に出ると東京では買えないような野菜とかが売っているので、ついつい買ってしまいます。でも、私だけいい思いをするのも申し訳なくて。そこで、家族にもおいしいものを食べてもらおうと思い、ついでにあれもこれもと買っていると、帰りの荷物がすごい量になってしまいます。今回は佐野製茶所でお土産を買いましたが、しらすの八幡でランチについていた“しらすせんべい”がおいしかったので、今度お取り寄せしようと思っています。

――次に富士市に来たら、どんなことをしてみたいですか？

次回はぜひ、今回のコースを家族でも行きたいと思いました。景色もグルメも、同じルートで巡りたいですね。味噌づくりは子どもにも体験してもらいたいです。東京からもアクセスがいいので、また必ず来たいと思います。