《群馬編》
かの源頼朝が発見し、歌に詠んだという由緒を持つ名湯「花敷の湯」。草津温泉からは車で25分ほどという便利な場所にありつつも、秘湯と言うにふさわしい山あいの隠れ宿だ。銘木を使って建てられた広大な食事処では、囲炉裏の炭火で焼く山の幸が愉しめる。温泉はすべて源泉掛け流しで、内湯のほか、貸切露天風呂が2ヶ所。宿の外からは渓流のせせらぎと鳥たちの声、そして木々の香りをのせた風。全5室の宿とは思えない充実した内容に、きっと心身ともに癒されることだろう。
近年では、湯処にさまざまな趣向を凝らした施設も増えてきています。貸切風呂を複数備え、檜の風呂や壺風呂、岩風呂などと、それぞれ趣の異なる湯船を取り揃えている湯宿もあるので、宿の中で湯めぐりするのもまた楽しそうですね。また、サウナやジャグジー、岩盤浴といったスパ施設や、専用の湯上がりラウンジを設けている施設もあります。興味のある湯宿を探して、“命の洗濯”をする湯浴み三昧の旅に出かけましょう。