《甲信越編》
長野市の名刹・善光寺から国道406号を車で西に約30分、明治時代の初期から鬼無里(きなさ)地区に佇む農家を改修した宿。“谷の都”と呼ばれる鬼無里の地に営み、囲炉裏のある古民家の古き良き趣を残しつつ、客室や薪で沸かす檜風呂でゆったりまったり寛げるのが嬉しい。また、庭のたき火炉ではバーベキューや薪割り体験など、非日常の空間で静かに流れる時間を過ごせることだろう。「人の縁を結ぶ手伝いをしたい」という思いから、「燕(えん)」と名付けられた古民家の宿で、人や自然と対話する滞在を楽しんでみては。
友人や恋人、家族など“大切な人”とプライベート感たっぷりに過ごすなら、一棟貸しの町家や貸別荘、ヴィラなどがおすすめ。まるで第二の我が家のような気分で寛げる、暮らすように泊まれる“別邸”をご紹介します。
全 45 施設
山中湖のほとり、富士山を間近に眺めるグランピングヴィレッジ「Piilo」。一棟貸切でグランピングができるトレーラーキャビンが全10棟あり、うち2棟はドッグランが付く。全棟に専用のテントサウナを完備しているのも魅力のひとつで、山中湖の自然を感じながら独り占めのサウナを満喫できる。キャビン内には、キッチンやシャワールーム、トイレが備わり、テラスには全天候型バーベキュースペースも完備。目の前には山中湖を望む自然豊かな環境でグランピングを愉しめる環境にありながら、都心からのアクセスが良いのも嬉しい。
カップルや夫婦、若年層のグループ向けの宿泊施設「VACILANDO」は、2023年にオープンした一日1組限定の貸別荘。伝統的なデザインの中に、モダンな雰囲気をプラスする“ラスティックモダン”を取り入れた室内は、最大7人まで宿泊できる3LDKの造り。建物の周辺には牧場があり、牛が草を食べる様子など、自然を感じる風景が眺められる。“暮らすように長期で過ごして欲しい”という思いと、オーナーの心遣いから、良心的な価格で利用できるほか、チェックアウトは14時と遅めなのでゆっくりと寛げる。
「喰う・ 寝る・足す」 の3本柱を軸に、最大利用人数を2~4人とした、大人のためのキャンプリゾート。大切な人との時間や自分と向き合う時間を、丁寧に紡ぎながら過ごせる場所だ。原則、ペットや12歳以下は利用不可という、大人専用の施設となっている。標高約1020mから富士山と河口湖を一望できる“四季折々唯一無二の絶景”を誇るロケーションが素晴らしい。施設があるのは、古くから地元の人が大切に育んできた山深い神聖な場所なのだそう。新しいけど懐かしい空間で、気兼ねなく大自然と調和する豊かな時間を体験できる。