寒い季節においしいおでん。たまには慣れ親しんだつゆ以外の味付けも楽しんでみませんか? 醤油ベースのつゆで煮込む関東風や、出汁を効かせて薄口醤油で仕上げる関西風はもちろん、日本各地に広がるつゆと具材の組み合わせは、エリアによってさまざま。お店に行って味わうだけで各地を旅した気分になれる、おでんの魅力をご紹介します。
![あっさりorこってり あなたはどっち派?](/images/theme/oden/style_ttl.png)
![澄み切った優しい味が染み込む あっさりテイスト](/images/theme/oden/style_txt01.png)
醤油ベースにさまざまな出汁を加えた、滋味深い味が染み込むあっさりテイストのおでん。大根、卵、餅巾着など、ベーシックな具材の関東風は、もはやおでんの定番です。対して、北海道風は昆布つゆに、ふきやわらびなどの山菜、つぶ貝やほたてなどの貝類が入るのが特徴。みりんや生姜を加えた甘めの味噌ダレを付けて味わうのが道産子流です。また、富山風は具材の上にとろろ昆布が乗っています。白出汁や薄口醤油で味を整える、透明度の高いつゆが上品さを演出。お隣の金沢では、カニ面と呼ばれる香箱蟹を贅沢に使った逸品が味わえます。
![味付け濃いめの出汁に病みつき こってりテイスト](/images/theme/oden/style_txt02.png)
こってりテイストの代表格として挙げられるのが、名古屋風の味噌おでん。八丁味噌、三温糖、酒などを合わせた甘辛いつゆが、豚もつや牛すじ、大根、角麩などに染み込んだ味わいと香りが特徴です。一方、静岡風は濃口醤油で味つけしたコク深い黒いつゆで煮込みます。黒はんぺんやなると巻、牛すじ・豚もつなどを串に刺した具に、だし粉(いわしやかつおの粉と青のり)をかけて食べるのが静岡流。姫路風はかつお風味の少し甘めのつゆに、生姜醤油をつけていただきます。平たい揚げかまぼこの平天や、牛すじ、ごぼう巻が関西圏を物語ります。
![味付けから変わり種まで 進化系 おでん](/images/theme/oden/style_txt03.png)
![イタリアン](/images/theme/oden/style_img03_01.png)
おでんの新たな可能性を秘めた「イタリア風おでん」。特製ビーフコンソメの旨味を芯まで吸い込んだ大根に、ポルチーニ茸の香り豊かなクリームソースがかかった逸品です。
![アボカド](/images/theme/oden/style_img03_02.png)
「森のバター」とも称されるアボカドが、おでんのつゆに溶けて、まるで濃厚な豆腐のような味わいともいわれるこちら。煮崩れを防ぐため、皮付きのまま提供されます。
![イチゴ](/images/theme/oden/style_img03_03.png)
進化系おでんの真骨頂! 目を疑う見た目がSNS映え必至のイチゴは、食事の最後にいただくデザート感覚のおでん。いちごの酸味とおでんの温かいつゆが、なぜだかマッチします。