京都を訪れたら一度は味わってみたい、おばんざい。日常的に食べられている食なだけに、素朴な味わいながらも、そこには食材を大切にする知恵や身体を整える工夫が感じられます。おばんざいを通して、京の食文化に触れてみませんか。

「おばんざい」とは?
京都で日常的に食べられている惣菜のこと。かつて京都で贅沢品だった魚などの高価なものでなく、手頃な野菜や乾物、それでいてその時旬なものを中心につくられている。だしの旨味を生かした味付けで、野菜の葉や皮などもむだにしない、庶民の知恵が巡らされた料理。

おばんざいのココが好き!

ほんまもん
旬の京野菜をおいしくいただける

簡素ながらも、“ほんまもん”の食材や調味料を選ぶ精神が根付いているおばんざい。料理には、地元でつくられた四季折々の野菜が中心に使われています。あっさりとしただしの味付けは、食材本来の味を引き立たせ、滋味深い味わいに。また、盛り付けやあしらいにも季節が感じられることを大切にしているので、旬の京野菜のおいしさが目にも舌にもしみじみと感じられます。

さまざまな食文化
栄養バランスがよく体調を整えてくれる

野菜を中心につくられたおばんざいは、食物繊維やビタミンを摂れるヘルシーフード。京都ならではの風土のなかで、品種改良が重ねられ発展してきた京野菜は、独特の色や形を持つだけでなく、高い栄養価があるといわれています。また、野菜は旬のものが味・栄養価ともに優れているといわれており、季節感に重きを置いているおばんざいは、健康にもよいといえるでしょう。

知っておきたい 四季の京野菜 知っておきたい 四季の京野菜
京たけのこ
京たけのこ えぐみがなく、刺身でもいただける程のやわらかさが特徴。色が白く、「白子たけのこ」とも呼ばれている。3月下旬~5月上旬に出回る。
賀茂なす
賀茂なす ずっしりと重く、大きく丸い形が特徴。緻密な肉質で、煮炊きしても実崩れせず、とろっとした食感を楽しめる。7月~9月頃に出回る。
京北子宝いも
京北子宝いも 里芋の一種で、やわらかく、とろみ成分が多い。従来品種より、子芋が密集してなることから名がついた。10月~11月頃に出回る。
聖護院かぶ
聖護院かぶ 直径20cm、重さ4kg程にもなるといわれる、大きなかぶ。透き通るように白く、千枚漬けが有名。11月~2月頃に出回る。

「おばんざいに惚れ惚れ」
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