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コリコリとした食感が
やみつきになる逸品イカ刺し
[ 北海道 ]
市の魚にも指定されているほど、イカは北海道・函館の名物。津軽海峡の荒波に揉まれて育ったイカは身がよく引き締まり、コリコリとした歯ごたえと甘みが特長です。1～5月は高級なことで知られるヤリイカ、6～12月はスルメイカが旬。しょう油に内臓を溶かしたタレで食べる函館流で堪能しましょう。
地域色の高い食材である魚は、割烹からB級まで郷土料理もバラエティが豊富。漁師町の新鮮な海鮮料理も魅力ですが、内陸の保存食としての魚も手間ひまかかった絶品揃い。今回は12の地魚グルメを図鑑で紹介していますが、全国にはまだまだおいしい地元グルメがたくさん。その土地の歴史や文化を知るためにも、旅先ではぜひトライしてみましょう。
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コリコリとした食感が
やみつきになる逸品 -
手間暇かけた郷土料理に
心もほっこり -
外はサクッ、中はふわ～の
絶品天ぷら -
とれたての魚介の旨味が
たっぷり詰まった鍋 -
江戸時代初期から続く
伝統文化 -
上品な味わいの川魚を
通年堪能できる -
旬の鯖を糠漬けにした
風味の高い発酵食品 -
各家庭に春の訪れを
実感させる郷土料理 -
墨ごといただく
旨味たっぷりの丸ごと煮 -
お酒がどんどん進むので
飲みすぎ注意！ -
喉越しや食感が楽しい
踊り食い -
美味しくて元気になる
沖縄の滋養食
コリコリとした食感が
手間暇かけた郷土料理に
心もほっこり棒鱈煮
[ 山形県 ]
山形の内陸部で、保存食として愛されてきた棒鱈。金槌でないと身がほぐせないほど硬い棒鱈を、ひと晩かけて水で戻した後、ことこと煮込んだ棒鱈煮は地元ではお祭りなどに欠かせないハレの料理です。甘くしっかりした味付けで、口に入れるとホロホロほぐれてご飯のおともにも酒の肴にもピッタリ。
外はサクッ、中はふわ～の
絶品天ぷら穴子の一本揚げ
[ 東京都 ]
羽田沖、東京湾沖でとれる江戸前の穴子を、豪快に揚げた目にも楽しい一品。サクッと揚げた皮とふっくらとした身の加減が絶妙で、箸が止まらなくなる美味しさです。穴子は淡泊な味を楽しむ魚なので夏が旬とされますが、脂のりがよい冬の穴子も好まれます。どちらが好みか食べ比べるのもおすすめ。
とれたての魚介の旨味が
たっぷり詰まった鍋いけんだ煮味噌
[ 静岡県 ]
静岡県の下田爪木崎の「池の段」発祥の料理で、料理名はこの地名から。地元漁師がその日にとれた魚介や海藻を鍋で煮て、味噌で味付けして食べたことが始まりといわれています。目当て以外にとれるいわゆる外道である小さなカニやエビ、魚、貝などがたっぷりと使われる鍋は漁師町ならではの豪快さ。
江戸時代初期から続く
伝統文化鯖鮨
[ 長野県 ]
当地の領主が大坂夏の陣などに出陣した際、塩鯖を知り、それを持ち帰って鯖鮨を作り氏神様である伊豆木八幡宮に奉納。それ以降、今でも八幡宮のお祭りには鯖の姿鮨が奉納され、地元では「鯖鮨祭り」とも呼ばれています。家庭やお店では塩抜きした鯖を刻んで甘酢に漬け、ちらし寿司にして薬味といただくのが一般的。
上品な味わいの川魚を
通年堪能できるあまご料理
[ 三重県 ]
その美しさから「川魚の女王」と称されるあまご。中でも清流、坂本川のあまごは見た目の美しさ、味わいともにトップクラスだといわれています。旬である春から夏にかけては、あまごの旨味がしっかりと味わえる塩焼きや刺身、冬なら鍋がおすすめ。秋・冬なら濃厚なあまごの卵もぜひお試しを！
旬の鯖を糠漬けにした
風味の高い発酵食品鯖のへしこ
[ 福井県 ]
春にとれた旬の鯖を塩漬けにし、その後、糠に漬けて重石を乗せ半年以上置いて作るへしこ。江戸時代中頃に保存食として作られるようになったといわれています。焼いてよし、生を酢醤油でいただいてもよし。地元では茶漬けも定番です。臭みがなく風味がよいので、パスタなど幅広い料理に活用されています。
各家庭に春の訪れを
実感させる郷土料理いかなごのくぎ煮
[ 兵庫県 ]
いかなご漁が解禁になると、各家庭で一斉に作り始めるくぎ煮。一番美味しいといわれる3cmほどに成長したいかなごの稚魚を醤油や砂糖、みりん、しょうがなどで煮詰めて作ります。できあがりが古釘のように見えることが名前の由来。甘辛な味があとをひき、ご飯が何杯でも進んでしまいます。
墨ごといただく
旨味たっぷりの丸ごと煮イイダコの煮つけ
[ 岡山県 ]
卵が米粒に似ていることから「飯（イイ）ダコ」と呼ばれる小ぶりのタコ。冬の卵をもっている時期が煮つけも一番美味しい時期。一般的にタコの墨は食べませんが、イイダコは墨が値打ちといわれるほど美味しいため、墨ごと煮つけて食べるのが地元の定番。熱々のご飯にもお酒にもよく合います。
お酒がどんどん進むので
飲みすぎ注意！酒盗
[ 高知県 ]
主にカツオの胃と腸を塩漬けにして、約１年寝かせて熟成させる塩辛。これを肴にお酒を飲むと、盗まれるように無くなるほどよく合うということが、名前の由来。そのまま食べても美味ですが、塩気と旨味が強いのでチャーハンに使ったり冷奴にのせたりと料理にもよく使われています。
喉越しや食感が楽しい
踊り食い白魚料理
[ 福岡県 ]
名前が似ているので混同されがちですがこちらはシロウオ。シラウオとは別物です。体長5cmほどのシロウオは鮭同様に川で生まれて海に出て、再び産卵のために川に戻ってきます。それを捕らえるのが春の梁漁。とれたてのシロウオは生きたままいただく踊り食いが名物ですが、天ぷらや刺身も美味。
©OCVB
美味しくて元気になる
沖縄の滋養食イカ墨汁
[ 沖縄県 ]
沖縄で古くから滋養食として好まれているイカ墨汁。イカ、豚肉のほかニガナやフーチーバー（ヨモギ）などの薬草をかつお出汁で煮たて、最後にイカ墨を加えて作ります。体から悪いものを出すという解毒作用が高いと信じられており、お産をした女性に食べさせるなど沖縄の生活に根づいています。
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