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家族を持ち、
穏やかな暮らしを築いた
奄美大島
[鹿児島]

激動の時代を生き抜いた西郷にとって、奄美大島で身を隠した3年は束の間の穏やかな時間だったといえよう。島の女性・愛加那と結婚し、家庭を築いた奄美大島で、穏やかな時間を感じてみたい。

幕府から逃れ、3年間過ごした家 なんしゅうるたくあと 南洲流謫跡

幕府からの追及を逃れるために、1859年から3年間身を隠した木造家屋を復元。西郷は、この地で島の名家・龍家の娘「愛加那」と結ばれ、一男一女をもうけたが、召還命令が下り、妻子を残して島を離れた。西郷が自ら場所を決め、設計したという施設内では、西郷ゆかりの品や勝海舟が碑文を書いた石碑を見ることができる。

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龍郷での西郷の暮らしを紹介 たつごうちょうしょうがいがくしゅうせんたー
りゅうがくかん にかいぶんかざいてんじしつ
あまみたつごうしまみゅーじあむ
龍郷町生涯学習センター
「りゅうがく館」
2F文化財展示室
「奄美・龍郷 島ミュージアム」

2017年4月にオープンした施設。奄美大島の豊かな自然や龍郷町の歴史・文化に関する展示のほか、「西郷どん」ゆかりの品を展示、龍郷での3年余りの生活を紹介している。りゅうがく館の入口には、西郷が奄美に上陸した際に船の綱を結んだとされる「西郷松」で作られた、西郷と島妻・愛加那の木像が展示されている。

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\疲れを癒し、英気を養う/
西郷どんが逗留した
鹿児島の温泉
西郷隆盛の石像も建つ温泉 うなぎおんせんくえいうなぎおんせん 鰻温泉(区営鰻温泉)

1873年の政変に敗れて鹿児島に帰郷した西郷隆盛が、その翌年に訪れた温泉。鰻池の湖畔に位置し、昔ながらの湯治場の雰囲気を残す。地面から蒸気があちこちに吹き出しているこの地区の各家々の庭先には、温泉を利用した「スメ」と呼ばれる独特な蒸気カマドがつくられ、西郷もこの地で蒸し料理を味わったといわれている。

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西郷愛好の「全国名湯百選」の湯 せんだいたきおんせん 川内高城温泉

湯田川の上流にある山あいの温泉郷で、硫黄の湯の香かおる、ひなびた温泉街が広がる。西郷隆盛が20歳の頃、郡方書役助として川内を訪れた際や、明治時代に入ってたびたびウサギ狩りに来ていた際に、川内高城温泉にも訪れたという逸話が残っており、西郷が泊まった家や、入浴した共同湯が現存している。

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西郷の心身を癒した湯治の湯 ふきあげおんせん 吹上温泉

日本三大砂丘のひとつ「吹上浜」近くにある素朴な雰囲気の温泉。有数の硫黄泉として古くから知られ、西郷隆盛や小松帯刀らも療養に訪れた。特に1874年に訪れた西郷は、40日以上も湯治をし、明治新政府辞職後の疲れた心身を癒しながら、好きな狩猟を楽しんだという。東郷平八郎の書による「西郷南洲翁来遊の碑」が建つ。

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西郷がこよなく愛した温泉 ひなたやまおんせんきょう 日当山温泉郷

錦江湾奥に広がる隼人平野の温泉郷で、県内で最も古い温泉といわれる。幕末から明治にかけて、西郷隆盛もよく訪れた。西郷が足繁く通ったという「西郷どん湯」はシンボル的存在。なお、西郷が当時滞在した家屋を復元した「西郷どんの宿」を中心とした「日当山西郷どん村」が、2017年12月10日にオープンした。

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西郷隆盛が愛した食べ物

とんこつ

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