「あれ食べに行こう」からはじまる旅 タベサキ

「あれ食べに行こう」からはじまる旅 タベサキ
食べるだけでパワーみなぎる わたしの元気ごはん
食べるだけでパワーみなぎる わたしの元気ごはん
「なんだか元気が出ない……」
そんな時に無性に食べたくなるものはなんですか?
パワーがみなぎるようなパンチのあるスタミナ飯や、
心が落ち着く優雅な朝食など、
人によって「元気ごはん」はさまざま。
今回は、旅色創刊15周年を記念して、
日本全国を旅してきた「旅色」にゆかりのある方々に
食べるだけでパワーが出る、わざわざ食べに行きたい
「元気ごはん」を聞きました。

文/小島浩隆(RUNS)

※新型コロナウイルスの影響により、施設の営業日・営業時間
 が変更になっている場合があります。最新の公式情報をご確認ください。
女優 藤原紀香さん
あの人の元気ごはん case01 女優 藤原紀香さん
ラグジュアリーなレストランでいただくヘルシーなお料理 A5-10等級以上の極上黒毛和牛をステーキに
ラグジュアリーなレストランでいただくヘルシーなお料理

鉄板焼きがメインのレストラン「いつも」。ヘルシーなメニューが多いので、大阪に行くと“いつも”訪れるお店です。サーロインもあるけれど、フィレも絶品。お酒も豊富ですし、コンナルスハーブ入りのパルファン・ド・ローズティーを合わせるのもおすすめです。

個室も多くあり素敵な空間ばかり。私は「クリスタルルーム」を舞台の打ち上げなどで利用したり。 もともと「いつも」は会員制でしたが、今は一般の方も利用もできるのでご紹介しました。 個室も多くあり素敵な空間ばかり。私は「クリスタルルーム」を舞台の打ち上げなどで利用したり。 もともと「いつも」は会員制でしたが、今は一般の方も利用もできるのでご紹介しました。
農家直送の新鮮クレソンとシェフ特製のドレッシング お野菜、お肉料理などなんでも美味しく、特にテンションが上がるのが最初の「クレソンサラダ」! 農家さんと直接契約していて、新鮮なクレソンにオリジナルのドレッシングが最高です。玉ねぎをベースにしたビネグレットに隠し味の醤油を少し加えた、田中シェフ特製のドレッシングは、いつも「持ち帰りたい」と思うほど。
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ステーキもいいけれど、キャベツたっぷりのせいろ蒸しもラブ! シメは、釜炊きの白米や五穀米じゃこご飯。「いつも」のお料理はとにかくなんでもおいしいです。 ステーキもいいけれど、キャベツたっぷりのせいろ蒸しもラブ! シメは、釜炊きの白米や五穀米じゃこご飯。「いつも」のお料理はとにかくなんでもおいしいです。
restaurant&bar いつも
グリル料理から繊細な和モダンの一皿まで楽しめるレストラン。個室の利用は会員限定で、接待や大人の女子会、落ち着いたデートなどに最適。美と健康、アンチエイジングを大切にしたメニューは、熟成赤身肉を中心に、旬の野菜、新鮮な魚介類を用意。 グリル料理から繊細な和モダンの一皿まで楽しめるレストラン。個室の利用は会員限定で、接待や大人の女子会、落ち着いたデートなどに最適。美と健康、アンチエイジングを大切にしたメニューは、熟成赤身肉を中心に、旬の野菜、新鮮な魚介類を用意。
住 所大阪市中央区南船場2-5-2 エイコービルB1
電 話06-4705-6677
営業時間18:00~23:00(L.O.22:00)
定休日日曜、祝日
アクセス長堀橋駅から徒歩約1分
藤原紀香さん 兵庫県出身。神戸親和女子大学英米文学科在学中にミス日本コンテストグランプリを受賞。卒業後、モデルを経て女優へ。以降、CMやドラマ、映画をはじめ、司会、声優、舞台俳優として幅広く活躍中。芸能活動のみならず、これまで赤十字の広報特使を長年務め、NY国連本部で写真展を開催するなど国内外の国際貢献活動に積極的に参加。現在は 〈NPO SmilePlease☆世界子ども基金〉を主宰し、チャリティー講演会を全国で展開し子どもたちの救育支援活動を継続中。
タレント/グルメリポーター 彦摩呂さん
あの人の元気ごはん case02 タレント/グルメリポーター 彦摩呂さん
ホルモン焼きコースの絶品シメの麺 コク塩5種・黒タレ4種・〆のうどん(又はそば)のコースメニュー
ホルモン焼きコースの絶品シメの麺

十数年前に京都のロケで出会った「ホルモン千葉」。ここの、塩ダレと味噌ダレの2種類のホルモンが楽しめる「千葉コース」が私の“元気ごはん”です。部位の種類が豊富で、とにかく新鮮! 今は渋谷や新宿にも出店され、2カ月に1回は行きます。

斜めになった特注の鉄板の角に穴が開いていて、タレが入った受け皿にホルモンを焼いた時の肉汁がポタポタたまっていくんです。コースのシメでは、焼そばか焼うどんを選べるんですけど、穴の下でポタポタを受けたタレを麺に絡めて焼くんです。このドB級感! なんと言っても、嫌味な脂ではなく、コラーゲンなんです。それを麺に吸わせる! まさに食べるエステ! 斜めになった特注の鉄板の角に穴が開いていて、タレが入った受け皿にホルモンを焼いた時の肉汁がポタポタたまっていくんです。コースのシメでは、焼そばか焼うどんを選べるんですけど、穴の下でポタポタを受けたタレを麺に絡めて焼くんです。このドB級感! なんと言っても、嫌味な脂ではなく、コラーゲンなんです。それを麺に吸わせる! まさに食べるエステ!
まさに「食べるエステ」
千葉コース
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鮮度抜群の「タン刺し」をぜひ! あと、お通しで出てくる「豚のバラ先軟骨の煮込」もおすすめ。バケツにいっぱい食べたいです。 鮮度抜群の「タン刺し」をぜひ! あと、お通しで出てくる「豚のバラ先軟骨の煮込」もおすすめ。バケツにいっぱい食べたいです。
ホルモン千葉 本店
従来の焼肉の「焼きながら食べる」ではなく、「お客様には味に集中してもらいたい」といった思いから、最高の焼き加減・食べごろで提供するため、カウンターのみで営業。名物の「千葉コース」のほかに、単品メニューも豊富。 従来の焼肉の「焼きながら食べる」ではなく、「お客様には味に集中してもらいたい」といった思いから、最高の焼き加減・食べごろで提供するため、カウンターのみで営業。名物の「千葉コース」のほかに、単品メニューも豊富。
住 所京都府京都市下京区船頭町234-1
電 話075-352-6162
営業時間17:00〜23:00(L.O.22:00)
定休日火曜日
アクセス祇園四条駅から徒歩約5分
彦摩呂さん 1966年生まれ、大阪府出身。「宝石箱や~」などのフレーズで注目を浴び、グルメリポーターとして活躍。書籍『ヒコマラン 食べ人特選お店ナビ120』(ダイヤモンド社)、『グルメ王 彦摩呂のたった10分時短ゴハン』(双葉社)等の執筆もしている。
写真家 浅田政志さん
あの人の元気ごはん case03 写真家 浅田政志さん
「松阪牛カルビ」968円。美しいサシが入った松阪牛の上友バラを使用 「松阪牛カルビ」968円。美しいサシが入った松阪牛の上友バラを使用
思い出がつまった青春のお店と味

三重県には松阪市があり、やはり牛肉にはややうるさい県民性がある気がします。みんなそれぞれ行きつけの焼肉屋さんがあって、僕もその1人。「天福」は、高校生の時に3年間バイトをしていて、結婚した奥さんと初めて出会った焼肉屋さん。20年以上が経ちましたが、今でも家族3人で月に1回は食べに行きます。青春の思い出がいっぱい詰まったお店で食べるご飯はやっぱり最高ですね。

せっかくのよいお肉、生かすも殺すも焼き加減! 僕は肉を焼くのが大好きで、一緒に食べると焼きは僕以外に任せません(笑)。「天福」のお肉は、おそらく県外の人が食べたら「リーズナブルなのにこんなおいしい牛肉が!?」と驚かれると思います。皆さんもぜひ津市に来る機会があったら食べてみてくださいね。 せっかくのよいお肉、生かすも殺すも焼き加減! 僕は肉を焼くのが大好きで、一緒に食べると焼きは僕以外に任せません(笑)。「天福」のお肉は、おそらく県外の人が食べたら「リーズナブルなのにこんなおいしい牛肉が!?」と驚かれると思います。皆さんもぜひ津市に来る機会があったら食べてみてくださいね。
「天福」のおすすめ
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僕のおすすめは「ツラミ(塩)」です。ツラミは牛の頬肉で、脂身が少ないのでどんどんいけちゃいます! 僕のおすすめは「ツラミ(塩)」です。ツラミは牛の頬肉で、脂身が少ないのでどんどんいけちゃいます!
天福
A5ランクの松阪牛をはじめとした良質なお肉を提供する三重県津市の老舗焼肉店。おいしい料理だけでなく、居心地のよい空間づくりにもこだわる。また、創業以来変わらぬ味を守り続ける自家製ダレも好評。 A5ランクの松阪牛をはじめとした良質なお肉を提供する三重県津市の老舗焼肉店。おいしい料理だけでなく、居心地のよい空間づくりにもこだわる。また、創業以来変わらぬ味を守り続ける自家製ダレも好評。
住 所三重県津市藤方1245-3-1
電 話059-225-8329
営業時間16:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日月曜(祝日の場合は翌営業日)
アクセス近鉄線津駅からバスで約20分
浅田政志さん 1979年三重県生まれ。2007年に写真家として独立。2008年に写真集『浅田家』(赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞し、2020年には『浅田家!』として映画化。著書に『NEW LIFE』(赤々舎刊)、『家族新聞』(幻冬舎刊)、『浅田撮影局 まんねん』(青幻舎)など。
ブックコンシェルジュ 間室道子さん
あの人の元気ごはん case04 ブックコンシェルジュ 間室道子さん
豊富なメニューが揃う。宿泊なしでも利用可能 豊富なメニューが揃う。宿泊なしでも利用可能
このために訪れる価値あり!黄金色のスクランブルエッグ

「最高の環境で最高の読書」を叶えるために自宅から電車で20~30分のホテルにちょくちょく宿泊しています。東京湾景が見たくなって行った「ヒルトン東京お台場」の朝食ビュッフェで出会ったのが、黄金色のスクランブルエッグ。そのあとにもいろいろなホテルで朝ごはんを食べましたが、“あの味”を超えるものには出会っていません。鮮やかな黄色、温かな湯気を頭に浮かべると「もうひと頑張りしよう」という気持ちになります。あのスクランブルエッグを食べるために高級ホテルに宿泊に行く、そんな酔狂をしてもいいかなとまで思っています(笑)

ホテル選びは部屋からの眺め、豪華な室内などいろいろポイントがありますが、朝食がいいと「来た甲斐があった!」と思います。なかでも私がうれしくなるのは「何でもないものがおいしいこと」。どこでも食べることのできる卵料理が美味だと、ここはやる気がある! とハッとします。また、パンによし、ご飯によし、単品でもよし、食欲のないときにも「これならいけるかも」と思わせてこその元気ごはん。それを考えるとスクランブルエッグは最強です。 ホテル選びは部屋からの眺め、豪華な室内などいろいろポイントがありますが、朝食がいいと「来た甲斐があった!」と思います。なかでも私がうれしくなるのは「何でもないものがおいしいこと」。どこでも食べることのできる卵料理が美味だと、ここはやる気がある! とハッとします。また、パンによし、ご飯によし、単品でもよし、食欲のないときにも「これならいけるかも」と思わせてこその元気ごはん。それを考えるとスクランブルエッグは最強です。
朝食ビュッフェのおすすめ
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これまた驚いたのがスモークサーモン。まず肉厚! 舌触りがよく、噛み応えの弾力にも気分がアガります。 これまた驚いたのがスモークサーモン。まず肉厚! 舌触りがよく、噛み応えの弾力にも気分がアガります。
ヒルトン東京お台場 「ヒルトンブレックファスト」
1日のスタートにしっかりとエネルギーチャージできるように、炭水化物やタンパク質、ビタミン・ミネラルなど、栄養バランスを意識したバラエティ豊かなメニューが並ぶ。 1日のスタートにしっかりとエネルギーチャージできるように、炭水化物やタンパク質、ビタミン・ミネラルなど、栄養バランスを意識したバラエティ豊かなメニューが並ぶ。
住 所東京都港区台場1-9-1
電 話03-5500-5580(レストラン総合案内)
営業時間7:00~10:30
定休日なし
アクセスゆりかもめ台場駅直結
間室道子さん 代官山蔦屋書店に勤める文学担当のコンシェルジュ。雑誌『婦人画報』の連載を持つなど、さまざまなメディアでオススメの本を紹介するカリスマ書店員。文庫解説も手掛け、書評家としても活躍中。
ホテル評論家 瀧澤信秋さん
あの人の元気ごはん case05 ホテル評論家 瀧澤信秋さん
豊ステーキにはライス、スープ、サラダ付き。テイクアウトも可能 ステーキにはライス、スープ、サラダ付き。テイクアウトも可能
沖縄到着後の一種の儀式 時間があればすぐ“ジャッキー!”

15年くらい前に初めて訪れた「ジャッキーステーキハウス」。異国感のある店内に入った瞬間からテンションアップ、行くたびに「う~んやっぱりウマイ」を実感します。なかでも一番人気の「テンダーロインステーキ」は、肉の旨みとやわらかさが絶品。パワーチャージ必至の元気ごはんです!

頻繁に沖縄に行きますが、到着の儀式として那覇空港から直行したり、帰りの儀式として那覇空港に戻る前に行ったり。テイクアウトもできるので、ホテルの部屋でも“ジャッキー時間”が叶います。 いつでもどこでもジャッキー! 頻繁に沖縄に行きますが、到着の儀式として那覇空港から直行したり、帰りの儀式として那覇空港に戻る前に行ったり。テイクアウトもできるので、ホテルの部屋でも“ジャッキー時間”が叶います。
自分好みのソースで 各テーブルにはステーキソースからマスタード、ウスターソースまで並び、おろしニンニクもあります。あらゆるソースとたっぷりのニンニクを混ぜるのが“タキザワ流”。レンタカーの運転は家内に任せて、オリオンビールと赤ワインでノックアウトです。 各テーブルにはステーキソースからマスタード、ウスターソースまで並び、おろしニンニクもあります。あらゆるソースとたっぷりのニンニクを混ぜるのが“タキザワ流”。レンタカーの運転は家内に任せて、オリオンビールと赤ワインでノックアウトです。
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「タコライス」と「みそ汁」も密かなファンなんです。お腹に余裕があればテンダーロインステーキに加えてオーダー! 「タコライス」と「みそ汁」も密かなファンなんです。お腹に余裕があればテンダーロインステーキに加えてオーダー!
ジャッキーステーキハウス
沖縄で創業69年のステーキハウスの老舗。味はもちろん、価格、ボリュームともに満足なステーキが魅力。店内は焼きたてのステーキの匂いと活気にあふれ、地元客のみならず観光客からも愛される人気店。 沖縄で創業69年のステーキハウスの老舗。味はもちろん、価格、ボリュームともに満足なステーキが魅力。店内は焼きたてのステーキの匂いと活気にあふれ、地元客のみならず観光客からも愛される人気店。
住 所沖縄県那覇市西1-7-3
電 話098-868-2408
営業時間11:00~22:30頃
定休日第2・第4水曜日
アクセスゆいレール旭橋駅から徒歩約5分
瀧澤信秋さん 1971年生まれ。ホテル評論家、旅行作家。国内ホテルを対象に、利用者目線やコストパフォーマンスを重視した取材調査、評論、批評を行う。財団法人宿泊施設活性化機構理事、一般社団法人宿泊施設関連協会アドバイザリーボードを務めるほか、多数メディアでも幅広く活躍する。