富山県南砺市（なんとし）の庄川峡。その庄川峡から発着する遊覧船のみでしかたどり着けない秘湯が大牧温泉です。古くから村人たちの湯治場として栄えていましたが、昭和5(1930)年、庄川峡に「小牧ダム」が造られたことから、峡谷にあった温泉施設は湖底に没してしまうため、高台に移築し、湖底から源泉を引いて再興されました。これが現在の大牧温泉観光旅館の基となっています。滞在の前後で散策も楽しむなら、遊覧船乗り場の小牧港がある庄川地区がおすすめ。庄川名物のゆずをいただきましょう。庄川地区の隣は、日本一の木彫りの町・井波。木槌の音が響く町で、彫刻の文化を感じてみて。なお、この辺りでは早いと11月中旬以降から雪が降りはじめ、例年だとクリスマスを過ぎた頃から一面に銀世界が広がります。雪見風呂と絶景クルージングを楽しめる冬に訪れたい秘湯です。