旅色アンバサダーみんさゆさんが実践! 北の魅力に酔いしれる大人のひとり旅 余市(北海道)

山本観光果樹園(登町)

キャメルファーム(登町)

OcciGabi Winery(山田町)

TIME SCHEDULETIME SCHEDULE

余市町は、北海道西部にある積丹半島の
付け根に位置する人口約2万人のまち。
2018年12月に後志自動車道・余市~小樽区間が開通し、
札幌中心部から約1時間、新千歳空港からも1時間20分ほどで
アクセスできるようになりました。

余市の魅力といえば、新鮮な海の幸や旬の果物など、豊富なグルメ。
歴史と伝統を持つ、ワインやウイスキーも欠かせません。
そんな余市でおいしいお酒と食を堪能する1泊2日の旅を、
旅色アンバサダーのみんさゆさんが実践!

1日目は徒歩とタクシー利用、
2日目はマイカーまたはレンタカー利用で、
女性ひとり旅にもおすすめのモデルコースをご案内します。

北海道・余市
東京から
羽田空港 ⇒ [飛行機約1時間30分] ⇒ 新千歳空港 ⇒
[レンタカー(高速道路)約1時間20分] ⇒ 余市町
大阪から
伊丹空港 ⇒ [飛行機約1時間50分] ⇒ 新千歳空港 ⇒
[レンタカー(高速道路)約1時間20分] ⇒ 余市町

モデル/みんさゆ(旅色アンバサダー)
撮影/守澤佳崇(AROUND80)
取材・文/宮本育

Let's go Trip!

DAY 1 大人の味覚を刺激する余市さんぽ
DAY2 旬の美味と絶景に出合うドライブ旅

Solo travel to Yoichi in DAY1 大人の味覚を刺激する余市さんぽ

どんなおいしいものに出合えるかな?

余市駅を出発!

レッツ ゴー!

徒歩で約3分

日本のウイスキーの父 竹鶴政孝の軌跡を追う ニッカウヰスキー北海道工場余市蒸溜所

JR余市駅から徒歩約3分、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝がウイスキー造りを行なった場所。敷地内には1934年創業時に建てられた、札幌軟石を使った建造物が立ち並び、まるで異国のような雰囲気が漂っています。自由に散策するのもいいですが、より詳しい説明が聞けるガイド付きツアー(約50分・要予約)がおすすめ。無料の試飲会場では「アップルワイン」「スーパーニッカ(ブレンデッド)」「余市(シングルモルト)」の3種を味わえるほか、有料コーナーでは希少なウイスキーをいただくこともできます。

住所/余市郡余市町黒川町7-6
電話/0135-23-3131
時間/9:00~17:00(ガイド付き見学の最終案内は15:30)
休/年末年始
料金/無料(一部有料コーナーあり)
ガイド 長谷川 恵さん
ガイド 長谷川 恵さん

余市蒸溜所は、世界的にも珍しい石炭を燃料に蒸溜する「ポットスチル」を使ってウイスキーを製造しています。タイミングが合えば、熟練の職人が石炭をくべている様子を見ることができますよ!

余市蒸溜所
シングルカスク余市10年
余市蒸溜所
竹鶴政孝と夫人・リタの住居を移築、復元した「旧竹鶴邸」。玄関ホールと庭園を一般公開している。
竹鶴政孝と夫人・リタの住居を移築、復元した「旧竹鶴邸」。玄関ホールと庭園を一般公開している。

徒歩で約10分

新鮮な海の幸がたっぷり乗った「海鮮丼」(1,300円)。
新鮮な海の幸がたっぷり乗った「海鮮丼」(1,300円)。
柿崎商店 海鮮工房

ランチは人気食堂で余市の魚介類を堪能 柿崎商店 海鮮工房

JR余市駅近く、老舗海鮮問屋が運営する食堂。余市の新鮮な魚介類をリーズナブルな価格で楽しめるため、連日多くの人でにぎわっています。おすすめは「海鮮丼」。イクラ、マグロ、サーモン、ホタテ、ホッキ貝などが乗った大人気メニューで、プラス50円で酢飯を選ぶことも。ほかにも、ホッケや宗八カレイなどの焼き物もあり、定食として注文することも可能です。

住所/余市郡余市町黒川町7-25 柿崎商店2F
電話/0135-22-3354
時間/10:00~LO19:00(早めに閉店する場合あり)
休/不定休

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余市の「海の幸」

余市の「海の幸」

余市は、北海道屈指の「海の幸」の宝庫。その理由は、余市川から流れ込む肥沃な水が海を豊かにしているためといわれています。なかでも盛んに漁が行なわれているのは、とろける甘みとプリプリとした食感の「ナンバンエビ(甘エビ)」、北海道の干物の定番「宗八カレイ」。ほかにも、「イカ」「ウニ」「ブリ」「ホッケ」なども味わえます。

徒歩で15分

「ただいま」と言いたくなるカフェがありました

手づくりパンが人気のカフェに立ち寄り! 3Bird

白神こだま酵母を使った手づくりパンとコーヒーが評判の店。もともと家族のために焼いていたパンを、周囲からの熱望により商品化。朝早くから、焼き立てを求めて地元客が訪れます。このパンを使ったサンドイッチも好評で、きんぴらやしょうが焼き、照り焼きチキンなどの惣菜サンドが多数ラインナップ。食べ応えのあるカレーパンや、ふわふわのドーナツも毎日完売するほどの人気です。

住所/余市郡余市町入舟町341
電話/0135-48-6399
時間/7:00~15:00
休/日・月曜日
「余市北島ぶた しょうが焼きサンド」(380円)、「ホットチーズカレーパン」(250円)、「本日のコーヒー」(400円)。
「余市北島ぶた しょうが焼きサンド」(380円)、「ホットチーズカレーパン」(250円)、「本日のコーヒー」(400円)。
「リタロード」に面した店舗

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お土産に「宇宙食」はいかが?

ちょっと寄り道 お土産に「宇宙食」はいかが?

3Birdからすぐ、道の駅スペース・アップルよいち内の「宇宙記念館ミュージアムショップ」(無料)では、さまざまな宇宙食を販売。日本人宇宙飛行士が実際に宇宙へ持っていった「スペースカレー」(540円)、「スペースライスケーキ(おもち)」(540円)、「スペースフード(パン)」(648円)など。お土産としてはもちろん、非常食としても重宝するアイテムなのでぜひチェックを!

タクシーで約10分

OcciGabi Winery
好きな飲み物といただけるディナーコース(5,400円)。
好きな飲み物といただけるディナーコース(5,400円)。
OcciGabi Winery

景観美しいワイナリーで贅沢な時間を過ごす OcciGabi Winery

西ドイツ国立ワイン学校を卒業後、日本でワイン醸造に携わってきた落希一郎さんと、奥様の雅美さんが営むワイナリー。広大なぶどう畑と、手入れが行き届いた落さんこだわりのガーデンなど美しい景色が広がり、この場を訪れるだけで心が洗われるよう。おつまみ付きの試飲を楽しんだり、お土産を選んだりと、楽しみ方はいろいろ。併設されているレストランでは、余市の風土を感じられる料理とワインを堪能できます。

住所/余市郡余市町山田町635
電話/0135-48-6163
時間/ワイナリーショップ11:00~17:00、
レストラン11:00~17:00(LO14:00)・
17:00~20:00(LO18:30)
休/火曜日、年末年始
※ディナーは前日16:00までの予約制
ワインは、きれいな風景のなかでつくると本当においしくなるんですよ。女性ひとりでものんびりとこの景色とワインを楽しめるので、ぜひ遊びにきてください。
落 雅美さん・希一郎さん
落 雅美さん・希一郎さん

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余市ワイナリー

こちらもおすすめ ワインと食、アートを楽しむ「余市ワイナリー」

年間2万人が訪れる「余市ワイナリー」。敷地内にはレストランをはじめ、ギャラリーやワインショップなども併設。カフェ&ベーカリーにて期間限定で販売している「ナイアガラソフト」(370円)が絶品で、ほのかな白ワインの風味と北海道産ミルクの相性が抜群です。

宿泊先へ
余市の味を求めてまだまだ旅は続きます

Solo travel to Yoichi in DAY2 旬の美味と絶景に出合うドライブ旅

宿を出発

世界からも注目される刻画のある洞窟遺跡へ 国指定史跡フゴッペ洞窟

1950年、海水浴で訪れていた少年によって発見された、国内最大級の刻画がある洞窟遺跡。岩には、人物や舟、動物、魚など、約800点の絵が刻まれており、今から約2400~1400年前の続縄文時代に彫られたもの。洞窟付近からは、占いに使われたシカの骨なども出土し、この洞窟で儀式をしていたのではないかと推測されています。太古の人々のパワーを感じてみませんか。

住所/余市郡余市町栄町87
電話/0135-22-6170
時間/9:00~16:30
休/月曜日、祝日の翌日、冬期(12月中旬~4月上旬)
料金/大人300円、小中生100円
知られざるパワースポット
フゴッペ洞窟

車で約25分

よいち水産博物館

郷土資料館で余市の歴史を学ぶ よいち水産博物館

かつて余市をにぎわせたニシン漁の様子をはじめ、北海道果樹栽培の草分けである余市リンゴの歴史などを知ることができる郷土資料館。江戸時代から明治時代まで、人や物資を運んだ北前船の模型やさまざまな生活用品、余市町内から発掘された土器も展示されており、余市の歩みを学ぶのにうってつけのスポットです。

住所/余市郡余市町入舟町21
電話/0135-22-6187
時間/9:00~16:30
休/月曜日、祝日の翌日、冬期(12月中旬~4月上旬)
料金/大人300円、小中生100円

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お得な共通入場券

お得な共通入場券

余市には、「フゴッペ洞窟」「よいち水産博物館」のほか、江戸時代の和人とアイヌ民族との交易拠点だった「旧下ヨイチ運上家」、ニシン漁最盛期の様子を伝える「旧余市福原漁場」といった文化財施設があります。これら4施設をお得に見学できる「4施設共通入場券」を、各施設の窓口にて販売。通常1200円(小中生400円)のところ、880円(小中生320円)で見学できます。

車で約10分

余市のブランド豚 北島豚を召しあがれ ヨイッチーニ

余市の食材を使ったメニューが味わえる大人気店。2019年10月1日よりリニューアルし、ランチタイムのみ北島豚を使ったハンバーガーを味わえるバーガーショップに。濃厚な脂の旨みとジューシーな肉汁が口に広がる絶品ハンバーガーを堪能しましょう。ディナータイムには、「北島麦豚ハンバーグ」や「糠ニシンメシ」などのメニューを提供するレストランとして営業。余市のワインと一緒に楽しんでみては?

住所/余市郡余市町大川町8-32
電話/0135-48-7700
時間/ランチ11:30~14:30(最終入店13:45)、
ディナー17:30~22:00(最終入店20:40)
※土曜は18:00~22:00(最終入店20:40)、
日祝は18:00~21:30(最終入店20:00)
休/月曜日(祝日の場合は火曜日)
※10月1日よりランチタイムのみバーガーショップにリニューアル。
レストランメニューの提供はディナータイムのみ
「北島麦豚ハンバーグ」(220gライス付き1,000円)、「糠ニシンメシ」(1,400円)。 ※2019年10月よりディナーのみ提供
「北島麦豚ハンバーグ」(220gライス付き1,000円)、「糠ニシンメシ」(1,400円)。 ※2019年10月よりディナーのみ提供
地元の味をいただきます♪
ヨイッチーニ

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余市のブランド豚「北島豚」

魚介や果物のまちとして知られている余市ですが、実は「北島豚のまち」としても注目を集めています。カネキタ北島農場で飼育している「北島豚」は、肉質が良くなるよう、アミノ酸を多く与え、肉豚になるころには仕上げに麦を食べさせているそう。そのため、一般的な豚肉によりも旨み成分が2倍、冷めてもおいしく、アクが出にくいという特徴があります。

徒歩ですぐ

FRUTICO 余市本店
カシスジェラートをトッピングした「パンケーキ オリジナルブレンドコーヒー付き」(900円)。
カシスジェラートをトッピングした「パンケーキ オリジナルブレンドコーヒー付き」(900円)。
FRUTICO 余市本店

素材にこだわったスイーツを別腹でいただきます フレッシュフルーツファクトリー FRUTICO 余市本店

「ヨイッチーニ」の隣、自社農園で栽培したベリー類やブドウをはじめ、旬の果物でつくるスイーツが評判の店。使う素材には徹底してこだわり、「求める味のもの以外は使いません」と店長の相馬さん。なかでもおすすめは、11月から翌2月まで提供するパンケーキ。ふわふわのスフレパンケーキに、好きなジェラートをトッピングできるボリューミーな一品ですが、ペロリと食べられてしまうおいしさです。

住所/余市郡余市町大川町8-31
電話/0135-48-5500
時間/火~金曜日11:30~17:00、土・日曜日・祝日~18:00
休/月曜(祝日の場合は火曜)

車で約10分

園内のフルーツが食べ放題なんですって!

ブドウ、リンゴ、ナシなど季節の果物をとことん楽しもう 山本観光果樹園

6~11月にわたり、さまざまな果物狩りを楽しめる果樹園。特に、実りの秋は果物の宝庫で、ブドウ、リンゴ、ナシ、プルーンなどを楽しめます。「秋まるごと食べ放題」(大人1,200円)なら、園内すべての果実が食べ放題で、好きな果実を自由に味わうことができます。果物狩りの後は、レストハウスでジンギスカンや、近海でとれた新鮮魚介類を盛り込んだ鉄板焼き(要予約)をどうぞ。お土産には「特製アップルパイ」(300円)がおすすめです。

8月下旬に成熟する早生種のリンゴ「恋空」。
8月下旬に成熟する早生種のリンゴ「恋空」。
住所/余市郡余市町登町1102-5
電話/0135-23-6251
時間/9:00~17:00(入園は16:30まで)
休/無休(6月中旬~11月上旬の営業期間内)
料金/「食べ放題コース」大人(中学生以上)1,200円・小学生950円、
「食べ放題・もぎ取りコース」大人(中学生以上)2,000円・小学生1,750円
※時間無制限、天候や生育状況等により収穫できない果実があります
果樹園の近くにはリンゴのモニュメントがあり、シリパ岬を背景に撮影することができる。
果樹園の近くにはリンゴのモニュメントがあり、シリパ岬を背景に撮影することができる。

人気の果物狩りBEST3

1位 サクランボ

1位 サクランボ

6月下旬から8月上旬まで佐藤錦、紅秀峰、南陽などの品種を味わえます。

2位 モモ

2位 モモ

8月中旬の武井早生から始まり、9月上旬は黄金桃が食べごろを迎えます。

3位 ブドウ

3位 ブドウ

バッファロー、デラウエア、キャンベラス、ナイアガラなど全6種を栽培。

車で約25分

大黒岩の上部には小さな鳥居も設置されており、より神秘的な光景に。
大黒岩の上部には小さな鳥居も設置されており、より神秘的な光景に。

商売繁盛の神様 えびす様と大黒様が降臨!? 奇岩 えびす岩・大黒岩

岸から10数mほどの浅瀬にある名物岩。左が「えびす岩」、右が「大黒岩」といい、商売繁盛の神様として知られている「えびす様」と「大黒様」にシルエットが似ていることから名づけられました。また、それぞれの佇まいから夫婦岩(めおといわ)とも呼ばれています。国道229号線にあるワッカケトンネルの手前の小道を右に入ると見られる、穴場スポットです。

住所/余市郡余市町白岩町前海上
電話/0135-22-6187(よいち水産博物館)
または0135-23-5001(余市町中央公民館)

車で約5分

ローソクの先に火が灯ったような奇跡の瞬間を撮りにいこう 奇岩 ローソク岩

国道229号線を積丹方面に進み、ワッカケトンネルを抜けてすぐ、海上43m、空に向かって細長く伸びる岩が目に入ります。それがニセコ積丹小樽海岸国定公園の中でも有数の奇岩「ローソク岩」です。アイヌの伝説にも登場し、まだ神々しかいなかった時代からあったといわれています。4月下旬から5月上旬には、昇る朝日が岩の頂上を照らし、まるでローソクの先に火が灯ったような景観を見ることができます。

住所/余市郡余市町潮見町沖
電話/0135-22-6187(よいち水産博物館)
または0135-23-5001(余市町中央公民館)
4月下旬から5月上旬、日の出の時間にローソクに火が灯るような瞬間を見ることができる。
4月下旬から5月上旬、日の出の時間にローソクに火が灯るような
瞬間を見ることができる。
余市駅に到着