職人の技が光る
ヨーロッパで古くから記念品や贈り物として珍重される、砂糖菓子を入れる器「ボンボニエール」。日本では近年、皇室の引き出物などでも知られています。その「ボンボニエール」を“飛騨春慶塗”で仕上げた逸品です。天然木の一枚板から、ロクロ職人の手でくり抜き、漆も手塗によるものです。“飛騨春慶塗”は岐阜県の古都・高山市で生産される塗り物で、透漆を塗り上げることで天然の木目をより美しく際立たせる技法です。また、下地を紅色で塗った上に春慶漆で塗り上げてあるので、時間が経つほどに春慶の透き漆を通して、下地の紅色が透けてきます。