ガラスの鳥居×千本鳥居がSNS映え 鹿児島で話題の神徳稲荷神社
鹿児島県、大隅半島の中央部に位置する鹿屋(かのや)市。そこに、2019年にすべての工事を終えたばかりの一風変わった神社「神徳稲荷神社(じんとくいなりじんじゃ)」があると聞いて、地方の魅力を深堀りする「旅色セレクション」編集部がさっそく調査しに行ってきました。
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近未来な鳥居が出迎える「神徳稲荷神社」へ
鹿屋市役所から徒歩15分ほど、八之尾墓地を抜けた小高い丘の上に建てられた「神徳稲荷神社」。延宝4(1676)年より鹿屋市一円の安全と発展を見守ってきた由緒ある神社ですが、2018年に社殿・本殿を再建し、昨年すべての工事が終えたばかりの新しい境内です。少しわかりづらい場所にありますが、道中には神社への案内が随所に置かれているので、迷わずにたどり着くことができました。
案内にしたがって進んでいくと目に飛び込んでくるのが、シンボルであるガラスの鳥居! しかもその後ろには真っ赤な鳥居が連なり、なんとも珍しい光景を生んでいます。近未来的なガラスの鳥居と趣き深い千本鳥居のコラボが写真映えすると、SNSで話題を集めているスポットなんです。
さっそく千本鳥居をくぐって……と思っていたら、足元には「帰」・「行」の文字。実は、千本鳥居を通るのは帰りのみで、行きは右側の参道を使うようです。危ない危ない。
参道を抜けると、まだまだ新しいきれいな社殿が現れます。正面には再びガラスの鳥居が鎮座し、こちらは元日の夜のみライトアップもされるそうです。
名物・悪い運を“水に流す”おみくじ
参拝を終えたあとは、隣の社務所へ。お守りや御朱印帳、神徳稲荷神社のグッズが販売され、ガラスの鳥居をモチーフにしたものなど、ほかにはないような品々がラインナップしています。
そこで買えるのが、この神社の名物のひとつ「運玉おみくじ」です。願いを込めた人差し指でかきまぜたあと、ガチャガチャのようにハンドルを回して玉を出し、出た番号のおみくじをもらいます。
おみくじを引いたら大吉は持ち帰り、それ以外は神社に結びつけて帰るのが一般的ですが、こちらでは紙を池に流して清めるのが特長です。
社務所の前の池へ落とすと、おみくじはするすると水に溶けていきます。まさに、水に流す……悪い運を引いてしまっても、気持ちをリフレッシュできそうです。私は大吉を引いたので、流さず大切に持ち帰らせていただきました(笑)
帰りはお楽しみの千本鳥居をくぐり抜けて! 写真撮影にもぴったりですが、ほかの参拝客の迷惑にならないよう注意してくださいね。
おわりに
完成したばかりで写真映えポイントがたくさんの「神徳稲荷神社」をご紹介しました。水に溶けるおみくじのほかにも、縁結びの大石、ガラスの祭壇などまだまだ見どころ満載なので、ぜひ訪れてみてください。
■神徳稲荷神社(じんとくいなりじんじゃ)
住所:鹿児島県鹿屋市新栄町1771-4
拝観時間:9:00〜17:00
定休日:なし
■旅色セレクションとは
日本全国、地方の魅力を深堀りして伝える旅色別冊シリーズ。ざまざまな地域の観光情報や特産品、ディープなスポットなどをご紹介しています。