【青木裕子の親子旅】全身で冬を満喫する北海道トマム3泊4日

明けましておめでとうございます。冬休みは家族で3年連続となる北海道トマム旅行に行ってきました。宿泊したのは「星野リゾート トマム」。スキーにプールにワカサギ釣りと全身で冬のトマムを堪能してきました。子どもも大人も創造力を刺激された旅の様子をお伝えします。
目次
多彩なアクティビティが楽しめて親子旅にぴったり

今回3度目となるトマムでの旅の最大の目的は、スキーです。子どもたちには幼少期にさまざまなスポーツを経験してもらいたいという思いがあり、スキーもその1つ。息子たちはそれぞれ3歳くらいでスキーデビューをし、長男はほぼパラレルで、次男はボーゲンではありますが、スキー好きの夫と一緒でも置いていかれることはないくらい滑ることができます。スポーツって言葉を超えて世界中の人と楽しめるものですよね。習い事や部活動などの勝つためのスポーツではなくて、嗜むという意味でのスポーツ経験は人生を豊かにしてくれると思うのです。何より、2人とも冬になると「スキーしたいなあ」と自分から言うくらい、楽しんで体を動かす経験が増えるのは嬉しいことです。
一方で私はスキーができません。正確にいうと、やらないようにしています。次男のスキーデビューの際、サポートしていたはずが、転倒して左ひざの靭帯を損傷してしまったのです……。以来、主に恐怖心からスキー自粛中。とはいえ、旅行中ずっと私はお留守番というのも寂しいなあというのが本音です。そんな私の心配を払拭してくれるのがここトマム。言わずもがな、トマムの雪はとてもふわふわでゲレンデも広くて楽しい。そのうえスキー以外のアクティビティも充実しているのです。そんなことからリピートするほど冬の親子旅の定番になっています。
1日目からスキーにプールに盛りだくさん
羽田空港から朝一番の便で到着したのは、とかち帯広空港。早速雪を見つけて子どもたちはテンションアップ。いい天気でウキウキの旅の始まりです。夫が運転好きなので、空港からの移動は毎年レンタカーです。空港からトマムまでは1時間半程度。途中大好きな回転寿司で腹ごしらえを済ませ、いよいよトマムへ向かいます。どんどん雪深くなっていく様子に気分が盛り上がります。

自前のウエアでご満悦
道中、今日は何をしようかと息子たちに聞くと「スキーとプール!」。よし、せっかくだから初日から両方楽しもう!と覚悟を決め、ホテルに到着するや否や、夫と子どもたちはスキーに出発。最初の年は板やウェアをレンタルしたのですが、昨年からは自前です。久々のゲレンデは「寒いけど楽しい」とご満悦の様子。人は多いけれど、リフトも多く、ゲレンデが広いのでストレスなく楽しめます。
◆星野リゾート トマム スキー場
リフト料金:<1日券>大人5,900円、小学生3,900円<4時間券>大人5,000円、小学生3,200円<ナイター券>大人2,500円、小学生1,500円ほか

その後は約束通り、プールへ。ここでは私が子どもたちの相手を担当します。星野リゾート トマムのプール「ミナミナビーチ」は、何度来てもその広さに感心します。子どもたちが喜ぶのが、30分に1回発生する波! 海岸のような波にみんなきゃあきゃあ大騒ぎです。バラエティ豊かな浮き輪などは1,600円で借り放題。思い思いの浮き輪に乗ったりビーチボールを打ち合ったりして遊んでいると、あっという間に時間が過ぎていきます。

翌日の夕方もプールに行ったのですが、その際子どもたちが気に入っていたのがこちら。水上綱渡り、水の上に張られたスラックライン、その名もウォーターラインです。かなり難しいようで、何度か挑戦してほんの少しだけ進めました。ちなみにプール棟には売店があり、プールサイドは飲食可能です。そこで驚いたのがこちら。

飲み物の上にスナックを置けるお皿が。家族分オーダーするとどうしても手がふさがってしまうので「なんと画期的!」と感心しました。私は初めて見たのですが、みなさんどうですか?
◆ミナミナビーチ
入場料:宿泊者無料 ※日帰り利用は大人2,600円、小学生1,100円
営業時間:11:00~20:00
※「ミナミナカフェ」は12:00~22:00(21:30ラストオーダー)
夕食は「北海道ジンギスカンキング」で
帰りたがらない子どもたちを何とか説得して、夕食はジンギスカンへ。敷地内のレストランの多さも星野リゾート トマムの魅力です。ホテルだと、キッズフレンドリーなレストランでも子ども連れは少し気が重いこともあるので、いろいろなタイプのお店からその日の調子で選べるのは本当にありがたいです。飛行機移動にスキーにプールと、1日動き回って疲れ果てている息子たちにとっても、自分たちのペースで食べられて、店内がちょっとがやがやしているジンギスカンがぴったりでした。
◆北海道ジンギスカンキング
住所:北海道勇払郡占冠村字中トマム フォーレスタ・モール
かわいさに癒される鮭づくしのお部屋
さて、初日の宿泊ですが、初体験のお部屋でした。ザ・タワーにあるそのお部屋、どんな様子かというと……。

その名も「鮭ルーム」です! お部屋のいたるところに鮭、ルームウェアも鮭。さらにさらに、大きなお風呂をもこもこの泡でいっぱいにして、オレンジのカラーボールを浮かべると……イクラ丼! 眠いと言っていた息子たちも完全に覚醒して、お風呂で遊びまくっていました。疲れ果てて、鮭になって眠る息子たちがかわいすぎました。
2泊目は「リゾナーレトマム」でお部屋食
翌日は、夫と息子たちがスキーをしている間に「トマム ザ・タワー」から「リゾナーレトマム」へお部屋を移動。スキー場からはどちらも直接アクセスでき、施設内は循環バスが走っているので合流も難なくできて便利です。
2段ベッドに子どもたちも大喜びの素敵なお部屋でした。居心地がよすぎて、この日の夕飯はお部屋食に。メニューも充実していましたし、ホテルの方に伺ったところ、リゾート内には、テイクアウトが出来るお店もいろいろあるようでしたよ。
テントが嬉しいワカサギ釣り体験

3日目は、家族みんなでアクティビティ。ワカサギ釣りに出かけました。星野リゾート トマム内の集合場所から、バスに揺られること40分ほど。到着したのは、かなやま湖の氷上ワカサギ釣り場です。カラフルなテントが設置されています。
温かい建物の中で準備いただいた足裏用ホッカイロなどをしっかり貼り、諸注意を聞いたあと、いよいよワカサギ釣りスタートです。いつかやってみたいと憧れていたものの、極寒の中で待つのはつらいなあと思っていたのですが、昨年初めて体験したこちらのアクティビティは“テントの中でのワカサギ釣り”。きちんとスキーウェアなどを着込む必要はありますが、それでも、氷の上でガタガタ震えるイメージとは程遠く、快適にワカサギ釣りを楽しめます。たくさん釣れるのは、湖がもっと凍って、ワカサギの活動可能範囲が狭まる2月以降とのことですが、40分ほどの挑戦で今年は9匹釣り上げることができました。昨年は3匹だったので、大躍進。「来年も絶対来る!もっと釣る!」と満足げでした。釣り上げたワカサギは、てんぷらにしていただきます。

これが本当においしい! 事前に用意してくださっていた分と食べ比べると、釣れたばかりのワカサギのふわふわで柔らかいこと。あっという間に食べてしまいました。ちなみに、長男は昨年この体験を含めワカサギについて調べたことを学校で発表しました。今年は次男が釣り上げたワカサギをじっくり観察。自分で釣り上げて、観察して、食べるという一連の体験が出来る機会は貴重ですね。
◆ワカサギ釣り体験
場所:南富良野町金山湖
営業時間:~2023年3月20日 ※湖面凍結状況により変更の可能性あり
営業時間:8:30~12:00、13:00~16:30 ※移動時間込。開始10分前集合
料金:大人(13歳~)6,000円、子ども(6~12歳)4,000円
「アイスヴィレッジ」で幻想的なスイーツ体験

この日は夕方にもう一つ子どもたちが楽しみにしていたことがありました。それがこちら、氷の街「アイスヴィレッジ」です。さまざまなお店があり、今年初登場したというコンビニ「氷のセイコーマート」では、フローズンヨーグルトづくりができるのです。ほかにも、チョコレートづくり体験や、マシュマロを買って外の焚火で焼くことも。
氷の長い滑り台を滑ったり、アイスヴィレッジの展望台からスケートリンクの上を通過する氷上のジップラインを体験したり、幻想的な風景の中で大人も子どもも夢の世界にいるような気持ちで楽しみました。かなり寒いので暖かくしていくことをおすすめします。
◆アイスヴィレッジ
営業期間:~2023年3月14日(予定)
営業時間:17:00~22:00 ※21:30最終入場
料金:小学生以上600円 ※「トマム ザ・タワー」「リゾナーレトマム」宿泊者は無料
冷えた体はしゃぶしゃぶでほっこり

※食べ掛けでごめんなさい!
氷の街で冷えた体は、夕食のしゃぶしゃぶで温めます。トマム最後の晩餐は、リゾナーレトマム ノース31階の「SORA -天空-」で、牛しゃぶ、豚しゃぶ、カニしゃぶを楽しみました。全室半個室でとても居心地がよかったです。
◆SORA-天空-
営業時間:ディナー17:00~22:00(LO21:30)
※WEBサイトより要予約
最後は自然に学ぶスノーシューハイキング
最終日には最後のお楽しみ、スノーシューハイキングに行ってきました。ワカサギ釣りと同じように施設からバスに乗り、30分ほど行った「森の学校」から探検がスタートします。大人も子どももスノーシューを装着。裏に金具がついていて、雪にもしっかり踏み込めるようになっています。ガイドさんについて山の中に入っていくと、雪の積もった橋「端っこは危ないから真ん中を通るよ!」、凍りかけの川「あまり近づくと下が川かもしれないから気を付けて!」、倒れた大木「いつ朽ちて落ちてくるかわからないから迂回していくよ!」などなど、これぞ探検という世界が広がっています。
さらに、さまざまな生き物の痕跡も発見できます。雪に残されたキツネやテン、リスなどの足跡、キツツキが空けた大きな穴、ヒグマの爪痕など。雪にはしゃぐ息子たちにもあきれることなく、しっかり説明してくださったガイドさんに感謝です。ツアーの最後には自分たちで足跡を見つけて何の動物か考えられるまでになりました。
途中で、山頂手前から折り返すコースか、山頂まで到達するコースかを選ぶことができたのですが、そこは夏に富士山登山をした息子たち。なんだかんだ「てっぺんまでは登りたい!」と頑張ってきました。達成感と気持ちのいい景色を味わいながら、ガイドさんに温かい飲み物をいただいて、下山です。この下山がまた、めちゃめちゃ楽しい。
「滑れるところは、おしりで滑っていいよー」と、天然の滑り台を楽しんでいると、あっという間に山小屋に戻れてしまいました。
昨年は、山を登らず散策する短めのコースに行って、そちらもとても魅力的だったのですが、今回のたくさん歩くコースも家族みんな心から楽しむことができました。山小屋では足跡を見つけた動物の写真を見ながら実際の大きさなどを教えてもらって興味津々な息子たち。“生きた学び”ができているなと感じました。
◆スノーシューハイキング&森カフェ
営業期間:~2023年3月31日
営業時間:8:30~12:00、12:30~16:00 ※開始10分前集合
料金:大人(13歳~)6,000円、子ども(6~12歳)5,000円
いつもと違う環境で子どもの興味がぐんと広がる
今回は北海道トマムの旅をお送りしました。東京に住む私たちにとっては新鮮なことだらけの場所。普段はできないことを思い切り楽しんで、たくさんのことを吸収できた旅になりました。余談ですが、長男は、滞在中に“雪の結晶の観察”と“氷点下でのシャボン玉づくり”の実験をしました。いつもと違う環境で、どんなことができるのか、家族で考える時間というのもワクワクするものです。今年もワクワクが盛りだくさんの1年になりますように。
◆星野リゾート トマム
電話番号:0167-58-1111(代表電話)
