【離島のビール旅】日本で唯一60度のアルコール販売が許されている島・与那国島へ

沖縄県

2022.09.15

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【離島のビール旅】日本で唯一60度のアルコール販売が許されている島・与那国島へ

みなさん、こーんにーちはーっ! 年に2回は必ず訪れるほど石垣島が大好きな、“ビールおねえさん”こと古賀麻里沙です。9月半ばになりました。スーパーのお酒コーナーには秋限定のビールが並び、すっかり秋めいてきましたね。夜の服装も長袖へと少しずつ切り替わってきていますが、石垣島ではまだまだ夏本番の暑さ。沖縄・離島のビール旅シリーズは石垣島、波照間島、西表島と続いていますが、今回は与那国島へ。初めて訪れた離島なのですが、新しく足を踏み入れる土地ではいつも新鮮な出会いがたくさんあります。今までにない体験をして高揚している時のビールって、いつもより進んじゃうんですよね。お酒の席での話も弾む。私にとっては出会いもビールのおつまみなのです。ということで今回は、与那国での出会いの数々を肴に、グイッと一杯やってきました!

目次

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「Dr.コトー診療所」のロケ地となった島

モスラのモデルになった世界最大級の蛾

日本で唯一認められる60度の泡盛

ビール豆知識「WARNING! 毒と呼ばれる世界最強のビール」

カジキが絶品! 最西端のビヤガーデン

呼ばれないと行けない島

「Dr.コトー診療所」のロケ地となった島

石垣島から117km、台湾から111kmの場所に位置する日本最西端の島・与那国島。行ったことがなくても、テレビで見たことがあるという方もきっと多いと思います。というのもこの島、あの人気ドラマ「Dr.コトー診療所」のロケ地となった島なんです。

今年の12月に新しく映画が公開されるので、聖地巡礼で訪れる人がまた増えるかもしれませんね。

さて、離島に来たらまずは海に飛び込みたいところ。シュノーケリングセットを抱えて、意気揚々と海へ向かっていると……突然のスコール。急遽、目の前にあったバーで雨宿りをさせてもらって、バーのマスターが天気を調べてくれたのですが、なんと滞在予定の日程は全部雨予報(ちーん)。でも! 雨なんかに負ける私ではありません! マスターに雨の日でも楽しめるスポットを教えてもらい、与那国探検を始めることにしました。

モスラのモデルになった世界最大級の蛾

最初にやってきたのは「アヤミハビル館」。ここでは世界最大級の蛾・アヤミハビルの生態を詳しく知ることができます。アヤミハビルは翅(はね)をいっぱいに広げると24cmほどの大きさで、映画モスラのモデルになった蛾だそうです。与那国を中心に生息する絶滅危惧種で、沖縄県の天然記念物に指定されています。運がよければここで飼育しているアヤミハビルに会えるらしいのですが……いました! 立派な雄と雌が並んでじっとしています。ふわふわの触覚とまんまるの目が可愛らしく、赤い翅が美しくて、見た目は蛾というよりも蝶に近いイメージ。夜行性なので昼間はほとんど動きません。さらに隣には幼虫まで!! 貴重すぎる時間に、夢中でシャッターを切ってしまいました。

※苦手な方はこの部分、読み飛ばしてくださいね(写真をスクロールするとアヤミハビルのアップと幼虫の写真を載せています)。

翅の三角の部分が透けているのわかりますか?

幼虫はどこにいるでしょう?

アヤミハビル以外にも、与那国に生息する昆虫や動物、植物について学ぶことができます。すっかり童心に戻って亜熱帯の自然を体感しました。幼稚園の帰りに近所のおじさんからカブトムシ貰ったけど、触れないからカバンに直で入れてもらって持って帰ったことがあったなぁ。お弁当箱を取り出そうとカバンを開けたお母さんがびっくりしていたなぁ、なんて幼少期の思い出に浸りつつ、次の目的地へ。

◆アヤミハビル館
住所:沖縄県八重山郡与那国町字与那国2214
電話番号:0980-87-2440
営業時間:10:00~16:00
定休日:火曜日、祝日、年末年始

日本で唯一認められる60度の泡盛

さて、次は大人の社会科見学の時間ですよ。私、実はビールの次に泡盛が好きなんです。ということで「アヤミハビル館」から徒歩約2分の場所にある「国泉泡盛合名会社」の酒造所にやって来ました。ビールにしても泡盛にしても、お酒が造られている場所って神聖な感じがして好きなんですよね。

で、でかい!

で、でかい!

与那国で絶対に手に入れたいのは、「花酒」と呼ばれる60度の泡盛。実は、アルコール度数60度の販売が認められているのは、日本では与那国だけなんです。かつては琉球王朝への献上品や神事に用いられてきた伝統ある泡盛。故人を偲ぶ際に花酒を用いる文化もあり、特例として許されているのだそう。花酒の“はな”というのは“はじめ”を意味していて、蒸留して最初に出てくる酒なので花酒と呼ばれます。美しい名前ですよね……。

泡盛をつくる工程を簡単に紹介すると、
①米を蒸す
②黒麹菌を混ぜ合わせ、繁殖させる
③水と酵母を合わせて発酵させる(ここでよく泡が立つので「泡盛」と呼ばれます)
④蒸留させる(この時、最初に出てくる酒が度数の高い花酒)
⑤貯蔵、熟成させる
⑥瓶詰、クバ巻き
このようになっています。

蒸した米と黒麹菌を混ぜ合わせたものをこのなかで寝かせて、黒麹菌を繁殖させる

なかはこうなっています

原料のタイ米

原料のタイ米

タンクの中で熟成される泡盛たち

瓶詰めされてラベル貼り待ちの泡盛たち

国泉泡盛で造られている花酒の名前は「どなん」といって、これは、かつての与那国島の呼び名。漢字では「渡難」と書き、波が荒く、訪れるのが大変だということからそう呼ばれていたようです。今回私はフェリーで島まで向かったのですが、片道4時間船で揺られるのはたしかに「渡難」ですね。

お土産コーナーにはいくつかの種類の泡盛が並んでいて、試飲をすることも可能です。私のお目当てはもちろん、60度の花酒どなん!!! 先述のバーで、どなんの古酒(3年以上熟成させたものをこう呼びます)を飲ませていただいたのですが、ひと舐めで燃えるような熱さが喉を駆け巡り、衝撃を受けました。はじめフワッと甘い香りが漂うのですが、すぐに舌が痺れるような感覚に。その時は冷凍庫に入れてあったものを出していただいたので、とろりとした食感で(高アルコールのお酒は冷凍庫に入れても凍りません)口の中で転がしてみると華やかな風味が広がりました。かなり強いのでちびちびとしか飲めないけど、少量で長く楽しめるのもいいですよね。私もしっかり保存して古酒を育てることにします。

私がゲットしたのはコレ! 与那国伝統のクバ巻きのボトル。クバの葉を使って瓶が割れないように一つ一つ手作業で巻いているのだそう。クバ巻きの職人さんは今10人ほどしかいないので、生産が間に合わない時もあるんです。私はたまたま手に入れることができて、とてもラッキーでした!

◆国泉泡盛合名会社
住所:沖縄県八重山郡与那国町字与那国2087
電話番号:0980-87-2315
営業時間:8:30~17:00
定休日:日曜日

ビール豆知識「WARNING! 毒と呼ばれる世界最強のビール」

世界で一番アルコール度数が高いビールって、何度だと思いますか? 日本のビールは通常4~5度前後と度数が低めで飲みやすい印象ですが、世界では高アルコールビールの度数争いが繰り広げられています。現在、ギネスブックに掲載されているのはスコットランドの醸造所ブリューマイスター社の「スネークヴェノム(ヘビ毒)」。名前に毒をつけちゃうなんて危険な匂いがぷんぷんですが……アルコール度数はなんと脅威の67.5度! 花酒よりも高いなんて、喉が焼けちゃいそう。ふざけて飲んでアルコール中毒になる人が出ないように、価格は275mlで50ポンド(約8,000円)と、お高めに設定してあるそう。ボトルネックには「WARNING!」と書かれた黄色の札が貼られています。怖いもの見たさでいつかひと舐めしてみたいなと思っています。

カジキが絶品! 最西端のビヤガーデン

大人の社会科見学を終えて脳みそのシワが増えたので、ビールの吸収率が上がりそうな予感です。腹ペコで喉をカラッカラにして訪れた先は、予約していた「ビヤガーデン国境(はて)」。

エレベーターで3階まで上がる(与那国でエレベーターがあるのはめずらしいです)

エレベーターで3階まで上がる(与那国でエレベーターがあるのはめずらしいです)

地元の人にも人気で、店内はとても賑わっています。ここは与那国で唯一、緑提灯が吊るされているお店。緑提灯は、国産や地元の食材を50%以上使っているお店だけが吊るすことを許されている提灯なんです!

与那国といえばカジキの漁獲量が国内トップレベル。毎年カジキ釣りの国際大会が行われているほど、地元の人には馴染みのある魚です。今日は新鮮なカジキにビール祭りと行きましょう! まずはキンッキンに冷えたオリオンビールで乾杯! おつまみは、カジキの刺身と骨つき唐揚げを注文しました。

さしみはて(770円)

唐揚はて(800円)

どちらも普通の居酒屋ではなかなか見かけない、与那国ならではのメニュー。さしみはカジキの“ハラゴ”といって、マグロでいう大トロの部分です。透き通るピンク色にスッと入ったサシが美しくて見惚れてしまいます。舌の上にのせるとトロッと柔らかい食感……脂のりがすごい。野菜とドレッシングでサラダ風に仕立ててあるので、さっぱりと食べられます。続いてボリューミーなカジキの骨付き唐揚げ。カジキのこんな姿は初めて見ました。骨からほろりと崩れる身は弾力があり、肉厚で食べ応え抜群。鶏の唐揚げにまったく引けを取らない濃厚な旨味で、びっくりするくらいビールが進みます。

箸もビールも止まらない!

くぅーーーっ!

「どなん」も飲みました。……顔、どうした(笑)

◆ビヤガーデン国境
住所:沖縄県八重山郡与那国町字与那国22-4
電話番号:0980-87-3255
営業時間:昼11:30~13:30、夜18:30~23:00※日曜日は夜のみ
定休日:木曜日

呼ばれないと行けない島

初めて来ました、と地元の人に言うと「与那国に呼ばれたんだね」と必ず言われました。石垣島からは船や飛行機で与那国まで行くのですが、乗る予定の便が欠航になって、なかなか島まで辿り着けないなんて人も度々いるんだそうです。一回目で来られたのはラッキーだね、ということも言われました。アヤミハビルを見ることができたのも、クバ巻きの泡盛が買えたのも、すべては導かれていたのかもしれません。

実は今回の大きな目的のひとつが、ダイビングで海底遺跡を見ることでした。ですが海底遺跡は上級者コースで、インストラクターにしっかりサポートしてもらわなくてはならず、さらにハイシーズンでは最低経験本数が100本は必要とのこと。まだまだ経験不足ということで今回は断念しましたが、きっとまたこの島に呼ばれると思うので、それまでに経験値を増やして海底遺跡リベンジします。

では、最後は与那国での“出会い”の写真たちで〆を。

放牧されている古来種ヨナグニウマ

最西端の碑。私はどこにいるでしょう

与那国空港のシーサー「ちょ、近い近い近い。口の中覗くなよ」

ダンヌ浜の絵になるトイレ

それでは、また次のビール旅でお会いしましょう!

過去の「離島のビール旅」記事もチェックしてみてね!

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#フォトジェニック旅 #離島 #与那国島 #沖縄 #旅色 #ビール #古賀麻里沙 #ビール旅 #旅行

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ビール旅ビール旅

古賀麻里沙

1987年生まれ、福岡県出身。キャスター、タレント。食べることと飲むことが大好きで、日々更新しているインスタグラムとYouTubeではさまざまなビールとおつまみのペアリングを発信。日本ビール検定1級を所持し、HOPPIN’ GARAGE公認の“ビールおねえさん”として活躍中。好きなビアスタイルはIPA。ビールの輪を広げるため、日々奮闘中。 YouTubeチャンネル/「ビールおねえさん古賀麻里沙のビアフライト」

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