恋愛マスターくじらが教える「ソロ活」のすすめ
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20年後は人口の約50%が「ソロ」
恋愛マスターくじらです。
日本では、2040年に独身でいる人と結婚している人(=ソロ)の割合がほぼ半々になるそう(『「一人で生きる」が当たり前になる社会』より)。この割合というのは生涯独身のソロだけではなく、離婚や死別などによってソロになる人も含まれる。寿命が長くなった現代において、どんな人でもある日突然ソロになる可能性はあるのだ。
そんな未来まで20年足らず……。本当にすぐそこだ。すでに飲食店ではおひとりさま用の席が増えてきているように感じる。
パートナーがいる人もいない人もソロ活に慣れておこう。
現在既婚者であるが、くじらもソロ活に行ってきた。真っ先に「一人焼き肉」や「一人カラオケ」が思いついたが、すでにやったことがある。そこで思いついたのが「一人フレンチコース料理」。これはさすがにやったことがない。
ソロ活①:美術館鑑賞
食事だけではもの足りないので、その前に美術館へ。場所は新宿にあるSOMPO美術館。ここはゴッホの「ひまわり」が常設されている美術館として有名だ。「ひまわり」は、バージョン違いで7枚描かれ、日本ではここでしか見ることができないのだ。
この日は「シダネルとマルタン展 最後の印象派、二大巨匠」が開催されていた。シダネルとマルタンに関しては事前の知識が全くなかったが、ゴッホやモネの絵画ポスターを自室に飾ってあるくらい個人的に印象派が好きなので、かなり楽しめた。
特にシダネルが良かった。寒い地域の日常を切り取っているせいか、なんだか絵から悲しさを感じた。悲しい絵にやたらと惹かれる自分がいて、そういえばオレは歌なんかでも切ない曲ばかり聴いているなと気付いた。どうやら悲しい表現が好きらしい(笑) シダネルは光の表現が抜群で茫然と見入ってしまった。
ゴッホの「ひまわり」は、実物を初めて見た。まずそのデカさに驚いた。縦が1メートルくらいあり、迫力がすごい。そしてポスターではわからない油絵の立体感があり、ひまわりが前に迫ってくるようなパワーを感じた。
たっぷり2時間鑑賞した。誰の目も気にせずに没頭できるのはソロ活の最大の魅力かもしれない。
ソロ活②:フレンチフルコース料理
いよいよ今回のメイン会場となる新宿の「パークハイアット東京」へ。ここの41階にあるフレンチレストラン「GIRANDOLE(ジランドール)」でフレンチコース料理を楽しむ。ネットで見ておいしそうだなと思い、予約もせずに来てしまったが、ラグジュアリー感に結構ビビった。
窓際の新宿の景色が一望できる席に案内された。周りの席を見渡すと明らかにビッグビジネスの接待をしているようなグループ、デートをしているお金持ちそうなカップル、アパホテルの社長の帽子に似たものを被ったマダムたちなど、ここだけ優雅な空間だ。こんな雰囲気のところで一人でコース料理を食べる。
オレの他にも一人で来ている人はいないかと探してみたが、さすがにいなかった(笑)。
まずは前菜から。もうね、一人でも声が出ちゃうくらいおいしい。
メインはトリの胸肉を選んだ。手前のソースに絡めながら夏野菜のピクルスなどと一緒に食べるとこれまた絶品。この他にスープやデザートも食べて一人フレンチコースは終了。
普段一人で外食をする時は、なんとなくスマホをいじったり動画を見たりすることも多い。しかしGIRANDOLEのコース料理ではそんな気持ちにはならない。
味わい、その余韻だけで時間が過ぎていく。会話もしないので味に集中できる。「味わう」とは娯楽なんだなと気づかされた。
ただどうしても「これおいしいな!」と思う度に「奥さんにも食べさせてあげたいな」とか「両親を連れてきたら喜ぶだろうな」という思いが頭をよぎる。人間の本能として、喜びを分かち合いたいっていうのがあるんだろうな。ソロ活に集中するのは中々難しい。ソロ活をすることでパートナーの有り難みに気づくことができる。こういった意味でも現在パートナーがいる人もソロ活をしてみることをおすすめしたい。
一人じゃない幸せに気づく
家に帰ると、奥さんが興味津々な顔で「ソロ活どうだった?」と聞いてきた。
今日の心に残った話を奥さんに伝えた。結局この時間が一番楽しい。
自分の心が動いた話を最愛の人に伝える。
これ以上に幸せなことがあるだろうか。
人は皆だれかと繋がって生きている。ソロ活はそれを再認識させてくれる。
心が動いた話を伝える相手は、友人でも家族でも仕事仲間でもいい。
ソロ活で一人の時間を楽しみ、誰かに共有することで自分は決して一人じゃないことを感じよう。
ソロの時間が他者への感謝を生む。
オレはそう思っちゃうんだよね。