ドローンアーティストのわたしと共鳴する、不思議連発の「いのちの音色絵」鑑定

2年前、愛媛の道後温泉で「うつしみアート」と呼ばれる体験をして、そのときも心が整う感覚を味わったのですが、今回は最近出会ったある友達が教えてくれた「いのちの音色絵」のお話をさせてください。
「みんなの心には絶景が広がっているんだよ、そこにしかない唯一無二の絶景なの」
これを聞いて、世界が一気に優しくなった気がしました。多くの時間をドローンでの絶景撮影に費やすわたしには共鳴しすぎたんです。撮影中の、あの全てを世界に許される感覚ったら! 作品を通じて感じていただきたいと願っています。ところで言葉の主は、人の心をエネルギーとして見抜き「いのちの音色絵」を描くゆうなちゃん。今回は仕事に恋愛に揺れたり弾んだりしながらドローンを飛ばし続けるわたしの旅を通して、彼女が教えてくれた「心の中の絶景」をお届けしたいと思います。
目次
わたしの後ろに白い物体⁉︎ 人の思いが見える友達ができた
昨年の初秋、わたしは石垣島にいて撮影三昧の日々を過ごしていました。

そんなある日の夕方、海の撮影を終え、お風呂上がりにSNSで意気投合したゆうなちゃんとおしゃべりをしていたんです。とはいえまだお互いのことを深くは知らず、「見えない世界のコンサルタント」という謎のお仕事をしているらしいという認識くらいしかありませんでした。その彼女が何かのタイミングで「いろいろ被っちゃってねぇ、人の思いとか。体痛いんだ」と、不思議なことを言うではありませんか。
「え? そうなんだ。わかるって大変なんだね。ん? わかるってどういうことだ。思いが見えるの?」
「うん。自分は被ると痛みですぐにわかるよ。他人が被っているものも見えちゃうんだ」
「一緒にいなくても見える?」
「あ、うん、とまちゃんも見えるよ」
「ぎゃー! 今わたし、どんな格好をしているか見えてるの⁉︎」
「あ、いつでも見えると疲れるから普段はスイッチ切ってるの……とまちゃん、白いワンピース着てる? ん、違うな、後ろに白いシーツみたいな……」
「ぎゃー! 怖いこと言わないで」

1個目の「ぎゃー!」は、お風呂上がりでほぼ裸だったから(笑)。2個目の「ぎゃー!」は、もう単純に怖いじゃないですか、白いシーツみたいな物体って、それおばけでしょ。
「ごめんごめん、怖くないよ。絵として見えているわけじゃなくて、エネルギーを感じて絵が浮かぶの……強い思いだわ、あ……これ悪くないよ」
「え、人の思いなの⁉︎ でも格好より気になることあってよかった(ほっ)」
「その白いの温かいよ。誰だろ、とまちゃんにはお兄ちゃんいる? 優しく見守ってる」
「わ。なんでわかるの」
その時話しながら飲んでいたのはジン。お風呂前に宅急便で届いた物で、贈り主は2年前に別れた彼。お互い別の恋愛をして違う道を歩んでいますが、人間として大切に思う良い関係を保っていて、わたしを見る目は本人曰く「お父さんみたいな気持ち」だそうです。まぁ年下ですけど(笑)。お父さんとお兄ちゃんという誤差があったものの(あ、父でもない)、図らずも彼女の不思議な力を体感してしまったのでした。
心のエネルギーを見て描く「いのちの音色絵」とは
「とまちゃんの絵、描かせてくれる?」と、続いて彼女が言いました。パステルでよく絵を描いているのは知っていたけど。
「え、イメージ?」
だって一緒にいるわけではないのですから。ましてや会ったことすらないのに、不思議でしょ。
「とまちゃんの心の中がエネルギーとして見えるの、それを絵にするんだ」
「へぇ」としか言いようがありません。とりあえず完成を待ちます。スシャシャ……パステルが紙にこすれる音を聴きながら、普段通りのおしゃべりを続けていました。
「できた。こんなのがでると思わなかったー!」
そう言ってiPhoneで写して送ってくれたのがこちら。

「他の人と全然違うよ! こんな抽象的なモチーフ初めて描いたよ、みんなもっと具体的な形で見えるのになぁ。強烈できれいで幻想的なんだけど、フワッとしてなくて存在感があるね。蛍光のパステルを使ったのも初めて……これがとまちゃんかぁ」
彼女はこの絵を「いのちの音色絵」と呼んでいるそう。絵が表しているのは大きく二つ。背景の色や図案は「いのちの光」で、その上のモチーフは「未来の可能性や潜在的な能力」なんだとか。
「特に解説はしないことにしてるの」
「え、なんで?」
「言葉にすると解釈が狭くなる可能性があるでしょ、もったいなくって。こうやって描かれた絵は隅々がその人のエネルギーそのものだから、本人が感じ取って導かれればいいと思うんだよ」
そっか。わたしのいのちはずいぶんカラフルで、虹みたいな色をしているんだな。たいそうワクワクしているんだな。未来はだいぶ強く輝いているな。急に自分の行動に自信が増して、背中を押されるような気持ちになりました。
「待ち受けにしたり、お部屋に貼ったりして眺めてね。心に馴染んでくるから。それがいのちの音色絵が変わるタイミングだよ」
結婚を導いたのか当てたのか。他の方のいのちの音色絵
ちなみに、もっと具体的に見える他の方の絵というのは、例えばこんな感じです。

美しいペガサスですね、惚れ惚れします。この方はこれからどこに飛んでいくのでしょう。「潜在能力はペガサス!」って、キャッチーで羨ましいな。

こちらは青と赤のバイカラーの鳥。この方は鳥が「パパパパーン♪」と結婚式ソングを歌ったように感じたんですって、彼氏はいなかったのに。それが驚くことに半年後、彼氏ができて速攻プロポーズされたとか。本当に未来の可能性が描かれていた証を見てしまってびっくりです!
ドローンの出発点の石垣島で原点回帰
それから4ヶ月が経った2022年1月、新しい年を迎えると同時に誕生日も迎えました。それで再度、石垣島に行ったんです。
この旅のテーマは「原点回帰」。ドローンを始めて4年になりますが、石垣島で初めてフライトしたときのワクワクぷりったら! めちゃくちゃ緊張もしたし、とっても眩しい光を見る気持ちで爆発的な喜びを感じていました。そんな思いをリアリティとセットで心に据え、時折引き出して背筋を伸ばす材料にしているのです。その引き出しシステムのメンテナンスと向上が、わたしにとっての原点回帰。
石垣島では、すっごく晴れ晴れとした気持ちで撮影の日々を過ごしました。初心をみずみずしく心に蘇らせ、成長した自分を感じ、未来がもっと輝いて感じられ、なんだか憑き物が落ちたみたいに心が軽やかでした。いい風吹いているな。明確に新たな目標がどんどん生まれ、それに向かって脳も体も動き出したのを感じましたよ。原点回帰の旅はうまくいったんですね。
それでふと思い出しました。大失恋してめっちゃ辛かった2年前、「うつしみアート」が教えてくれたのは、「熟考」はわたしに不要ということでした。
仕事も恋愛も、考えても仕方ないことは華麗にスルー、心が震える感覚にますます忠実になり、あの痛い失恋すら完璧に思い出となっていたのは確か。その結果があの「いのちの音色絵」なんですね。
すると興味が俄然湧いてきました。こうして原点に立ち返り、さらに新しい光を感じている今のいのちはどんな絵に進化したんだろう。そうだ、帰ったら描いてもらおう。
不思議な力を持つ人との場所選びと、14歳から○○という驚きの正体
島から戻り、さっそくゆうなちゃんと会いました。遠隔でもできるんですけど、描いている現場を見てみたくて。選んだ場所は表参道の結婚式場・アニベルセルのカフェ。人の思いなどをかぶりやすい彼女は、いい気が流れている場所でないと体がきついそうなんです。ここならハッピーがいっぱい漂っていそう。
さて、ゆうなちゃんと待ち合せます。
「あれ、リュックパンパンだね」
「うん。カードもパステルも紙も、いっぱい持ってきたよ」
「カード?」
「いのちの音色絵を描く前に、普段はカードで鑑定するんだ。その順番でやってみるね。とまちゃん知ってる? わたし、14歳から占い師やってて、1万人以上の人を鑑定してて、多くは経営者さんなんだよ」
おおっと! そんなこと全然知りませんでした。
鑑定前からルノルマンカードが騒ぎだす
取り出したのはタロットカード2種と、ルノルマンカードとやらを2種。他にもたくさん持っていて、相手によって感覚で選んで使うそうなんです。複数組み合わせるのにも理由があって、鑑定の中でさらに深めたいことや詳しく知りたい項目などを見るときに、他のカードを引いていくのだとか。
ゆうなちゃんはカードを切りはじめました。すると、あるカードが1枚だけピョンッと飛び出すんです。そのカードがこちら。

再度切ってもまた同じカードがピョン! この後もう一つのルノルマンカードを切っている時もやっぱりこの図案のカードが。そもそも、カードを切り慣れすぎている彼女がカードを落としてしまうことも珍しいのに、全部で3回同じカードが飛び出てくるなんて。
「とまちゃん、やっぱり自分があるわー! これ、女性のカードだからとまちゃんなんだよ。わたし、ここにいるよって言ってる」
ちょっと恥ずかしいのですが、否定できずにドキッとしたのは本当だし、彼女の扱うカードの不思議がよくわかる興味深いエピソードです。
いろいろ的中しちゃってびっくり、そしてその意義
「とまちゃんに今、必要なメッセージを教えて」
カードを見つめてそう言うと、トントンとカードをたたいてスタート。そうやってカードに「起きて」と言っているそうです。わたしには無機質な紙に見えるカードですが、彼女にとっては心のある相棒なのかな。
ともあれ、4つのカードを組み合わせてたくさんの言葉をいただきました。未来については総まとめして一言で書くと
「規模感の違うことが実現していく年です」
やったー! こういういいフレーズはしっかり心に刻みつけてその気になっちゃおうって思っています。言葉が頭と体に馴染めば、動きも変わりそうだから。
実行可能で違和感のないアドバイスもばっちり覚えておき、いざというときに役立てよう。
「とまちゃんに一番必要なことは、心が揺れたときの冷静さだって言っているよ。ノートに書いて見返したり、LINEのkeepに書いて自分に送ったりして、沈めて、いい対処をしてね」
うんうん。こういう言葉、なんなら聞くじゃないですか、一般的にも。でも多くの言葉や概念がある中から抽出して、自分に特に投げかけられた言葉というのは重みがあります。大切な助言として心にしまっておこうっと。
過去現在のことは、そのまま当てられることが何度も。当たったからといって現状が変わるわけではないのですが、こうして事実を提示されることで、より強く認識して受け入れられるんですよね。これでオッケーって自分や自分の出来事を受け止められる感じ。つまり、今ここにいる自分がどっしりとして、未来への度胸につながっていくんです。なんていい効果。
心の中を視覚化してもらう
「まずはその人のその時の状態によって、馴染む紙を選ぶよ」
そう言ってリュックからたくさんの種類の紙を取り出すと、ザラッとした大きいものをチョイスしました。

たくさんのパステルをテーブルに広げて描き始めると「あ、これだ」「この色違うな」時折そんな言葉をつぶやきながら進めます。彼女には見えている何かに色やモチーフを近づけていっているようなのです。そして待つこと20分、仕上がりました。

「わぁ、飛んでる!」
「とまちゃん、キレイなのが出たねぇ。それにまた抽象的!」
「あれ? これ鳥じゃないの?」
「違うよ、エネルギー体だわこれ。優しい暖色の光に導かれている」
確かに、前半で紹介した方の絵はわかりやすく鳥だったけど、これは天に向かうなんちゃらですね、鳥のようで鳥ではない。
前述の通り、彼女は解説をしません。わたしはここから感じればいい。すぐに思ったのは、進んでいくということ。具体的ではないもの、きっと世間に認識されていない何かなのかな、それを前面に出して飛んでいくんですね。原点回帰の石垣島を経た今、わたしの心と体は違う希望へ動き始めているんです。それを認めてもらえたようで嬉しくって嬉しくって。なんだか自信がつきました。
いのちの音色絵は、人の心の中の絶景
「いのちの音色絵は、その人の持つ心の絶景なの。みんな人の心には絶景が広がってるんだよ、そこにしかない唯一無二の絶景」

わたしが絶景で自撮りドローンをするのは、見る方がどこにいようとも瞬時に広―い絶景に佇んでいる気分をリアリティと共に味わっていただきたいから。いったん気持ちがその場から離れてすごい世界観に飛び込むことで、心に風が吹き抜けて癒され、ご機嫌がチャージされると思うから。空に海に取り巻く世界に、全てを委ね許される感覚を味わっていただきたいと思うから。
そんな魅力的な絶景を、みんながそれぞれの中に、それぞれの形で持っている。なんて素敵なことでしょう。とってもチャーミングで世界が明るくなるお話ですよね。実際わたしは、自分の中の絶景を意識させてもらったことで、それを思うたびにほっこりしているのです。
あなたの中にもあるそうです。よかったら一緒にほっこりしときましょ。