地元のクラフトビールを飲んで故郷を応援~おうち福岡グルメパーティー開催です~
目次
こんにちは! “ビールおねえさん”こと古賀麻里沙です。
地元に帰りたくてもなかなか帰れないこのご時世。あぁーーーーっ! 福岡のおいしい料理とビールに溺れたいぃっ! もつ鍋、とんこつラーメン、辛子明太子、鉄なべ餃子、水炊き、博多鶏皮、コシのない柔らかうどん……。あ、ちなみに私、大学生の頃はうどん屋さんでアルバイトをしていました。福岡のうどんは、優しく効いた出汁の味わいに、舌で切れるふにゃっとした麺がしっかり絡まって、これぞまさに美味。
はぁ……このままでは禁断症状が表れてしまうかもしれない。よし、こうなったらおうちで福岡欲を満たすしかないぞ。
ということで今回は、福岡のビールとグルメをお取り寄せしてみました!
選べるビールセット
じゃじゃんっ! 6種類のビールを楽しめるラインナップ。
門司港地ビールを取り寄せました。ビールの種類を自分で選べるセットだったので、ちょっとずつ、いっぱい楽しみたいな~と思い、すべて違うビールをチョイス。
「おうちで福岡グルメパーティー」いよいよ幕開けです。
まずは飲み口が軽めのビアスタイル、酵母入りのヴァイツェンで乾杯といきましょう。バナナのようなフルーティーな香りにこっくりと甘くて爽やかな飲み口。1杯目にぴったりの味わいで、乾き切った喉を一気に潤してくれました。
スイッチオン。ビール欲に火が着きましたよ。こうなったらもう誰にも(自分でも)止められません。
ビール豆知識①ヴァイツェンの楽しみ方
ヴァイツェンというビアスタイルには、あえて酵母を濾過していない「へーフェヴァイツェン」というものがあります。この酵母にはフルーティーな香りや豊潤な味わいがあるので、グラスに注ぐ前に瓶をコロコロと転がして、底に溜まった酵母を全て注ぎ切るのがポイントです。酵母に含まれるビタミン類やミネラル、タンパク質は健康や美肌に嬉しい効果があるんだそう。これは一滴残らず飲み干さなくっちゃ……! ちなみに本場ドイツでは、ヴァイツェンにレモンを添えて出されることが多いみたいですよ。より爽やかにいただけそうですね^^
門司港名物といえばこれで決まり!
北九州市の門司区といえば、焼きカレーの発祥地です。
ジュージューと、いい感じに焼き上がりましたよ。ご飯の上にルーをかけて、チーズ、卵を乗せてオーブンで仕上げました。立ち登るカレーのスパイシーな香り、とろーりととろけるチーズ……早速いただきまーす! まろやかで濃厚なチーズの下からひょっこりと顔を覗かせてくれたカレー。表面が香ばしくて、噛み締めると口の中に複雑なスパイスの香りが充満します。
実はこのカレー、ビールで煮込まれているんだそうです。使っているのはヴァイツェンとペールエール。せっかくなのでペアリングを楽しみましょう。今日の2本目、決定です。
最近お気に入りのグラスです。ビールを注ぐと富士山が現れるんです。ほら、トップの泡が富士山の頂上に積もった雪に見えませんか? 琥珀色が美しいですね。これはペールエールという種類で、麦芽の甘味と深いコクが特長です。カレーにも使われているだけあって、豊かな香りと味わいが絶妙なペアリングです。
実家に住んでいた頃、一時期焼きカレーにハマってよく作っていたのを思い出しました。とは言っても、母が作ってくれたカレーにチーズと卵をかけてトースターで焼くだけなんですけどね。母の味、久しぶりに食べたいなぁ。
福岡の味! 辛子明太子
ほかほかごはんにそのまま乗っけるのもいいけど、焼きカレーでお腹が膨れたので、だし巻き玉子に包みました。チーズと一緒にくるくるっと巻けば、明太チーズだし巻きの出来上がり♪
玉子の中からたっぷりと出てきた辛子明太子。辛くて旨味たっぷりでおいしいー! とろけるチーズでマイルドな味わいになりました。合わせたのはサクラビール。
淡い琥珀色と真っ白な泡のコントラストをじっくりと観察したいので、細くて背の高いグラスに注ぎました。麦のジュースを飲んでいるみたい。甘みが強くて明太子のしょっぱさと合う~!
ビール豆知識②大正ロマンを感じるビール
九州初のビール会社である「帝国麦酒」は北九州市門司区に設立されました。大正2年に「サクラビール」を発売し、全盛期で国内第3位、全国シェアで9%台を記録するという大奮闘! 海外にも出荷されて、“日本のビールはサクラビール”と世界に称賛されました。地元・福岡のビールが世界で愛されていたと思うと、とっても誇らしいです。そのサクラビールの当時の成分表をもとに再現したのが、門司港地ビールのサクラビールなんです。大正時代のビールの味を令和の時代に味わえるなんて、贅沢な時間です。
〆はやっぱりコレだよね!
「うまかっちゃん」って知ってますか?
福岡の袋ラーメンといえば! これがお馴染みです。「うまかっちゃん」の意味は「おいしいよ」。
やっぱりラーメンだったらダントツでとんこつ派。辛子高菜のトッピングも福岡では定番です。
もっちもちのちぢれ麺にたっぷりと絡まった濃厚なスープ♡ ピリッと効いた辛子高菜がいいアクセントです。ラーメンには定番のビアスタイル・ピルスナーを合わせるのが好きなのですが、キリッとした苦味とシャープな喉越しが、まろやかなとんこつスープによく合うんですよ。
ラーメンといえばひとつ思い出すエピソードがあります。上京して間もないある朝、新宿を歩いていると後ろから声をかけられました。
「ねぇねぇ、これからラーメン食べに行かない?」
さすが東京、朝っぱらからナンパとかあるんやねぇ。と恐る恐る振り返ってみると、70~80代くらいの小柄なおじいちゃんがひとり。ん? 思ったんと違う。え? この人? この人が声かけたのかな。私に話しかけたのかな。
「ねぇねぇ、今から一緒にラーメン食べに行こうよ。ちょっとだけタイプだからさぁ、ラーメンくらいなら奢ってやってもいいかなって思って」
あ、やっぱり私に話しかけてた。困ったな。そしてなんか上から目線じゃない!? 突然現れた失礼なおじいちゃんに多少動揺しつつ、
「私は……ラーメンにはこだわりがあるんで!!!!!!!!!」
と言い、その場を後にしました(笑) なんだか苦い思い出が蘇っちゃった……こんな苦みはビールといっしょに飲み込んで忘れちゃいましょう!
おいしすぎて、ごめ~ん
♪たまにぃ~はぁ~ケンカ~にぃ~
負けてこぉぉいぃ~
で、お馴染みのお菓子・「二〇加煎餅(にわかせんぺい)」のキャラクターです(福岡県民には通じるはず)。よく見ると写真の至る所に隠れているので、“隠れニ◯加チャレンジ”やってみてくださいね。
福岡気分、一緒に味わっていただけましたか?
炭水化物と脂質のオンパレードでしたね(笑) でも後悔はしていません。だってどれもこれもおいしいっちゃもん! 少しだけ、地元の味を思い出して元気になりました。故郷の味を楽しみつつ、離れて暮らすご家族や友人と一緒にオンラインで乾杯するのもいいですね。思い出の旅行先のビールとグルメを取り寄せるのもいいかもしれません。いつか行ける旅行の予行演習ってことで、もうしばらくはおうちで旅行気分を楽しみましょう。
今日は久々に実家の母に電話してみようかな。