コロナ禍のずっと前からマスク必須⁉ 福岡県船尾駅で見る異世界の景色

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このコロナ禍で、すっかりマスクが手放せない日々になりましたね。最初は煩わしさもありましたが、目元だけの手抜きメイクができるという利点に気付いてからは、それほど嫌ではなくなりました(笑)。私たちにとってマスクが日常的になったのは最近のことですが、実は日本にはこのコロナ禍のずっと前から、365日マスク必須の駅があったんです!
マスク着用必須の理由とは?

マスク着用必須駅とは、福岡県のJR後藤寺線にある船尾駅。ここへ行くときは、到着前の車内でマスクをしてから降りてください。待合室しかない無人駅に降りると、不思議な光景を目にすると思います。なんと、ホームもベンチも道路も空気までも、視界に入る全ての風景が真っ白なんです! その正体は、近くにある石灰石の採掘をするセメント工場からの粉塵。この駅は、もともと石灰石の積み出し駅として賑わっていましたが、時代の流れで今はセメント会社が一社のみ残る場所となりました。
ダイナマイト爆発……⁉ 非日常感がスゴイ

さっそく大きなマスクをして周辺を散策してみます。駅前からすでに工場地帯になっていて、むき出しのパイプや複数の煙突から煙が出ている景色が広がり、大きなトラックがひっきりなしに走っていきます。あちこちに「危険、立ち入り禁止!」という看板もあって、非日常の風景にゾクゾクしてきました。
すると突然大きなサイレンが鳴り、その直後に「ドッカーン!」と花火より何倍も大きな爆発音が鳴り響きました。あまりの衝撃に身を縮こませてしまいましたが、これは採掘のためのダイナマイトだったようです。日常生活では味わえないスリルに興奮が止まりませんでした。さらに、工場から出てきたガスマスクの作業員さんの姿が、背景と相まってダースベーダーに見えてしまい、よりスリルを感じました(笑)。
北九州のB級グルメ「資さんうどん」にも注目!

下車したときからずっと興奮状態だったためか、なんだかお腹が空いてきました。この駅周辺にはお店がないため、福岡県を中心に展開しているお店「資さんうどん」へ向かいます。ここは地元民なら誰もが知るお店で、1番人気は肉&ゴボ天うどん。甘辛く煮込んだ牛肉と、大きなごぼうの天ぷらが丼からはみ出すように乗っかっています。船尾駅で見た煙突みたいですね。ゴリゴリとした食感のゴボ天がおいしくて何本でも食べられちゃいそう。
ちなみにこの店のツウな方は、ゴボ天うどんとあんこがたっぷりの「ぼた餅」をセットで頼みます。うどん屋さんなのに、ぼたもちも人気で、年間400万個以上も売れる看板商品なんですよ。
コロナ禍が落ち着いて気軽にお出かけができるようになったとしても、しばらくはマスクをする日々が続きそうですね。それなら、マスクをしないと歩けない、船尾駅へ出かけてみてはいかが? 異世界の光景をぜひ、自分の目で見て確かめてくださいね。